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【PR】低スペックPCでも軽快! 「英雄島」の“聖地戦”は戦略性とテクニックが物を言う
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印刷2010/05/01 12:00

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【PR】低スペックPCでも軽快! 「英雄島」の“聖地戦”は戦略性とテクニックが物を言う

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 前回に引き続いて,MMORPG「英雄島」の紹介をしていこう。今回は,英雄島に数多く存在するゲームシステムの中でもとくにオススメな,“聖地戦”を取り上げていく。

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 英雄島には,本作ならではのゲームシステムとして“聖地戦”というものがある。聖地戦にはいくつもの種類が存在し,それぞれが,独立した一つのゲームのようになっている。

・「聖地略奪戦」 ―― 自分の城を守りつつ,敵の城を壊す
・「聖塔防衛戦」 ―― 砲台を建てて攻めてくる敵を迎え撃つ
・「聖地防衛戦」 ―― 攻めてくる敵から拠点を守る
・「バトルアサルト」 ―― 力を合わせてとても強いボスを倒す

 どの聖地戦も大体10分から20分くらいで終わるようになっているので,気が向いたときに短時間だけプレイするような遊び方も可能だ。いざ遊ぶとなると,なんだかんだで軽く数時間は必要になるMMORPGも多い中,こうした仕様は日頃多忙な人にとって嬉しいものである。
 さて,このように複数の楽しみ方がある聖地戦だが,実は,これらは単純に面白いだけでなく,ゲームに詳しい人間にとって,かなり興味深いものでもある。

聖地戦は多くのマップにある“ワープタワー”から専用マップに移動することで参加できる。ワープポイントまでは“自動移動システム”を使って簡単に行くことができる
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「英雄島」公式サイト

冒険も農場も楽しめる「英雄島」は,かゆいところに手が届く仕掛けが盛りだくさん



いろんなゲームの面白さを「英雄島」だけで楽しめる


 Blizzard Entertainmentという北米のゲームメーカーが,2002年に発売した「Warcraft III」というリアルタイム・ストラテジー(戦略ゲーム)をご存じだろうか。
 世界中で数多くのプレイヤーに支持された本作には,数多くの“Mod”が存在する。簡単に説明すると,Modとはプレイヤーがオリジナルのゲームに独自の改造を加えて公開したもの。出来の良いModの中には,オリジナルのゲーム並の高い評価を得るものもある。
 Warcraft IIIで制作されたModのなかでも,とくに好評を博し,世界中で大ヒットを記録したものが,「Defense of the Ancients(ディフェンス・オブ・ジ・エンシェンツ)」,通称“DotA”というModである。
 DotAは,メーカーが作ったオフィシャルなゲームではないにもかかわらず,Warcraft IIIの世界大会の正式種目になってしまうほど大流行した。

Defense of the Ancients
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 Warcraft IIIは,たくさんのキャラクターを同時に操作して遊ぶ戦略ゲームだが,DotAでプレイヤーが操作するのは1体の“ヒーローユニット”のみ。そしてCPUが操作する兵士が,次々と敵陣に攻めあがっていくのをサポートする形で,ゲームに関わっていく。そして,うまく兵士をサポートして,敵陣の破壊に成功すると勝利となる。
 さらにDotAでは,ゲームプレイ中に戦うことでポイントを溜められ,それを使ってアイテムを買い,ヒーローユニットをパワーアップさせていくことも重要になっている。
 いかにしてポイントを溜め,どうやってアイテムを揃えていくかも,勝敗を決める重要な要素だ。

 世の中に革新的なゲームが登場してきたとき,ゲームに対する感度の高いアンテナを持っているゲーム開発者は,当然それをプレイする。
 そしてそれを自分も「面白い!」と思えば,その面白さのエッセンスを自分の作るゲームにも生かせないだろうかと考える。もちろん,元の作品に対するリスペクト(尊敬)は保ちつつ,だ。
 DotAの持っていた新しさや面白さも,多くのゲーム開発者に影響を与えた。そのように影響を受けた人間の一人が,Gas Powered Gamesのクリス・テイラー(Chris Taylor)氏だ(関連記事12)。
 テイラー氏は,日本でも発売されて人気となった「ダンジョンシージ」を手がけたゲーム開発者。彼はDotAにインスパイアされて,2009年に「Demigod」という作品を作り上げた。

Demigod
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 このように,ほかの人の作品から影響を受けて,それを自分の次の作品に反映させるということは,別に悪いことではなく,クリエイティブの現場ではよくあることだ。
 日本で非常に人気のある国産のRPGも,実はそれよりも先にリリースされたアメリカの作品に大きな影響を受けているといったケースも,決して珍しくない。“革新”は,そうやって形を変えながら後世に受け継がれていくものである。

 そして英雄島も,DotA(あるいはWarcraft III)から大きな影響を受けている作品のように見える。
 とくに聖地略奪戦のルールと面白さは,まさにDotAのエッセンスを引き継いだものになっている。世界中のトップゲーマーと世界的ゲームクリエイターを「これは凄い!」とビックリさせてしまうほどの面白さ。それが英雄島でも楽しめるのだ。

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世界中のプレイヤーを熱狂させたルールを採用した「聖地略奪戦」


 「聖地略奪戦」は,“ユニオン”と“エンパイア”,それぞれの陣営プレイヤーが,最大で5人ずつ参加してチーム戦を行うPvP(対人戦)システムだ。
 それぞれのチームに“本拠地”があり,敵側のそれを破壊したチームが勝ちとなる。

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 本拠地からはNPCの兵士が次々と現れ,敵本陣に向かって進軍していく。進軍ルートにある砲台や最終目標である砦などの建造物は,NPC兵士がまず一発攻撃を加えてからでないと,プレイヤーは攻撃できない。そのため参加プレイヤーは,兵士をサポートしながら進んでいくことになる。
 もし味方NPC兵士と敵NPC兵士が戦闘をしていたら,そこに介入して味方を助ければいいわけだ。だが,敵プレイヤーも同じことをしようとするので,そこでPvPが発生するようになっている。

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 NPC兵士の進軍ルートは複数用意されているので,「どのルートをサポートするか?」も戦術上重要になる。
 何人もの味方プレイヤーが固まって行動して,1本のルートを守れば,そのルートでの自軍の優位は保てるが,ほかのルートの守りが手薄になってしまう……といった感じである。つまり,ここに“駆け引き”が発生するのだ。

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 聖地略奪戦中に敵を倒すと「士気」というポイントが得られる。これは“いま行っている,この聖地略奪戦”だけで使えるお金のようなものだ。
 これで「士気装備」というアイテムを買い,自分をパワーアップさせることが可能だ。士気装備は“いま行っている,この聖地略奪戦”の間だけ有効で,ゲームが終わると消えてなくなる。
 そのため,聖地略奪戦では,ゲームが始まったら,まずとにかく敵を倒して士気ポイントを貯めるといいだろう。士気ポイントはどのみちこの試合が終わったらなくなってしまうものなので,溜まったら,けちけちせずにどんどん使おう。そして,敵よりも少しでも早く士気装備を買い集め,勝利を狙うのだ。

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 対人戦闘の興奮が味わえる聖地略奪戦は英雄島の目玉ともいえるコンテンツだ。
 PvPは,負けてしまうこともあるが,その分,勝ったときの喜びは格別だ。仲のいい友達とチームを組んで,挑戦してみよう。

■聖地略奪戦体験レポート

 今回,運営チームのゲームマスター達と一緒に「聖地略奪戦」をプレイしてきた。ここでは,その様子をお届けしよう。

 指定された時間に待ち合わせの場所に向かうと,皆さんは集合済み。「遅れちゃったかな?」と思ったが,皆さんもいま来たばかりとのことだった。

待ち合わせ
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 挨拶をしたあと,「それではグループを組みま〜す」との発言後,一人がこちらにインバイトを飛ばしてくれた。さあ,いよいよだ。ドキドキしてきた。
 グループリーダーの方から合図があって,短いローディング後,聖地略奪戦のスタートだ。

聖地略奪戦開始!
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 この聖地略奪戦は,2チームに分かれて行うチーム戦である。
 やや広めのマップの両サイドにそれぞれの陣地があって,プレイヤーは敵陣地の中央にある“砦”の破壊を目指す。自陣から敵陣へは次々とNPCの兵士が送り込まれていく。自動で戦う彼らをどのようにサポートできるかが,勝敗の鍵だ。

 ゲームが始まるなり,不慣れな筆者にGM氏からナイスなアドバイスが。この聖地略奪戦では,まずは敵方の雑魚NPC兵士を倒して,士気を貯めるといいそうだ。
 士気というのは士気装備というアイテムを買うためのポイントみたいなもの。ふふふ,しかし筆者は,それは事前の調査で知っていた。

GM氏からアドバイス
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 でも次は筆者の知らないアドバイスが。GM氏によると,最初に買うといい士気装備は“疾風のレッグ”だそうだ。
 これは移動速度が速くなるブーツである。PvPでは,移動速度が重要らしい。何体か雑魚敵を倒したらブーツが買えるだけの士気(128ポイント)はすぐに溜まった。

ザコと戦闘
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 士気装備は,聖地戦のステージに入場すると画面下に出てくるバーから行う。ショップみたいなところに行く必要はなく,いつでもその場で買えるのである。
 購入画面を開くと……あった。靴は1ページめにあった! ポチリとクリックして購入すると……すぐに足が速くなった。なるほど,こうやって士気装備を買って,どんどん自分を強くしていくんだな。

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疾風のレッグ
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買えました

 しかし,これで満足していてはダメだ。なぜならまだ戦いの最中なのだから。
 次のGM氏オススメ士気装備は“暴君のグローブ”であるとのこと。これは攻撃速度が5%上がるという優れものだ。これもなるべく早く手に入れたい。
 敵地からやってくるザコ敵をさらに倒し,必要な士気151が溜まったところですぐに購入。今度のものは見てすぐ分かるような効果ではないが,きっと強くなっているはずだ。

グローブを買った
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 ところでこの士気装備,「“装備品”なんだからキャラクターウインドウの“手”とか“足”とか“頭”とかのスロットに装備するものじゃないの?」と思うかもしれないが,そうではない。
 士気装備は画面下に出現する六つのスロットに収まるものだ。靴だろうが籠手だろうが胸当てだろうが,どんなものでもこの5スロットに収まり,部位の区別はない。
 そしてこれは,“士気装備は最大六つしか持てない”ということでもある。そのため,どれを買うかという取捨選択も重要になりそうだ。

士気装備用のスロット
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 調子づいて,「さあ,次はなんでsか!」と鼻息荒くミスタイプする筆者に,GM氏はやさしく“鬼神のコート”を買うといいと教えてくれた。なんという紳士。好きになりそうである。
 購入ウィンドウで性能をチェックすると,おおなるほど。これもまた攻撃速度と移動速度が上がる装備のようだ。だが……説明の記述がさっきとちょっと違う。
 “合成必要アイテム”というのが指定されているのである。必要なのは“疾風のレッグ”“暴君のグローブ”……。――ハッ(効果音:ピカーン)。分かった。
 この鬼神のコートを買うには,士気(ポイント)のほかに,この二つの士気装備を持っていないといけないのだきっと。ボタンをポチョッと押して買うと,このとおり,二つのアイテムが消えて,コートがスロットに入った。あっていた。調子が出てきた。

鬼神のコート
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 これで靴がなくなってしまったが,それはもう一回買えばいいそうだ。そして「これで移動速度は完璧」らしい。いい感じである。しかもさっきから敵をばんばん倒しまくりだ。これは本当にいい感じかもしれない。我々は強いのかもしれない。……っと,思っていたら……。

 「では対人戦を始めましょう。敵プレイヤーが乱入してきます」とGM氏。ああ,まだ,敵のプレイヤーはいなかったのか。まあいい。いまの私は強いのだから。

 これまでの調子でどんどん敵陣地に攻め込んでいく筆者達。城壁の内側まで攻め込むと……敵プレイヤーがいた。そして……やはりプレイヤーは強い。雑魚敵とは強さが違う。みるみるHPを減らされて,本当に泣く泣く撤退した。ああ,ポーションでは回復が間にあわない。どうすればいいのだろうか。

敵プレイヤーと遭遇
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 とりあえず同じチームのGM氏のおしりにくっついて逃げていたら,前方にキラキラ光る泉のようなものが。「ここ,回復スポットです」とのこと。素晴らしい。Vキーを押すことでその場に座ると,さらに早く回復するそうだ。ふぅ,死ぬかと思った。

 そんな風に一息ついていたのだが,油断大敵というか,どこかから戻ってきた敵方の戦車(?)風のNPCと,後から追ってきた敵プレイヤー達が,筆者達のところに同時に到着。
 あたりは火の海になった。これをこらえきることはできず,死んでしまった。うう。

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ホッとひといき
そしてスタート地点へ
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 その後,やって来つつある敵を押し返そうとがんばったのだが,なかなかうまくいかない。うむむ,悔しい。
 どうやら,対人戦闘では“自動戦闘”はオフにしておいたほうがいいそうだ。自動戦闘は英雄島の特徴の一つで,クエストなどでは非常に便利なのだが,対人戦はこれでは乗り切れないようだ。
 ちゃんと手動操作で臨機応変に戦ったほうがいいとのことである。そしてもう一つ大事なのは“連携すること”だそうだ。

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戦闘中
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スキルエフェクトは派手
本陣を攻められ中
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 結局,戦況は好転することなく,そのまま本陣に攻め込まれて砦を破壊されてしまった。砦を壊されると,状況がリセットされて,スタート地点から再開になる。3回壊されると負けだ。
 筆者達は,この後も打つ手のないまま,砦を2回壊されてしまった。ああ,もう,とても悔しい。

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負けた
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負け組

 やはり対人戦は,負けると悔しい。でも勝ったときは逆にすごく嬉しいのが対人戦のだいご味でもある。NPC相手では味わえないこの感覚が対人戦の面白さだ。
 ああ,しかし悔しいものだ。マップから出たところで悔しがっている筆者。そんな筆者に,勝った側のGM氏が一言,

「これが士気装備の差です ● ←なんか絵文字」

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 なんですかそれは。その「これが兄さんの得意技の一つ,“旗つつみ”です」みたいなのは。ああ,悔しい。

 あまりにも悔しいので士気装備について,その後もいろいろ聞いてしまった。
 この聖地略奪戦も含めて,基本的に聖地戦では士気装備がとても重要なのだそうだ。ゲームが始まったら,できる限り早く士気を溜めて,士気装備と交換する。これがセオリー。揃えていく順番にも,いくつか“セオリー”的なものが生まれそうな気がする。きっと今回教わったのはその中の一つなのだろう。
 とはいえ「士気装備にはさまざまな効果を持つものがあるので,自分に合った装備を揃えるのがポイント」でもあるとのことだ。そうなると士気装備の研究もしないといけない。うむ,奥が深そうだ。

 さらに,士気装備はただ単に“強力”なだけではなく,“通常の装備では得られないオプションを持つものが揃っている”ところに特徴があるそうだ。
 移動速度や攻撃速度のアップもそうだが,ほかにはたとえば,HPやSPの自動回復機能がついている装備なんかもあるらしい。そういう特別な効果をうまく使いこなすかが,重要なようである。

 ああ,それにしても悔しかった。でも面白かった。研究して練習して,次は絶対に勝つ。絶対だ。

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ルールは簡単,でも奥が深いっ! それが「聖塔防衛戦」


 「聖塔防衛戦」は塔(砲台)を建てていくことで,やってくる敵モンスターを迎撃していく聖地戦だ。モンスターは後から後から「もうやめてください!」というほど大量にやってくるので,その物量に負けないように,こちらも,次から次へと塔(砲台)を建てていく。

 「タワー・ディフェンス系」と呼ばれているゲームのことを,ご存じだろうか。これは「自動で弾を撃ち出すタワー」どんどんを建てていき,次々にやってくる敵を迎撃していくタイプのゲームの総称だ。覚えてしまえば遊び方は簡単だが,うまくなろうとすると難しく,だが奥が深く,やり甲斐があるゲームである。
 世の中にはこの,タワー・ディフェンス系のゲームがかなり多く存在する。先ほど触れたWarcraft IIIにも,戦略ゲームであるこの作品をタワー・ディフェンスにしてしまう“タワー・ディフェンスMod”というものがあり,かなりの人気を集めていた。

 そして,そんな大人気のタワー・ディフェンスを,MMORPGで大勢でプレイできるとしたら,もっと面白くなるのでは……? 英雄島の聖塔防衛戦は,そんなアイデアを現実にしたものなのだ。


次々と攻めてくる敵から陣地を守れ! 「聖地防衛戦」


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 「聖地防衛戦」は,その名のとおり自分達の城を“防衛”する戦いだ。
 ゲームが始まると敵の集団が,一定間隔で攻めてくる。敵はこちらの城を壊そうとするので,プレイヤー達はその前で敵をせき止めて,打ち倒さなければならない。
 しかし,敵の強さは襲撃のたびに強くなっていく。初めは簡単に全滅させることができていても,少しずつそれが難しくなっていく。それでもがんばって,既定の回数,防衛に成功するとこちら側の勝利になる。

 この聖地防衛戦のように,“攻めてくるたくさんの弱い敵から,自分の陣地を防衛する”というゲームは,RPGより,海外でとくに人気のあるリアルタイム・ストラテジーというジャンルのゲームでよく見られるものだ。
 リアルタイム・ストラテジーの防衛ミッションは,たいてい一人でプレイするものだが,英雄島では友人と一緒にプレイできる。面白いものが,みんなでやることで,もっと楽しくなる,ということだろう。

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 そういえば,聖地略奪戦も聖塔防衛戦も,ほかのジャンルのゲームの面白さのエッセンスを,MMORPGである英雄島に取り入れたものだった。
 英雄島という作品は,さまざまなジャンルのゲームの面白い部分を,MMORPGの中に組み込んでみたら,凄く面白いものが出来上がるのではないだろうか? という発想で作られているのかもしれない。
 本作だけで,さまざまなゲームの面白い部分をまとめて体験できるのだから,これはひょっとしたら,かなりお得なことなんじゃないかと思う。


「バトルアサルト」では,みんなで協力してボスを倒そう


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 聖塔防衛戦や聖地防衛戦は,どちらも自分の陣地を守る戦いだった。しかし,「バトルアサルト」は違う。こちらは自分達が敵のまっただ中に攻め込んでいくモードになっている。
 バトルアサルトで攻め込むことになるのは,まさに敵の“城”といった感じの場所。周囲を守るザコ敵から倒していって,最終的には城壁の向こう側にいる“ボス”の討伐を目指す。もちろんボスは強いので,心して挑む必要がある。

 また,バトルアサルトでも,周囲のザコ敵を倒していると士気が溜まっていく。そしてこれを使って士気装備を買うこともできる。強力なボスと戦うのであれば,士気装備もしっかり揃えてから挑む必要があるというわけだ。
 なお,バトルアサルトで戦うことになるボスは1体のみではなく,倒したら次のボスへ,それも倒したらまた次のボスへと,ステージを進めていけるようになっている。
 ステージを進めるには,ボスがドロップするカギをひろって,「訓練教官」に話しかければOKだ。訓練教官はボスが倒れると,なぜか敵のまっただ中に,攻撃されることなくスーっとやってくる。初めての時は気付きにくいのでご注意を。


ゴールデンウィークは「英雄島」で遊んでみよう


 英雄島のセールスポイントである,聖地戦の紹介は以上だ。
 本作が,すでに世界中のゲーマーに「面白いっ!」と認められているゲームシステムをうまくとりこんで作られているMMORPGだということが,分かってもらえたと思う。
 とくにリアルタイム・ストラテジーからの影響は強く,例えば多くのアジア産MMORPGでは地面を“左クリック”することで移動するのに対し,英雄島では“右クリック”で移動するようになっているあたりも,リアルタイム・ストラテジーからの影響かもしれない。

 いまからWarcraft IIIで遊んだり,Modを作ったりするのは,少々骨が折れることだろう。しかし英雄島なら,同種の面白さを日本語で,しかも無料で,楽しめるというわけだ。
 MMORPGファンのみならず,ストラテジーファンにとっても,注目すべき英雄島は,先日オープンβテストが始まったばかり。この機会に,プレイを始めてみてはいかがだろうか。

「英雄島」公式サイト

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