このゲームの読者の評価
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拡張版を入れて5作目にして大幅にモデルチェンジを行なった作品。思わぬ掘り出し物に仕上がっている。 75 - 投稿者:猛虎魂(男性/40代)
- 投稿日:2011/07/25
- 良い点
- 海外版をプレイしています。どういうわけか海外版には日本語吹き替えでゲームが収録されております。
【シングルプレイ】
【1】 異なる二人のプレイキャラ・・・プレイヤーはポイントマンかフェッテルを操作します。ポイントマンは通常のFPSゲームのように銃を持って敵と戦います。フェッテルは超能力を武器として戦うのですが、これが非常に面白い。ブラストと言う火の玉のような飛び道具や、サイコキネシスを使った敵の束縛やグレネードの投擲、ポゼッションと呼ばれる能力が使えます。ポゼッションは敵の体を乗っ取るという能力で、一定時間が経過するか、一定被ダメージを超えると解除され、フェッテルの操作に戻ります。このフェッテルのプレイスタイルが非常に爽快です。
【2】 成長システム・・・プレイ中様々なアクションを取ることでポイントが入り、一定値に達するとレベルが上がります。レベルが上がることでスローモーの時間が延びたり体力がアップしたり、体力の回復速度がアップしたりします。最初てこずった敵もこのレベルが上がることでさくさく倒せるようになり、自分が上達したなという実感が沸き、やり甲斐があります。
【3】 AI・・・F.E.A.Rシリーズと言えば高度なAIが売りのシリーズですが、今回もなかなか高度であると思います。左右に素早く動いたり、ブラインドファイアを仕掛けたり、後ろに下がる、回り込むなど。遮蔽物に隠れてじっとしていると、突っ込んできたり、手榴弾を投げ込んできたりします。非常に良く出来たAIで手ごわくやり応えがあります。手榴弾の誤投擲による自爆も殆どありませんでした。
【4】 グラフィック…水準以上であろうと思います。特別抜きん出ているというわけではありませんが、粗がなく無難に作られています。
【5】 リプレイ性・・・成長システム、優れたAI、スコアシステム、そして二人のプレイキャラクターによりリプレイ性が高いといえると思います。
【6】 ホラー要素・・・F.E.A.Rシリーズと言えばホラー要素が売りのシリーズですが、本作もばっちりとホラー要素を備えています。私自身は本作で5作目となるので、慣れてしまったためかそれほど怖いとは思えませんでしたが、初めてF.E.A.Rシリーズをプレイする方にとっては怖いのではと思える箇所があります。量販店のシーンは絶対に怖いと思います。
【7】 敵・・・通常の人間以外にも人外の敵を設けている。直線的な動きをするカルト教徒や、中ボス格のコマンダーなど。プレイが単調にならないように工夫されている。
【8】 ゴア・・・F.E.A.Rシリーズと言えば残酷な表現が特徴ですが、今回もゴア表現はしっかりと押さえられています。但し日本語版は規制されているようです。
【9】 仕様・・・海外版であるのにも関わらず、日本語吹き替えになっている。また海外版はグロ表現をオン・オフにすることもできる。
【10】 吹き替え・・・吹き替えはだめな声優ばかりですが、フェッテル役は山路和弘氏(?)がキャスティングされており、フェッテル役だけは○
【11】 クリア時間…1周約5時間×2人=10時間と近年のゲームとしてはボリュームがあります。リプレイ性は高いのでシングルだけでも十二分に元が取れるのではないでしょうか。
【マルチプレイ】
マルチプレイはCOOPを前提としたモードとなっています。海外版も日本語版の人も問題なくプレイできています。
【1】 胎動・・・CALL OF DUTYでいうゾンビモードにあたるモードです。なお、私はゾンビモードは未プレイですので、比較してどちらが面白いかと言うことについては述べられません。本編で登場した敵と相対し、敵を食い止めます。死んでしまった味方については蘇生することができます。一定数の敵を倒すとインターバルとなり、その間にマップに散らばっている補給箱を回収する、バリケードを補修すると言ったことが出来ます。また時々アルマが登場し、このアルマはステータス異常やワープ攻撃を仕掛けてきます。ただただ敵を撃てばOKと言うわけではなく、敵によって適切な武器や立ち回りを考える必要があり、補給品の兼ね合い、アルマの回避、ゲームオーバーにならないため味方を蘇生させるか、それともじっくりと時間をかけて敵を倒して復活を待つか・・・など戦略性に富んでいます。胎動の最初の方は爽快感があふれ、後半になると手に汗を握る攻防に変化し、実にうまくできています。 - 悪い点
- シングルプレイ
【1】 難易度・・・レベルのシステムを盛り込んでいること、そしてCOOP前提の難易度となっているため、初回での一人プレイは結構難易度が高いです。私はFPS慣れしているのですが、初見殺しもかなり多く1周目でクリアまでに10回程度は死にました。
【2】 翻訳の質・・・吹き替えの質が非常に低い。私が所持しているのは海外版ですが、日本語版でも同じらしく、敵は日本語で「シット!」とか「サノバビッチ!」とか喋ったりします。一体どういう翻訳作業を行なったのでしょうか?
【3】 吹き替えの演技・・・声優が本当にひどいです。棒読みすぎるし、ジン役の人はへたくそすぎる上、ブス声で聞くに堪えない声です。敵兵の声も素人に頼んだのではないかという出来栄えで、棒読みでない部分であっても用意した台本をただひたすら読み上げさせただけというのがばればれです。
【4】 ストーリー…元々F.E.A.Rシリーズははっきりとしたストーリー説明が少ないため、難解なストーリーになっていますが、今回もやっぱり難解です。というよりは説明不足で全くわかりません。敵として出てくるカルト教信者についてもゲーム中では説明が全くなく、公式サイト(英語)でようやく申し訳程度に設定が書かれているくらいです。
【5】 カバーシステム・・・遮蔽物に近づいてBボタンを押すとカバーアクションが発動し、遮蔽物に隠れます。この遮蔽物に隠れている状態でAボタン+十字キーを組み合わせることで隣の遮蔽物に移動したり、乗り越えたりします。さて、このカバーシステムですが、操作性が劣悪で使いずらいだけでした。カバーしていない状態でAボタンを押すとジャンプするようになっているのですが、プレイヤーの責任とは言え、ジャンプが暴発したり、カバーしていてもこちらからは死角なのに、お構いなしに被弾したり・・・。無理にカバーシステムを導入せず、リーンなどで十分だったのではないでしょうか。
マルチプレイ
【1】 ゲームモード…普通のFPSでは必ず搭載されているチームデスマッチが搭載されていません。チームデスマッチが好きな方にはがっかりかもしれません。ゲームモードも4つしか収録されておらず、少し侘しい感じも。
【2】 胎動…マップが現在のところ3つしかありません。そのため飽きるのが早いかもしれません。うまく出来ていると長所で記載しましたが、最低難易度でもクリアできず、難易度は高めで相当練習しないとクリアは難しそうです。 - 総評
- F.E.A.Rシリーズは拡張版を入れて本作で5作目となります。F.E.A.Rの第一作目は当時としては超美麗なグラフィック、群を抜いて賢い敵AI、そしてホラー要素と強烈な印象を受けた作品でした。しかし作品を重ねるごとにどんどん質が下がってきており迷走しているなと思いました。前作2はがっかりな出来でしたので、本作も発売されると聞いて全く期待しておりませんでした。特にプレイしたいソフトもなかったため、安かった海外版の中古を購入したところ、これがいい意味で裏切られました。
シングルプレイについて言えば、ストーリーは相変わらず見せ方が下手で説明不足ではありますが、それは大きなマイナスとはならずシューター系のFPSとして十二分に楽しめる作品に仕上がっています。ネックとなるのが、難易度で周回前提の難易度になっているため、初回プレイでつまずく可能性が高いのではないかということ。しかし、これについてはプライドが許すかどうかですがイージーでプレイすれば問題ないでしょう。
マルチプレイはチームデスマッチはありませんが、胎動が楽しめました。しかし、この胎動はL4DやCOD:BOをプレイ済みの方にとっては面白いかどうかはわかりません。個人的には楽しめたのですが、マップの少なさがネックとなり、飽きるのが早いかもしれません。
2をプレイしたけど、簡単すぎて詰まらなかったよと感じた方は多いかもしれませんが、今回は初プレイ時は一筋縄では行かない難易度になっています。2周目になると難易度は下がりますが、しかし爽快感がありリプレイ性は高い良作に仕上がっていると思います。
海外版でありながら日本語吹き替えも収録されており、残酷描写の規制がないため、購入されるのであれば海外版がおススメです。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 3 4 4 -
シリーズ最悪の出来。 25 - 投稿者:iota(男性/30代)
- 投稿日:2011/07/22
- 良い点
- ※下記は全てシングルプレイでの感想です。
・RPG的な成長要素が斬新。
キャンペーン中、様々なチャレンジをクリアしポイントを貯めるとプレイヤーが成長するというシステムがあり、ただ単調に敵を倒して進むのではなく、目標を持って遊べます。
例えば、ヘッドショットで二十人以上倒す、特定の武器で十人以上倒す等など。
・超能力者プレイ。
一度クリアしたステージは超能力者であるフェッテルとなってプレイ可能なのですが、謎の波動を放ったり敵兵に憑依したりと、新感覚で遊べます。
・ホラー描写には相変わらずビビらされる。
過去シリーズから引き継ぐ、FEARの名に恥じないホラー要素。何気ないところで不意に現れる恐怖描写は和風ホラーと呼ばれ、日本人の心を鷲掴みにするはず。 - 悪い点
- ・残酷描写が皆無。
これには一番ガッカリさせられました。自分は過去のFEARシリーズは全てPC版をプレイし、今作で初めてコンシューマ機の日本語版をプレイしたのですが、なんというか・・・ここまでするかっ!? というほどの規制に酷く落胆し、終には憤りまで感じました。
まず出血すらない。血はおろか、敵を撃っても何のエフェクトも現れず、中っているのかどうかもわからない。
そして倒した敵が間髪容れずに黒い靄状に霧散してしまう。最初は何が起きたのか理解できず、普通の敵兵をクリーチャーの一種なのかと勘違いしてしまいました。
動画で確認したところ海外版は従来通り派手なバイオレンス加減だったので、これは日本語版のみのヘタレ仕様です。
身体破損とはまでは言いませんが、せめて出血と死体ぐらいは残すべきだと思います。規制によってゲーム性や本来の作風が大きく損なわれるなんて、あってはならない話です。詐欺にあったような気分です。何のためのZ指定なのか。こんな風に改悪するならばもう発売するべきではない。
・日本語翻訳が適当過ぎる。
ゲーム中の音声は日本語化されているのに、各ステージが始まる前のムービーはなぜか英語のまま。そしてゲーム中の日本語音声もなんだか間抜け。普通に字幕のみ日本語にしてくれた方がよかった。
・そして実は良い点として挙げた三つも・・・
正直、良い点で挙げたのは「強いて言うならば」という前置きが付く良い点であって、従来作のファンからしたら、あまり良いとは言い難いです。
まず成長要素についてですが、それの所為で本シリーズの持ち味である重厚や、凄惨さなどが減衰している気がします。なんだか軽いノリになっちゃっているような。
超能力者プレイも同じ理由です。
そしてホラー要素は、怖いっちゃあ怖いんですが、それでも過去シリーズの中では一番弱いと感じます。上記の理由もあるのでしょうが、ホラー描写自体も少なく、あっても過去の使い回しである事が多いです。 - 総評
- 過去シリーズのストーリーだけを受け継いだ別物です。
そのストーリーも出来損ないの後日談という感じで、必要のない尻拭いをしようとして失敗しちゃってる様な気がします。正直、台無しです。
残酷描写さえもう少し残されていたら、ちょっとイマイチ程度の評価で済んでいたのでしょうが、至極残念です。
そのあたりがコンシューマー機用日本語版の限界ですかね。おとなしくPC版を待っとけばよかった。 - プレイ時間
- 5時間以下
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 1 3 1 2 3
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