テストレポート
HW短評:ROCCAT「Kave XTD Stereo」(2)ゲームサウンドの聞こえ方をチェック
Kave XTD Stereo メーカー:ROCCAT 問い合わせ先:岡谷エレクトロニクス(販売代理店):問い合わせフォーム 実勢価格:1万〜1万2000円程度(※2015年3月31日現在) |
Razer Surround Proの「較正」結果。かなり前方を“絞って”みた。当日の耳の状態のためか,センターは多少右寄り。サイドおよびリアチャンネルは変更する必要を感じなかったので,デフォルトのままになっている |
ゲームサウンドの試聴では,2chステレオと,「Razer Surround Pro」の最新版を用いたバーチャルサラウンドサウンドを用いる。Razer Surround Proの利用にあたっては,事前のキャリブレーションが必要となるので,今回も右のとおり示しておきたい。
というわけで試聴結果だが,短評第1回における試聴印象をそのまま継承しており,基本的には中低域が凹んだドンシャリサウンドということになる。爆発音など,重低域をたっぷり含んだ素材は重低音まできちんと再生される一方,中低域が弱いため,いわゆる「迫力」を欠いている。「迫力がないから,感情が動きにくく,冷静に音を聞き取れてよい」と考えるか,「迫力がないから残念」と感じるかで,評価が分かれる音だ。
「後方左から後方右」といった移動だけでなく,真後ろでピンポイントに爆発音が発生しても,「真後ろで鳴っている」としっかり感じられる。先ほど示したとおり,フロントL/Rは,今回,Razer Surround Proからかなり“絞って”いるのだが,そのおかげか,あまりぼんやりしないのも好印象だ。
※2kHz〜4kHz付近の周波数帯域。プレゼンス(Presence)という言葉のとおり,音の存在感を左右する帯域であり,ここの強さが適切だと,ぱりっとした,心地よい音に聞こえる。逆に強すぎたり弱すぎたりすると,とたんに不快になるので,メーカーは腕の見せどころとなる
メッシュ生地ではないものの,ヘッドバンド裏のクッションも実測約15mmと厚みは十分。間に2箇所のスリットも用意されているが,これは装着時の通気性確保用だろう。クッションが柔らかくて厚みがあるので,装着感はよい |
エンクロージャーは前後に15〜20°程度しか回転しないが,ヘッドバンドがしなるので,装着感はよい。Kave XTD Stereoの装着感に不満を持つ人はあまりいないのではなかろうか |
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ROCCATのKave XTD Stereo製品情報ページ(※英語)
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