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[G★2009]オンラインゲームの流れを占うべき韓国最大のゲームショウ,G★2009が開幕
2009年11月26日から29日までの4日間,韓国最大のゲームショウであるG★2009(G-Star 2009)が開催されている。今年は,会場を首都ソウルから韓国南部の釜山市に移し,心機一転しての幕開けとなった。
見本市会場「BEXCO」に設けられたブースの数は昨年(2008年)とさほど変わらないものの,釜山での開催ということもあってか,今年は中小のブースがかなり減っており,参加企業数においての規模は小さくなった印象がある。
とはいえ,これまでG★に参加していなかったmgameなどが参加しており,韓国ゲーム業界を代表するゲームショウらしくなった面もある。初日である26日は,平日ということもあってか,人の入りはいま一つという雰囲気。
すでにNCsoftの「ブレード&ソウル(Blade&Soul)」のティザー映像や,「The Tower of AION」のVer.3.0の紹介ムービーなど,先行で公開されている情報もあるが,新作タイトル発表については例年ほどの本数ではないようだ。
Audition 2など,かなりビッグタイトルのお披露目であるはずなのだが,会場ではムービー展示のみだったり,発表はされたけど,ほとんど展示のないものがあったりと油断できない。毎年,G★に合わせて新作を発表していたNexonが今年は何も発表しなかった,というのが全体を象徴しているような気がする。
第一印象としては,展示会場よりも,メーカー間の商談の場となっているB2Bブースのほうが盛況そうである。
最近の韓国オンラインゲーム業界は,いくつかのビッグタイトルを除いて比較的おとなしめだったのだが,「TERA」やBlade&Soul,「Berkanix」など,Unreal Engine 3世代のMMORPGがここにきて続々と登場しつつある。
コンシューマタイトルなどと比べてポリゴン数が少なかったり,グラフィックスがイマイチでも「画面に大勢出てくるんだからしかたないよね」で諦めていたビジュアルが,最新世代に変わりつつある。ビジュアルの革命期がすぐそこまできている。「Crysis」などをプレイしていて「このグラフィックスでMMORPGができれば……」と思ったことはないだろうか。「その日」の到来は,意外なほど早いかもしれない。
G★2009から,次世代に向けたオンラインゲームの動きを感じ取ってほしい。
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