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[TGS 2010]キャラクターの声を演じる役者陣に加え,ドラマ版のキャストも来場! PSP用ソフト「クロヒョウ 龍が如く新章」の完成披露会&ドラマ制作発表会の模様をレポート
本作は,男の世界を描いたセガの人気アクションアドベンチャー「龍が如く」シリーズ初のスピンオフタイトル。少年の視点から見た巨大歓楽街・神室町の物語を描くというテーマを掲げつつ,通信対戦など携帯機ならではの試みにもチャレンジしている。
ステージには,シリーズの総合監督を務める名越稔洋氏が登場し,ついに完成した「クロヒョウ」のプレゼンテーションを行った。
ステージに登場した名越氏は,「もともと『龍が如く』シリーズは大人向けに作ったタイトルですけど,「クロヒョウ」は若い人にプレイしてもらいたくて作りました」と述べ,少年が地下格闘技場に放り込まれ,さまざまな葛藤を持ちつつ,少年から大人になっていくという,本作のストーリーの根幹部分を説明した。
続いてはバトルシステムについて。名越氏曰く,本作は「バトルといっても格闘ゲームのように体力ゲージがあるわけではなく,いわゆるハイテンションなケンカバトルに仕上がっている」とのこと。お互いの体力が見えないことで「どこまで戦えばいいんだ!?」というケンカ本来の駆け引きをゲーム内に落とし込んだと話していた。
またシリーズでお馴染みの神室町について,街遊びができることは「龍が如く」の“外せない”部分であるため,対応ハードがPSPとなる本作でも絶対に再現したかったと語った。もちろん,これまでの「龍が如く」シリーズにはなかった,新たな「街の遊び」も入っているとのことだ。もはや鉄板とも言えるキャバクラも,人によっては「クロヒョウ」のほうが面白いことができるんじゃないか,と感じる人もいるかもしれないとか。
豪華ゲスト陣が「クロヒョウ」を語る!
ゲームのプレゼンが終わると,右京龍也役の高良健吾さん,工藤沙紀役の波瑠さん,九鬼隆太郎役の黒沢年雄さん,雨宮泰山役の岩城滉一さんがステージに登場した。
高良さんは「僕が声を入れる時は,まだゲーム映像や相手の方の声もなかったので,自分で相手の台詞を読みながら,自分の番がきたら自分の声を出して,相手の方の出番がきたら,相手の台詞を自分で言いながら演技していました」,波瑠さんは「ゲームの声をやるのは初めてだったのでスムースにいったかどうかは分からないんですけど,リラックスしながら自然体でできたなとは思います」,黒沢さんは「声の演技を指示する監督さんが分かりやすく説明してくれたので,とても楽しかったです」と,それぞれ役を演じた感想についてコメントしていた。
岩城さんは,“強い男とは”ということについて「友情や,相手に対しての尊敬の念を持って戦っていくことこそ,男らしさなんじゃないかなと思います」と語った。
続いてはキャバクラ嬢を演じる,手島優さん,星あやさん,そしてポールダンサーを演じる中村アンさんがステージに登場。手島さんは「CGの自分と実際の自分のどちらが綺麗か」という質問に対し「色んな角度からカメラで撮っていただいたので,どちらがセクシーかと言われると,同じくらいですね。ただゲームの中の私のほうが品があります」とコメント。
星さんは,キャバ嬢になった“星あや”はどう映っているかという質問に対し「今まではファッション雑誌で女性に向けたアプローチをしているので,男性に向けたアプローチがなかったんですよね。ですので最初お話をいただいたときは「え〜」と思ったんですけど,今までやったことのない自分だったので,非常に楽しめました」と話した。
中村さんは,色っぽい自身のCGダンスシーンを見てどう思うか,という質問に対し,「やったことがなかったので緊張しました」とコメント。またポールダンスはやってみたいかと聞かれると「学生時代にチアリーディングをしていたので興味あります」と答えていた。
名越監督は,ナイトスポットの出来について「旬でありながらたくさんの人に愛される人を選びました。ある意味メインキャストと同じくらい重要な役だと思います」と述べた。
続いては「クロヒョウ」のテーマソングを歌うRIZEのメンバーが登場。名越氏は「クロヒョウ」の楽曲にRIZEを選んだ理由について,「『クロヒョウ』は若い人に向けた作品なので,若い人にパンチを与えるRIZEの楽曲が合うんじゃないか」とコメント。
「メディアミックス展開を考えていい頃」と語る名越氏
ドラマ版キャストが語る「クロヒョウ」への想い
続いては「クロヒョウ」のメディアミックス展開について。名越監督によると,これまで「龍が如く」シリーズは,それほどメディアミックス展開に積極的ではなかったが,近年になって「龍が如く」シリーズもかなり知名度があがり,そろそろ展開を考えるころかなと思い,積極的にメディアミックス展開を行うことにしたそうだ。
ヤングマガジンの副編集長 安永尚人氏。「『ヤングマガジン』はヤングの名の通り,若い読者がいっぱいいるので,皆さんとても共感してもらえると思う」と話していた |
ドラマ版「クロヒョウ」のキャスト陣も登場。左から,杉田春斗役:石黒英雄さん,榊天馬役:石田卓也さん,右京龍也役:斎藤工さん |
斎藤さんは「右京龍也は現代の象徴だと思います。今ならではの“もがき”というものに共感しています」,石田さんは「『龍が如く』という歴史ある作品に関われて,とても光栄に思っています。今ドラマ版は撮影まっただ中なんですけど,できあがりを楽しみにしてもらえたら嬉しいです」,石黒さんは「自分はドラマオリジナルのキャラクターを演じるんですけど,自分なりに『龍が如く』らしい“新しいスパイス”を入れて,ドラマを盛り上げられたらなって思います」とそれぞれコメントしていた。
そこで,先ほども登場した波瑠さんと岩城さんが再びステージへ。波留さんはゲームとドラマ,二つの「クロヒョウ」に関わることについて「ドラマ版では,表情とか動きとかいろんなものを使って,より生き生きとした沙紀ちゃんになれればいいなと思って演じました」,岩城さんは「プロの格闘家と戦うシーンもあって,普通のテレビ番組と比べて迫力があると思います」とコメントしていた。
最後に名越氏は,「『龍が如く』シリーズの新しい展開として『クロヒョウ』を立ち上げました。PSPというハード,そして若い人に向けたという意味では,新しいコンセプトを持った熱い作品になっています。『龍が如く』は熱い人間ドラマという下地があってこそだと思うので,そういう部分では必ず保証できる出来になっています。あとは遊んでもらって判断していただくしかないんですけど,期待してほしいと思います。よろしくお願いします」と挨拶して,発表会を締めた。
「クロヒョウ 龍が如く新章」公式サイト
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クロヒョウ 龍が如く新章
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