［G-Star 2010］唯一無二の有名人に変身できる！　Hanbit Softの新作「三国之天」をプレイしてみた

　Hanbit Softの新作MMORPG「三国之天」が，G-Star 2010にプレイアブル出展されていた。
　本作は，三国志をベースに，ファンタジー要素が多く取り入れられているMMORPGだ。プレイヤーキャラクターのランキングによって，一つのサーバーに一人だけ，三国志に登場する有名人の名前を名乗れるというシステムが特徴といえる。

「三国之天」公式サイト

　4Gamerでは，その2009年のG-Starでも取材しており，それ以降もムービーなどを掲載している。今回は，あらためて出展されたバージョンをプレイしつつ，この1年で変わった部分を聞いたので，その内容をお伝えしよう。

　本作は，2010年の10月に2度目のクローズドβテストが実施されており，年内に最適化を目的としたファイナルクローズドβテストが行われるとのこと。そして，2011年の上半期にオープンβテストが実施される予定だ。

　本作の担当者によると，これまでのテストによってシステムの安定とグラフィックスなどの向上が図られ，スキルのエフェクトなども全面改良を行ったという。とくにBGMは，チェコ・フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラで再録するという力の入れようだ。

　そんな本作で，前回の取材時と大きく変わった部分が，プレイヤーが三国志に登場する有名人の名前を持てるシステムだ。実は，プレイヤーキャラクターの名前が変わるのではなく，一定時間，その名前の有名人そのものに変身するというものになっていたのだ。有名人に変身すると，そのキャラクターが強化されるほかに，その人物が持つ強力なスキルが利用可能になる。

三国志の有名人に変身。スキルスロットのアイコンも有名人用に変化している

　なお，今回の試遊台のバージョンでは，女性キャラクターが男性の有名人に変身していたが，これはG-Star用の特別仕様のためで，実際は，ランキングによって同性の有名人に変身できる権利が得られるとのことだ。そう考えると，どちらかといえば，有名人が多いであろう男性のキャラクターのほうが，変身という意味では有利かもしれない。

G-Star仕様のため，最初から豪華な装備の女性キャラクター

　本作のもう一つの特徴といえば，国家ごとに用意されているオオカミ，クマ，イノシシといった少し変わった騎乗生物だ。本作における騎乗生物は，移動用としてはもちろん，乗ったまま敵を攻撃でき，その状態で敵を倒すと騎乗生物も経験値が獲得できるという。
　騎乗生物のレベルが上がると見た目が変化していくのだが，どうやらそれだけではないようだ。騎乗生物自身にもちゃんと能力値があり，レベルアップによって成長していく。また，プレイヤーキャラクターは，騎乗生物に乗ることでその影響を受けて能力が強化される。つまり，歩いて戦うよりも騎乗して戦うほうが，戦闘では有利になるわけだ。

試遊台は3画面ディスプレイを使用。これはG-Star用のテスト仕様とのこと

　騎乗生物にも装備品が用意されている点にも注目したい。これは，現時点では見た目の変化を楽しむものだが，将来的には騎乗生物の防御力をアップさせ，騎乗したプレイヤーキャラクターの防御力にも影響を与えるものになる予定とのことだ。とはいえ，このシステムの導入は，バランスを調整してから行うとのことなので，まだしばらく先になるだろう。

初期のクエストは次の目的NPCまでが点線で表示されている（写真左）ヘルプ画面では，チュートリアルのクエスト内容がリアルタイムで更新されていた。しかし，これは3画面のうち右側の画面に表示されていて視界に入らず，気がついたのはクエストがかなり進んでからだった……（写真右）

「三国之天」公式サイト