連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第196回「去りゆく貴方へSOMAをサクリファイスして贈る言葉」
ちょっとマニアックなタイトルなんですが,スウェーデンのFrictional Gamesが開発しているSFホラーアドベンチャー,「SOMA」(PC / PlayStation 4)に注目しています。つい先日も最新トレイラーが公開されたんですが,ここのホラーゲームって非常にセンスが独特なんですよ。
代表作である「Penumbra」や「Amnesia」シリーズなんかはクリーチャーデザインがトラウマ級の怖さでしたし,今回も容赦なくプレイヤーの心臓を絞り上げてくれるんじゃないかと,大いに期待しています。ローカライズされるといいなぁ……。
「RADIO 4Gamer」の第205回では,ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアより2014年3月6日に発売されたPlayStation Vita用ソフト,「ソウル・サクリファイス デルタ」を特集。本作は2013年3月に発売された「ソウル・サクリファイス」に,さまざまな新要素を加えた拡張版です。
今回はゲストとしてプロデューサーの本村健太郎氏と,PR担当の北尾泰大氏をお招きし,4人での共闘プレイを楽しんできました。
以前にも番組で特集したソウル・サクリファイス 。ダークな世界観とゲーム性が好みにドンピシャで,個人的にも続編展開を待ち望んでいたタイトルです。今回,さまざまな要素が追加されているんですが,個人的には追加シナリオが一番気になりますね……。
数多くある“狩りゲー”の中でも一際異彩を放っている作品なので,まだプレイしたことがないという人には,強くオススメしたいです。
PlayStation 4を購入したものの,仕事に追われまくりでまったく起動できていない今日この頃。目の前に最新ハードがあるというのに,「KILLZONE SHADOW FALL」でヘルガストをシバきに行きたいというのに。人生でも最も大切な存在だと信じていたゲームよりも,仕事を優先するような大人になってしまった自分が恨めしい!
……でも,仕方ないですよね。仕事をしなきゃ,ゲームも買えないもの。それに俺は「ゲームの仕事で稼いだ金で,ゲームを買う」という行為がとても気に入っているので,ブーブー言いながらも実はそれほどストレスを感じていません。
よく「趣味は仕事にするべきではない」と言われていますが,実際にはデメリットよりメリットのほうが大きいなと。最近になって思うようになりました。
ちょっと前に掲載したヨコオタロウ氏のインタビューでも話題に出たんですが,俺はライターとしてデビューする以前に比べて確実に「ゲームを新鮮な気持ちで楽しむ」ということがなくなっています。職業上,意識していなくとも事前に情報を仕入れてしまいますし,ふらりとゲームショップに足を運んで「これはどんなゲームなんだろう?」とパッケージを手に取るワクワク感は完全に失ってしまいました。
しかしその一方で,ゲームの情報や遊び心地を人に伝えるという仕事には独特の快感があり,やりがいに満ちています。プレイヤーとクリエイターのちょうど中間で,双方のオイシイところを少しずつ味わえるこの立ち位置は唯一無二。ゲームライターの特権ではないでしょうか。
俺の執筆した記事を読んでくれた人達が「面白そう」だとか「自分もそう思った!」とか,さまざまな反応を示してくれるのがそりゃもう嬉しいし,メチャクチャ気持ち良いんですわ。
……なぜあらたまってこういうことを書いているのかと言いますと,俺が講師をやっているバンタンゲームアカデミーで最初に担当したゲームライター科の学生達が,いよいよ卒業するんですよね。幸いなことに,最後まで学校にちゃんと来ていた生徒達は,みんなライターとしてデビューすることができました。そして現在の1年生は2年生へと進級し,新入生も入ってきます。
思ったよりこの連載,生徒に読まれているんですよ……いつも大概テキトーな話しかしていませんし,こういう時くらいは“贈る言葉”……なんてしっかりしたもんでもありませんけど,「ゲームライターって楽しいぜ!」というポジティヴな感想でも伝えておこうかなと。
デビューするよりも続けるのが大変な仕事ですが,しっかり自分の立ち位置を固めて大成してほしいと願っています。……俺の仕事を奪わない範囲でね! ホント頼むよ!!!!
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ソウル・サクリファイス デルタ
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