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恐怖の廃病院に潜むものとは……? iOS向けテキストAVG「還らずの病棟」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第27回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
節電の重要性が問われる昨今。猛暑を乗り切るのにホラーゲームはいかがだろうか……と少々強引な感じではあるが,今回はアルティのiOS向けホラーゲーム「還らずの病棟」を紹介しよう。「朱津川國彦ルポ」シリーズ第1弾となる本作は,本格的ホラーがスマートフォンで楽しめ,涼を感じるのにぴったりなタイトル(のはず)だ。
「還らずの病棟」ダウンロードページ
還らずの病棟は,テキストを読み進めていくタイプのアドベンチャーゲーム。プレイヤーは,タップ操作で物語を読み進め,ときおり現れる選択肢を選んでいけばいい。選択肢が出現したときは,上下のフリック操作で選び,画面右下の決定ボタンをタップすればオーケーだ。
選択肢を直接タップ操作で選ぶのではなく,フリックで選択してから決定ボタンで選ぶというのに最初は戸惑ったが,慣れてしまえば大して気にならない。本作は元々フィーチャーフォン向けのゲームなので,あえてこのような操作方法となっているのだろう。
本作の主人公は,フリーのルポライターとして活躍する朱津川 國彦(あかつがわ くにひこ)。あごひげとハンチング帽がトレードマークのダンディな男である。クライアントである鞘谷孝平(さやたに こうへい)に仕事を受けたところから物語は始まり,N県のどこかにあるという,いわくつきの廃病院の取材に行くのが依頼の内容だ。
朱津川は,鞘谷孝平の妹で,大学のミステリー研究会に所属する鞘谷 雪香(さやたに ゆきか)を助手として連れて,廃病院へと向かう。現地で出会った廃墟ツアー同好会の面々と共に廃病院の取材をするが,廃墟ツアー同好会のメンバーが1人怪死してしまう。病院に潜むと噂される悪霊「カヲルさん」の呪いなのか,それとも……というのが本作のあらすじとなっている。
本作で特徴的なのは,マップを使った移動システムだ。廃病院のマップが表示されたら,上下左右にフリック操作をして移動先を選んで決定すれば,その場所を探索できる。移動先で登場人物たちと会話をしたり,キーアイテムを見つけたりすることで,物語が新たな展開へ進んでいくのだ。
物語を進めていき,事件が起きたり,事件の核心に迫ったりすると,絶妙なタイミングで効果音や振動といった演出効果が挿入される。筆者はイヤフォンを付けてプレイしていたのだが,不意を突かれてびっくりさせられることも多く,人間の悲鳴に背筋がゾクっとしてしまった。BGMのおどろおどろしさも相まって,恐怖度はかなり高いといえるだろう。
通常450円(税込)で配信されている本作だが,「夏のホラーアドベンチャー祭り」ということで,85円(税込)のセール価格(※記事掲載時点)で配信されているので,恐怖を体験してみてはいかがだろうか。なお,夏のホラーアドベンチャー祭りでは,ほかにもアルティのホラーゲームが値下げされているので,合わせてチェックしてみてほしい。
「還らずの病棟」ダウンロードページ
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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