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印刷2011/01/17 18:03

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海外ゲーム四天王 / 第73回:「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第73回:今週のそこの車,停まりなさい:「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」
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 エレクトロニック・アーツから2010年12月9日にリリースされた「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」は,何作出ているのか,もう数えるのもしんどくなってきたご長寿レースゲーム「ニード・フォー・スピード」シリーズの最新作。今回は,リアルなグラフィックスと精密に描かれた実在車両を使って,およそ現実離れした公道レースや,違法レーサーの取り締まりができるというから面白い。
 そんな本作の魅力を,数を数えるのはちょっと苦手という,4Gamerのカッ飛びレーサー,UHAUHA氏が猛スピードで紹介しよう。

シリーズ最新作では血湧き肉躍る公道レースだけでなく警察側になって,悪いレーサーの取り締まりもできちゃうの

 

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 Electronic Artsの「Need for Speed」シリーズは,もしかしたらゲーム界のご長寿ナンバーワンではないかもしれないが,ベスト10には間違いなく入るシリーズだ。夢のスーパーカーを運転できるとあって,筆者も第1作「The Need for Speed」(1994年)には飛びついたクチ。当時はドライブゲームと言っても,ほかにATARIの「Test Drive」シリーズぐらいしかなく,まあ飛びつくとはいっても,その二択だったのだが。それにしても,Need for SpeedもTest Driveも,どちらも未だに健在というのは素晴らしいことじゃないか。
 というわけで,今回の「海外ゲーム四天王」でチョイスしたのは,シリーズ最新作である「Need for Speed: Hot Pursuit」の日本語版,「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」PC/PlayStation 3/Xbox 360/Wii)だ。

 

「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」公式サイト

 

 2010年12月8日に掲載した記事でも紹介したように,本作は1998年の「ニード・フォー・スピードIII」(原題:Need for Speed III Hot Pursuit),およびその続編となる「ニード・フォー・スピード ホット・パースート2」(2002年)のリメイクといった感じで,ライバル達とのストリートレースだけでなく,暴走レーサーを取り締まる警察としてもプレイすることができる。当時,ホット・パースートに燃えた人は懐かしいだろうし,最近のニード・フォー・スピードシリーズをプレイしてきた人なら新鮮さを感じるはずだ。

 

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 約10年の歳月を経て再び登場したホット・パースートは,最近の多くのエレクトロニック・アーツタイトルと同じように,オンラインやネットワークを強く意識したものになっている。このへんが,時代というヤツですな。
 その最大のメダマは,これまで「こちら」の記事などでも紹介してきた,「オートログ機能」だ。これは,ホット・パースートをプレイしているほかのプレイヤーをフレンドとして登録することで,レースイベントごとにフレンドのタイムと比較した順位づけ,撮影写真モードで撮った写真の共有,フレンドとメッセージやレースへの招待状の送受信などといったコミュニケーションが取れるようになるというもの。残念ながら,引っ込み思案な筆者にはフレンドがおらず,担当編集者の松本は何か違うゲームに熱中していて相手にしてくれないため,せっかくの機能を楽しめていない状況だが,ホット・パースートを中心としたSNS(ソーシャルネットワークサービス)という雰囲気で,ゲームを続ける強いモチベーションになると,メディアやプレイヤーの評価も高い。

 

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 さて,ゲームそのものに目を転じると,基本的な操作は最近のシリーズ従来作と同様,アクセルとブレーキ,そして瞬間的に加速可能なナイトロ(ニトロ)程度で,ドリフトの必要も,カウンターを当て続ける必要もなく,ゲームパッドで手軽に楽しめるという味付けになっているため,ステアリングコントローラなどは不要。コンマ数秒を削る走りを強いられるレースゲームもあるが,本作は高度なドライビングテクニックよりは,こちらの車をぶつけて敵車の邪魔をしながら走るようなアーケード寄りのスタイルなのだ。
 したがって,あまり難しいことは考えずにアクセル全開でぶっ飛ばし,アドレナリンが吹き出てくる豪快なレースが思い切り楽しめる。

 

 

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 レースゲームファンとして気になる収録車種は,日産,マツダ,三菱,スバルの国産車のほか,アウディ,ポルシェ,ダッジ,フォード,アルファロメオ,アストンマーチン,ポルシェ,ランボルギーニ,マクラーレンなど,街でよく見かける車から,高級スポーツカーまで60車種以上におよぶ。その一部は,上記の記事から行けるスクリーンショット集にあるので,ぜひご覧になってほしい。
 多くの車種が警察車両に改造されて登場するのだが,どれもホレボレするほどカッコいいったらありゃしない!
 フリードライブモードで警察車両に乗り込み,無意味にパトライトをオン/オフしながら走ると,いい感じだ。無謀運転をする車が目の前を走り抜けたりすると,「許すまじ」という気持ちになれたかもしれないが,残念ながらフリードライブモードでそんなことは起きないのであった。

 

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 架空の土地「Seacrest County」を舞台にしたキャリアモードでは,レーサーとして無謀なストリートレースを繰り広げていく“レーサーイベント”と,警察側として違法レーサー達を取り締まる“警察イベント”の両方に次々と挑み,それをクリアすることで新たなレースイベントがアンロックされていく仕組みになっている。
 基本的にライバルや警察を蹴散らしてトップを目指すだけというレーサーイベントに比べて,警察イベントには,一般車をかわして規定時間内に仲間のいる場所へ着くものや,違法レーサーを捕らえるものなど,面白い趣向のレースが揃っているという印象だ。
 いずれにせよ,レースイベントをクリアすると,成績によって金,銀,銅のメダルとプレイヤーの評価を示す「バウンティ」がもらえ,このバウンティの累計によっても新しい車やレースイベントなどがアンロックされる。
 ゲーム序盤では,レースイベントをクリアするごとに何らかの要素がアンロックされるので,ついつい新たなレースに挑戦することになり,おかげさまで寝不足が続いている。みなさんも気をつけよう。

 

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 このほか,シリーズで初めて武器が使えるようになったりなど,単に車を走らせるだけでなく,相変わらずさまざまなアトラクションがあって,レースゲーム初心者でも十分に楽しめる本作。ニード・フォー・スピードシリーズもいよいよ円熟味を増してきたという雰囲気が濃厚だ。「こちら」の記事でお伝えしたように,最新作となる「Need for Speed: Shift 2 Unleashed」PC/PlayStation 3/Xbox 360)が欧米では2011年3月29日にリリースされる予定であるうえに,「テストドライブ アンリミテッド 2」PC/PlayStation 3/Xbox 360)もズーから2011年3月31日に発売される。うーん,レースゲームファンには,しばらく寝られない夜が続くことになりそうだ。

 

コラム:マルチプレイも面白いったらありゃしない
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マルチプレイは最大8人でレーサーと警察に分かれて対戦する「ホット・パースート」,1対1でレーサーと警察に分かれて対戦する「インターセプター」,最大8人でゴールを目指す「レース」の3種類が用意されている。フレンドを招待して仲間うちで遊ぶこともできるが,やっぱりオススメは世界中のプレイヤーと対戦できるクイックマッチ。プレイヤー人口も多く対戦相手に困ることはないので,シングルプレイとは違う人間同士のカーチェイスを存分に堪能してほしい。

 

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■■UHAUHA(ライター/四天王)■■
 レースゲームやアクションゲームなどを好んでプレイする,反射神経系のライター。とはいえ,人間が相手だとつい熱くなってしまうので,マルチプレイはちょっと苦手。高いところと,ホラー系が不得意なので,高い場所が出てくるゲームと,怖いゲームもちょっと苦手と意外と弱点も多いが,とくに悲壮感はない。4Gamerがスタートした頃からライターをやっている,ベテラン中のベテランだ。特徴は,遠距離通勤。
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