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4月22日発売のPSP版「イース フェルガナの誓い」限定ドラマCD同梱版に出演する声優さん達のコメントをお届け
イースシリーズといえば,日本ファルコムを代表する看板作品であり,長い歴史を誇る国産アクションRPGとしても知られる。2005年にPCゲームとして発売された「イース 〜フェルガナの誓い〜」は,もともと「イースIII 〜WANDERERS FROM Ys〜」(1989年)を新エンジンでフルリメイクした作品。そして,このフェルガナの誓いが,PSPに移植されることになったものが本作だ。
PSP版では,イベントシーンのフルボイス化,複数のバージョンが用意されたBGM(PC版オリジナルに加え,Ys3のPC-8801版とX68000版を収録),イラストやムービーを閲覧できるミュージアム機能,能力の引き継ぎ要素の追加など,数々のパワーアップを果たしている。
なお,同日発売の「イース フェルガナの誓い 限定ドラマCD同梱版」に付属するドラマCDは,単体での販売予定はないという貴重なものだ。
このドラマCD「異説 〜もう一つのフェルガナ冒険記〜」は,ゲーム本編では語られなかった書き下ろしのエピソードが収録されており,声優キャストにはゲーム本編と同じメンバーが参加している。ドラマCDの物語は現在と過去の二つの時間軸で構成されており,一部キャストが複数の役を演じているところにも注目したい。主なキャスティングは以下のとおりだ。
アドル/カーン/語り(晩年のアドル):草尾毅
ドギ/トーレス:玄田哲章
チェスター/ジェノス:伊藤健太郎
エレナ/アナスターシャ:野中藍
ニコラス/オリバー:島田敏
シスター・ネル/イザベラ:久川綾
ベルハルト:掛川裕彦
マクガイア:大友龍三郎
エドガー:徳山靖彦
マーゴ:斉藤貴美子
ナレーション/ガルバラン:銀河万丈
(敬称略)
2010年2月,都内某所でドラマCD「異説 〜もう一つのフェルガナ冒険記〜」の収録を取材した際に,メインキャストの方々から頂いたコメントを,この機会に紹介しよう。
――今回の収録の感想をお願いします。
草尾毅さん:
PCゲームには,声が入っていないじゃないですか。過去のPCゲームをもとにして,それを今回新しくドラマCD化することで,よりリアルな臨場感や,ゲームで描かれていない部分のことなどが,分かります。これを聴きながらゲームを遊んでみるとか,ゲームのイースしか知らなかった人がこのドラマCDを聴いて,あらためて「イースっていいな」って思うきっかけになればいいなと思います。出演者一同で頑張りましたので,よろしくお願いします。
玄田哲章さん:
「イース」といえば20年ぐらい歴史がある,みんな知っている有名なゲームですよね。設定が毎回若くなっていくので,これは頑張らなきゃと思ってやっています。今回は出番が多くなってアドルと絡んだり,いろんな出会いがあったりして本当に楽しいドラマになっています。
野中藍さん:
20年ということは,親子で楽しめる作品だなと思います。今回のドラマCDはちょっぴり泣けるところも入っていて,エレナは本当にお兄ちゃんが大好きなんだなと思いましたね。ぜひご家族で聴いてみてください。
久川綾さん:
20年前というと,私はデビューしたばかりでしたね。今回初めてこの作品に参加させていただいて,こんな大きな作品に関われて,とても光栄です。個人的には玄田さんの演技ですね。いつもは渋く,重みのある役の多い玄田さんが,とても爽やかな演技をしてて新鮮に見えました。ぜひ楽しんでいただければと思います。
大友龍三郎さん:
私,この作品は初めてなんですが,強欲でへっぴり腰の領主という役をやらせてもらっています。どちらかというとお笑い部門なので,本当はこういうの好きなんですが,楽しんでやらせてもらっています。お客様にも楽しんでもらえれば幸せです。
島田敏さん:
このドラマCDは二重構造になっていて,最終的にどんなふうになるのか,ってところが一ファンとしても楽しみだし,期待して仕上がりを待っているところです。このドラマCDが,おそらく3Dの役割を果たすのではないか,つまりこのCDを聴くことで,ゲームがより立体的に見えるような思いがします。ぜひ試してみてください。
――複数の役を演じるときに意識されたことや,ご自身が担当したキャラクターへの印象をお願いします。
草尾さん:
カーンについては演出の方から,「アドルとそんなに変えずにやってくれ」と言われたので,基本的な性格,声の調子,間合いなどを変えず,若干性格などの質を変えて演じました。そのへんを聴いていただけると嬉しいですね。
玄田さん:
精神面を若く演じようと思いました。声は意識しなくても,精神が若ければいいんじゃないか,と思い,アドルについていこうと(笑)。トーレスについては,「ドギとそんなに変える必要はないです」と言われたので,そのまま演じました。
野中さん:
エレナはお兄ちゃん大好きなんだなってところと,ドギと幼馴染みなので,とにかくこの関係を楽しもうと演じました。子どもの頃はおてんばで男の子みたいだったらしいのですが,ドギと再会してちょっと女性っぽくなったらしく……。でも本質はそんなに変わらないように演じました。
久川さん:
シスター・ネルはちょっと重い過去を秘めた女性なんです。最後のほうに告白があるんですが,とてもつらい役でしたね。
大友さん:
ゲームの収録のときには,ディレクターの方から「まじめにやってくれ」という要望があったんですが,このドラマCDではあまり出番もないので,思いっきりお笑いの方向に行こうかなと思っています。
島田さん:
ニコラスとオリバーとで演じ方は変えないですね。オリバーも基本的には純粋で,すごくいいやつです。そのへんを押していこうと思いましたね。
――今回のドラマCDで印象的なシーンを教えてください。
草尾さん:
今回いつものアドルとは別のところで,カーンという役ともう一つ,ドラマ自体を語るナレーションで“晩年のアドル”という,未来のアドルも出てくるので,そのへんをぜひ聴いてほしいですね。
玄田さん:
チェスターとのやり取りかな。エレナのお兄さんなんだけど,そこでぶつかりあいがあって,それを聴いてほしいなと思います。あとはいろいろドラマがあって,聞きどころは満載ですね。
野中さん:
現在と過去の二重構造の部分が楽しみですね。エレナの場合,チェスターとの関係は最後まで救われない感じで終わるんですが,一方では若干関係性も変わっていて,そちらではまた違う関わり方,かけあいもあるので,そちらもぜひ聴いてほしいです。
久川さん:
さっきと重複しますが,彼女が「なぜそこにいるのか」を話すシーンですね。
大友さん:
ちょっとした欲望の違いで,悪にも正義にもなって,それが長い年月を経つと元に戻るという。みんな一生懸命生きていれば神は見ている。いい話ですね。世の中もそうであればいいですね。
島田さん:
ドラマCDとしてとても面白く描かれていて,「バンテージポイント」という映画で,時間差でいろいろな方向から見られるってのがあったけど,そういうふうな面白さが出ているドラマじゃないかなと思いますね。
――ドラマCDを楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。
草尾さん:
「イース」という作品がどれだけ素晴らしい作品かというのは,みなさん重々分かっていると思いますが,20年前に最初のOVAがあって,ゲームはその前からあって,いまこうやってCDとして蘇ります。単なる焼き直しではなく,ゲームというものが,こんな膨らませ方,展開のさせ方があるぞっていう先駆けになり,こういうドラマCDが増えるきっかけになればいいですね。僕らも精一杯頑張ったので,みなさんも楽しみにしてもらって,「イース」を盛り上げていってくれればと思います。
玄田さん:
毎回新しい冒険という内容になっていますが,また面白くていい作品になったと思います。アドルとドギの二人の相棒,絡み合う魅力的なキャラクターが出てきて,十分に楽しんでもらえると思います。よろしくお願いします。
野中さん:
「イース」というすごい作品に参加することができ,光栄です。本当に豪華キャストの方々が揃っていて収録は緊張しましたが,聴き応えのあるものになっていると思います。ぜひ応援してください。
久川さん:
ドラマCDには,ゲームのように視覚的な部分がないのですが,キャラクターの変容とか変わり方について,草尾さんの未来のアドルなど楽しみにしてください。
大友さん:
イースはいいっす!
島田さん:
ファンの皆さんとともに,楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
- 関連タイトル:
イース 〜フェルガナの誓い〜
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イース −フェルガナの誓い−(Windows 8対応版)
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