連載
高評価を集めるFPS「KILLZONE 3」と,侍の人生を思うままに楽しめる「侍道4」に注目する今週の「読者レビューPickUp!!」
読者レビューランキング 2011.04.04集計版
週刊連載「読者レビューPickUp!!」は,読者レビューの最前線から,今いちばんHOTなタイトルを紹介していく読者参加型企画です。最新の読者レビューランキングと共に,これは! という読者レビューを毎週取り上げていきます。さて,今週は「KILLZONE 3」と「侍道4」をピックアップしています。読んでいるあなたも,これを機会に読者レビューに挑戦してみよう!
※このランキングは,読者レビューの投稿を元に,本連載が独自の集計を行ったものです。(集計対象:投稿数5件以上,発売から1年以内のタイトル,もしくは正式サービス中のオンラインゲーム)
今 | 前 | 変動 | 機種 | ゲーム名 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | - | ゼノブレイド | 95.529 | |
2 | 2 | - | 英雄伝説 零の軌跡 | 95.400 | |
3 | 3 | - | StarCraft II: Wings of Liberty | 94.889 | |
4 | 4 | - | マビノギ | 94.731 | |
5 | 5 | - | GOD EATER BURST | 93.284 | |
6 | 6 | - | VANQUISH(ヴァンキッシュ) | 92.929 | |
7 | 7 | - | Mass Effect 2 | 92.133 | |
8 | 8 | - | Halo: Reach | 91.433 | |
9 | 9 | - | Alliance of Valiant Arms | 90.985 | |
10 | 10 | - | テイルズ オブ グレイセス エフ | 90.800 | |
11 | 11 | - | EVE Online | 89.978 | |
12 | 13 | ↑ | アサシン クリード ブラザーフッド | 89.600 | |
13 | 14 | ↑ | OPERATION7 | 89.429 | |
14 | 15 | ↑ | World of Warcraft | 89.159 | |
15 | 12 | ↓ | タクティクスオウガ 運命の輪 | 88.941 | |
16 | 16 | - | 初音ミク -Project DIVA- 2nd | 88.927 | |
17 | NEW! | KILLZONE 3 | 88.500 | ||
17 | 17 | - | Alan Wake | 88.500 | |
18 | 18 | - | モンスターハンターポータブル 3rd | 88.312 | |
19 | 37 | ↑ | 魔界戦記ディスガイア4 | 88.222 | |
20 | 20 | - | Master of Epic: The ResonanceAge Universe | 87.763 | |
21 | 21 | - | メタルマックス3 | 87.567 | |
22 | 22 | - | METAL GEAR SOLID PEACE WALKER | 87.109 | |
23 | 23 | - | ギルド ウォーズ | 87.050 | |
23 | 25 | ↑ | リーグ・オブ・レジェンド | 87.050 | |
23 | 23 | - | ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜 | 87.050 | |
24 | 24 | - | Red Dead Redemption | 87.000 | |
25 | 26 | ↑ | 戦国BASARA3 | 86.000 |
2011年4月4日集計分の「読者レビューPickUp!!」をお届けします。先週,集計の対象となる条件である“5本のレビュー”が揃い,チャートインしてきた作品は2本です。
88ポイントのハイスコアでランク17位に躍り出てきたのが,遠い惑星を舞台としたハードなFPS「KILLZONE 3」。ソニー・コンピュータエンタテインメントから2月24日にリリースされたこの作品を,今週ひとつめのピックアップとして取り上げます。
もう1本のランクインタイトルは,50ポイント188位に登場したオンラインFPS「戦場のカルマ」。2009年サービス開始のオンラインゲームですが,今回5本のレビューが揃って,チャートに姿を現しました。
一方,チャートから姿が消えたのは,「ストーカー 〜コール オブ プリピャチ〜 日本語版」と,「世界樹の迷宮III 星海の来訪者」。理由は,どちらも発売から1年が経過したためです。「ストーカー 〜コール オブ プリピャチ〜 日本語版」は,GameScore 88ポイント・ランク19位という高い位置からの退出となります。
今週のピックアップでは,先に紹介した「KILLZONE 3」に加え,先週ランクインしてきたアクションアドベンチャー「侍道4」を見ていきます。
今週のピックアップ
KILLZONE 3 | 88 | 85 |
発売元:Sony Interactive Entertainment | 発売日:2011/02/24 |
開発元:Guerrilla Games | 価格:6980円(税込) |
「KILLZONE 3」は,ソニー・コンピュータエンタテインメントが2011年2月24日に発売した,PS3エクスクルーシブなFPSです。 本作の良いところとしては,まず多くのレビュアーが“グラフィックス”と“サウンド”を挙げています。グラフィックスについてはかなり印象的な出来映えとなっているようで,「驚きの映像美」「思わず見とれてしまう」といった表現で,その美しさを評価しているレビューも存在します。 サウンドの品質も「驚異的」であるとのこと。とくに銃器関連のサウンドに重量感が感じられてよいという意見が見られます。さらに,遠くから聞こえる銃声や爆発音といった環境音も秀逸で「リアルな戦場の雰囲気を存分に感じさせてくれる」とのことです。 プレイ内容に目を向けると,武器やミッションがとても多様であることが高く評価されています。武器には,本作の特徴的な装備である,短時間の飛行が可能なジェットパックのほか,対象を消滅させられる銃など,本作ならではのものが揃っているようです。ミッションには,通常の撃ち合いに加えて,隠密行動や無重力下での戦闘,エクソスケルトン(2足歩行兵器)の操縦などユニークなものが存在し,飽きずにプレイを進められるとのこと。 加えて“マルチプレイ”にも高評価が集まっています。さまざまな兵種が存在して多様なプレイが楽しめることに加えて,遂行すべきミッションがマルチプレイ中に変化していく“ウォーゾーン”というゲームモードの面白さが好評です。「バラエティ豊か」「奥が深い」「以前と比べ物にならない」といった褒め言葉が見られます。 一方,良くないポイントとしては“ストーリーがいまいち”という感想が複数のレビュアーから寄せられています。とくにストーリーの終わらせ方に対して不満を持った人が少なくないようで,「あまりに急展開」「すっきり決まらない」といった意見が寄せられました。 また,“カットシーンが多すぎるのでは?”と感じた人もいるようです。プレイの合間にカットシーンが挟み込まれるのは,演出としてはよく使われる手法ですが,本作の場合はそれがとても多く,テンポの良いプレイの妨げになってしまっているとのことです。 そのようないくつかの弱点も指摘されていますが,投稿されたレビューでは,本作に対し,総じて高い得点がつけられています。集計時点では最も低い人でも75点のスコアをつけており,総合的なGameScoreは88ポイントと非常に高い水準となっています。順位的にも17位と高い位置にランクイン。本作は,PS3でプレイできるFPSとしては,かなりの良作であるようです。 |
- 武器のデザインや世界観,キャラのデザインなど,とにかくカッコイイ! マルチプレイヤーの奥が深い。(辰悟/男性/20代)
- なんといっても綺麗な映像。銃声などの音が重いこと。軽い「カンカン」音じゃなくて「銃」って感じの重さを感じる音。マルチプレイはミッション遂行だったり、「あいつを暗殺しろ!」「これを運べ!」「敵を倒しまくれ!」的なのが1プレイで入れ替わったり、バラエティ豊かです!(マッシ/男性/20代)
- 圧巻の音と映像。FPS界の映像最先端と言っても過言ではなく、驚きの映像美。遠くから聞こえる銃声や爆音の響きは、リアルな戦場の雰囲気を存分に感じさせてくれる事間違い無し。マルチ対戦の存在感は以前と比べ物にならない。以前のマルチプレイに関しては不満が多くありましたが、今回のそれは改善されていると言えます。(ハンドマン/男性/20代)
- マルチプレイの奥深さ。優れたビジュアル。サウンドの品質は驚異的。マルチプレイはかなりのものだ。PS3を買ったらマストシューターなのですぐに取るべきタイトルだ。(チーズ/男性/20代)
- ただ歩兵で地上で派手に戦闘をだけではなく、隠密行動、無重力での戦闘、二足歩行兵器の操縦、装甲車や飛行兵器の砲手などさまざまな場面の戦闘を体験することができ飽きることがありません。短時間ではあるが空を飛べるジェットパックや撃った敵を消滅させることができる銃などほかのFPSではあまり見かけないユニークな武器があります。(2.5次元加工/男性/20代)
- 誰もが思うキャンペーンのお座なり。次回作の伏線も張っていますが、あのエンディングからどうするのか。(ハンドマン/男性/20代)
- ストーリーがもやもや。スグにでも続きが知りたくなった。(辰悟/男性/20代)
- ストーリーがすっきり決まらなかった。(チーズ/男性/20代)
- あまりに急展開過ぎるエンディング。無理やりエンディングを迎えた漫画並みにお粗末なエンディングでした。それまでは非常に面白い流れだったのに非常に残念でした。かなりの間隔で入ってくるムービー。少し進んでムービー、また少し進んだだけでムービーとかなりの間隔でムービーが入ってきてテンポが悪かったです。(2.5次元加工/男性/20代)
- 悪い点を上げるならムービーがやたら多いとかインストールがないのでロードが長いとか。(マッシ/男性/20代)
侍道4 | 55 | ― |
発売元:スパイク | 発売日:2011/03/03 |
開発元:アクワイア | 価格:7770円(税込) |
「侍道4」は,アクワイアが開発,スパイクが販売を手がけるPS3用アクションアドベンチャーです。 本作は,可能なことが豊富に用意された世界の中で,自分の好きなように,行動できる,オープンワールド型の作品となっています。ゲーム内に構築されている架空の幕末世界は,いい意味での“おバカ”なテイストを重視しており,プレイヤーはそこで大らかに,侍としての人生を楽しんでいくことになります。 今回寄せられたレビューでは,この“コンセプト”と“おバカ感覚”に対しては,ほとんどの人がとても好意的な印象を持っているようです。 また本作に“ヤリコミ要素”が非常にたくさん盛り込まれていることに対しても,良い評価を与えている人は多いです。自キャラクターのカスタマイズ要素や,刀の作成,多様な“流派”の存在などがあり,「ボリュームが半端ない」と,その内容の充実ぶりを表現しているレビュアーも存在します。 より具体的なゲームシステムの部分では,“戦闘部分の作り込み”を高く評価している声が見られます。“侍”が主役に据えられているゲームらしく,戦闘システムには“刀による戦いの醍醐味が凝縮されている”と分析しているレビューも見られます。 このように複数の評価すべきポイントが挙げられていますが,残念ながら,寄せられた投稿を見ていくと,どうも多くのレビュアーは,本作の内容にあまり満足していない様子。スコアも集計時点で55ポイントの176位と苦戦気味な印象です。 良くないところとしては,まずほとんどの人が“難度が高すぎる”と感じています。敵が強すぎたり,岡っ引きや同心に理不尽に捕まってしまったりすることが多く,そのためにプレイを快適に進めていくのが難しいとのこと。 また複数の人が“カメラの制御に難がある”“処理落ちが多すぎる”といった苦言を呈しています。これらもプレイ中に没入感が削がれる原因となってしまっている様子です。 そしてこういった悪い点が重なることで,残念ながら多くの人が本作に対して「未完成な部分が多い」と感じる結果を招いてしまっているようです。 レビュアーの中には,これら良い点と悪い点を両方とも加味した上での総評として,「どっぷりハマる人と二度とやりたくなくなる人に綺麗に分かれる」「ハマる人はハマるけど嫌な人はすぐ飽きるかと……」という見解を示している人がいます。 本作はいきなりバッサバッサと敵を切り倒す爽快な気分が味わえるゲームではなく,ゲームを楽しむコツが分かるにつれて“じわじわと面白くなってくる”タイプの作品です。そこに到達できれば,ゲーム世界の中で楽しく行動できるようになるとのことですが,そこに至るために超えなければならないハードルは,わりと高めな模様。総じて本作は「人を選ぶけれども,肌に合えば大いにやり込める」という,個性のとても強い作品となっています。 |
- どこかネジの外れたような独特の奇妙な雰囲気や、知っている人だけがニヤリとできるマニアックなネタの数々は、開発元の本領発揮といった感じ。アバター、俺流、刀の作成その他、やり込み要素のボリュームが半端ない。クセの強い作品だが、クセが強い分馴染むことができれば長く楽しめるだろう。(いいひと。かも/男性/30代)
- 箱庭ゲームとして異彩を放つ、優れた作品であることは間違いありません。ゲーム性の肝であり、もっともコストを割いたと思われるのがバトルパートです。一つの太刀や、後の先、間合い、残心、といった刀による戦いの醍醐味を十分にゲームに落とし込んだ、アクション性。あるいは、モーションのクオリティや、殺陣や見得を再現した演出など、侍のコンセプトを表現するのに申し分ない内容となっています。(ゆるい雲/男性/30代)
- 刀と流派が豊富(オリジナルも作れる)。なんとも言えないノリ。メインキャラがいい(女の子は美女多し♪)。このゲームはだんだんおもしろくなってくゲームなので,ぜひじっくりやってみてください。(AZ/男性/10代)
- お馬鹿なノリが面白い。独特なギャグがそこかしこにちりばめられており、笑わせていただきました。おそらく此処が一番面白かった部分かな、と。とにかくやり込み量がある。広大とまではいきませんが、広くていろんな発見がある面白い町です。(パーラー/男性/20代)
- 装飾品をかなり自由に形でキャラクターに取付けができるので、ユニークなものが作成できます。お馬鹿なノリも個人的には楽しかったです。(KARAGENKI/男性/30代)
- やられて学ぶゲーム。ただやられるだけではダメで、そこから教訓を得て,対策を練らない限り、何度やってもやられる。対策しても運が悪いとやられる。(いいひと。かも/男性/30代)
- 大人数での戦闘時に重くなる。難易度が鬼。結構未完成な部分が多く従来のソフトに比べ不親切なとこが目立ちます。(AZ/男性/10代)
- 次世代ゲーム機の画質か?と言われるとかなり微妙です。どちらかというと中の下程度になるのではないでしょうか、その割に多数戦になると処理落ちでまともに動けないことが多々あり、かなりイライラさせられます。コンセプトや内容はそこそこ面白いのですが、動きや画が単調でよろしくない、バグと処理落ちで帳消しにされるくらいイライラさせられるのがつらいです。(パーラー/男性/20代)
- 「難易度:普通」でやっても雑魚キャラが異常に強いし主要キャラとの戦闘に関しては初見だと死ぬ確率が高いです。あと拷問システムですが、正直いりませんでした。イベントをしてて故意ではないのに岡っ引きや同心に刀が当たって蹴りを一発喰らって即拷問部屋にいかされたりと理不尽なことが多く発生します。(黒月のアルジュナ/男性/20代)
- カメラワークが悪い。背景が邪魔になり全体が隠れてしまったり、敵の位置が把握できなくなることがあります。雑魚が固い。固有の「なりわい」での戦闘はこちらの武器の攻撃力に合わせてか、敵が難易度以上に強く固くなります。数十人を倒す必要がある場合もあり、かなり苦痛です。(KARAGENKI/男性/30代)
「読者レビューPickUp!!」では,毎週取り上げたタイトルごとに抽選で一名,1000円分のWebMoneyもしくはAmazonショッピングカードをプレゼント。今回の当選者は……,
こちらの2名です。おめでとうございます!
当選者の方はお手数ですが「こちら」を参照し,「アカウント管理画面」から発送先住所と氏名の入力をお願いします。
今週の募集タイトル
本連載では,最近レビュー募集が開始された中から,「これは気になる!」というタイトルにてプレゼント企画を行います。今週のピックアップは以下の6作。それぞれ締め切りまでにレビューを投稿していただいた人の中から抽選で,これまた1000円分のWebMoneyもしくはAmazonショッピングカードをプレゼント! 皆さん奮ってご応募ください。
■プレゼント付読者レビュー募集タイトル
(4月5日追加分,締め切り:4月18日 0:00まで)
(3月29日追加分,締め切り:4月11日 0:00まで)
■今週のプレゼント付読者レビュー当選者
※お手数ですが「こちら」を参照し,「アカウント管理画面」から発送先住所と氏名の入力をお願いします。
※これまでのプレゼントは,2月22日当選分まで発送済みです。お問い合わせは「こちら」。
それでは,また来週,お会いしましょう。
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