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陸・海・空を疾走する「マリオカート7」,初公開の「マリオテニス(仮称)」,じっくり遊べる「ルイージマンション2」。3DSのマリオシリーズをまとめてレポート!
空や水中も走れる,シリーズ7作目となる「マリオカート7」
なお,今回出展された体験版は,E3に出展されていたものとさほど変わらない内容だったが,改めてそのプレイフィールや,新規のルール,フィーチャーについて,会場でプレイして分かった範囲で紹介していこう。
選択できるキャラクターは8人。マリオ・ルイージ・ピーチ・ヨッシー・ドンキーコング・クッパ・キノピオ・ノコノコで,キャラクターによって走りのスタイルが違う。キノピオやノコノコのような軽いキャラクターほどコーナーリングがしやすい半面,直線での速度は抑えられている。ドンキーやクッパのように重いキャラクターは,コーナーリングはしにくいが直線での伸びがいいという設定だ。
さらに車はフレーム・タイヤ・グライダーの3か所のパーツを自由に選ぶことができるので,キャラと車のセッティングの組み合わせだけでも,かなりバリエーションのある選択が可能だ。
ちなみに出展されていた体験版では,フレームとタイヤについては,ダートに強いものとコーナーリングに強いもの,そしてその中間のものという3種類が用意され,グライダーではハンググライダー形状の1種のみを自由に選択できた。
ゴツいフレームや大きなタイヤはオフロードに強い。乗せるキャラクターなどの組み合わせも含め,カスタマイズがかなり楽しくなりそうだ |
視点を主観視点にしたときは,3DS本体をハンドルに見立てて左右に傾けてプレイすることが可能だ |
開幕のスタートダッシュやコーナーでジャンプしてからのドリフト&ダッシュ,スリップストリームなど,基本的な操作感覚はこれまでのものと同じと思っていい。しかし,カンファレンス中で岩田社長も触れていた,秒間60フレームへのこだわりによって,終始滑らかな挙動でプレイできる点は本当に心地いい。
もちろん立体視によるコース上での距離感が把握しやすい点は言わずもがなである。また,ウイングを使った滑空時の縦方向へのコース取りや,ドリフトができない水中での走行が加わったことで,これまでのシリーズから,さらに進化した攻防が繰り広げられそうだ。
今回相手となったCPUの操作する敵車はそれほど強くなく,さらにセッティングも細かくできない状態だったので,発売後のプレイヤーが独自のカスタマイズをした車体同士での対戦に期待がかかるところだ。インターネットを使った通信対戦では最大8人まで参加可能で,フレンドがオンラインで遊んでいるところに合流できるなど,対戦に関しては機能的にも充実しているようだ。
発売は12月1日に決定。熱い対戦の開幕までもう少し待とう。
コインは多く取っていると加速性能に影響するという。キノコを使ったダッシュでも,コインが多いプレイヤーのほうが速くなるそうだ |
世界のプレイヤーとプレイできるインターネット対戦時のマッチング画面。強豪がひしめくコースへと飛び出せ! |
ジャイロで操作がリアルタイムに変わる「マリオテニス(仮称)」
体験版の内容は,4人のキャラクターのうちの1人を選んで,対戦相手と戦うというオーソドックスなテニスゲームなのだが,一つ非常に面白かったのがジャイロセンサーを使ったゲーム中での操作の変更だ。本体を下向きにして普通にプレイするときは,スライドパッドや十字ボタンを使ってキャラクターを縦横に動かしてボタンでボールを打つというスタイルだが,本体を垂直に持つと,その瞬間,キャラクターの後方からの視点となり,スライドパッドや十字ボタンでキャラを動かす必要がなくなり,ジャイロ操作とボタンのみでボールを打つ操作に集中できるのだ。リアルタイムに操作を変更できるシステムは斬新で,この切り替えを駆使した攻防も熱くなりそうだ。ちなみに後者の操作時は,本体を向けた方向にボールを打てるようになっている。
今回選べた4人のキャラクターは,マリオとルイージがスタンダードタイプ,ピーチはテクニカルタイプ,クッパはパワータイプだ |
本体を垂直に持つとカメラが後方に変わり,ボタンのみで操作ができる。方向を決めるときは本体を打ちたい方向に向けるのだ |
ボタンはAボタンで高い弾道のトップスピン,Bボタンで低い弾道のスライススピン,またAAやBBと2回連続でボタンを押すと,それぞれ強いスピンのショットを打つことができる。またABと素早く押すとロブ,BAと素早く押すとドロップ,またXボタンではフラットとスマッシュをそれぞれ打てる。単純な操作でかなり細かくボールを打ち分けられるので,これまでのシリーズ同様に対戦時のかけひきは確実に面白くなるはず。発売は来年2012年の予定だ。
試遊台ではシングルスのみだったが,もちろんダブルスも可能。通信を使った4人でのダブルスも面白くなるだろう |
開発はもちろん,これまでのシリーズを手掛けているキャメロット。当シリーズで人気のワルイージのほか,新キャラクターの登場にも期待したい |
ストロボでオバケをビビらせろ!「ルイージマンション2」
オバケ退治の掃除機“オバキューム”を使って,館のあちこちにいるオバケを退治していくという基本ルールは前作と同じだが,オバキュームに新たに搭載されたストロボ機能を駆使したアクション仕立てとなっている点が「2」の特徴だ。
ストロボはAボタンでライトを向けた方向に点灯でき,部屋に隠れたオバケを驚かすことができる。Aボタンを長く押すとチャージされ,より強力な光を発することができるのだが,ピカッと光らせて複数のオバケをいぶり出すのが実に気持ちがいい。もちろんいぶり出したオバケは,オバキュームで「ゴーストバスターズ」さながらに吸引(Rボタン)して,頭上の数字を0にすることで退治できる。
強力なストロボをピカッと発光させて,オバケをいぶり出す。オバケがビビっている間にオバキュームで吸引しよう |
館の中のものはオバキュームでいろいろと吸い込める。逆に風を吹き出して,目の前のものを吹き飛ばすことも |
オバキュームでいろんなものを吸引したり,逆に吹き出したり(Lボタン)すると,隠されたコインや通路なども発見することができた。従来のマリオシリーズのように常に動き回るアクションゲームではなく,アドベンチャーゲーム的なじっくりと探索する面白さが本作の最大の魅力だ。
館の中は立体視表示で探索しやすくなり,壁の穴を覗く,一部の部屋でストロボを向けるといった処理などにジャイロ操作を絡めるなど,3DSらしい要素もそこここにちりばめられていた。こちらも発売は来年の2012年の予定だ。
画面右下に3DSのアイコンが出ているときは,ジャイロ操作による視点変更が可能だった。辺りを見回したり,ストロボの向きを変えられる |
前作の館は1つだけだったが,今回はたくさんの館が登場するらしい。館ごとのギミックや登場するオバケの種類なども楽しみなところだ |
- 関連タイトル:
マリオカート7
- 関連タイトル:
マリオテニス オープン
- 関連タイトル:
ルイージマンション2
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