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「アルトネリコ」「アトリエ」「薄桜鬼」の歌で盛り上がった! 「TEAM Entertainment Live Act 2010」レポート
「TEAM Entertainment Live Act 2010」公式サイト
トップバッターとして登場したのは,片霧烈火さん。「TEAM Entertainment Live Act 2010へようこそー!」の挨拶に始まり,のっけからトップギアで「在りし世界の君×機械ヶ蝶の譚」を熱唱。生バンドの迫力も手伝って,会場を一気にヒートアップさせた。
歌い終わったあとのMCでは,2007年に行われた同イベントでも一番手を務めたことを語った片霧さん。続いて,2007年に発売されたアルバム「キネマ・イン・ザ・ホール」から「悪意の穴を見た男」を披露。1曲目とは180度異なる変拍子の曲を見事に歌いきった。
三番手として登場した山本美禰子さんは,ガストの「アトリエ」シリーズの主題歌2曲を披露。まずは,PS3「ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜」の主題歌「Falling,The Star Light」を,ケルティックな伴奏にのせて歌い,会場を癒しの空気で包み込んだ。
普段はジキタリスというバンドで「もっと幻想的なサウンド」を手がけているという山本さんだが,この日は白のワンピースで“うたのお姉さん”とでもいった装い。
2曲目は,6月24日に発売が予定されているPS3「トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士 2〜」の主題歌「Pilgrimage」。聴く人を元気にさせるメロディーが会場中に響き渡った。
続いて,和製レトロをコンセプトとするユニットyorlga(ヨルガ)が登場すると,場内の空気は一変。ボーカル・みとせのりこさんの,まるで大正時代にタイムスリップしたかのような時代がかった語り口調とともに,「yorlga medley」が演奏された。作曲を担当する弘田佳孝さんが演奏するベースの旋律にも力がこもった,圧巻のライブパフォーマンスとなった。
ここからステージは「薄桜鬼」のミニライブコーナーに突入した。幕末を舞台に乙女の恋模様が描かれる,人気のゲーム&アニメである同作。集まった女性ファンらが息を呑む中登場したのは,吉岡亜衣加さんだ。この日も裸足のままステージへとあがり,アニメ版のOP「十六夜涙」とNDS版の主題歌「散らない桜」を続けて披露した。
続いてはmaoさんが姿を見せ,アニメ版ED「君ノ記憶」を切ないハスキーボイスで歌い上げた。
最後に,もう一度maoさんが吉岡亜衣加さんを呼び込み,PSP版ED「想い出はそばに」とPS2版のOP「はらり」にて,ミニライブは幕を閉じた。
なお,「薄桜鬼」の曲も収録された吉岡亜衣加さんのセカンドアルバムが,この夏発売となることも明らかにされた。
maoさん |
吉岡亜衣加さん |
ライブの折り返し地点で「あらためまして!」と姿を見せたのは,先程も1曲歌ったばかりのmaoさんで,「S.Y.K」と「Dia」の2曲を披露。後者は「トトリのアトリエ」のED曲で,弦楽器のアンサンブルが印象的な曲となっていた。
アニメ「ドラえもん」の主題歌を歌ったことで大きくその名が知られるようになったmaoさんだが,7月7日には待望の1stアルバムのリリース,そしてワンマンライブの開催が予定されているという。
続いてのアーティストは,PCゲームの楽曲を多数手がけるMANYOさんのプロジェクトarcaneだ。
コンセプトアルバム「西征のアストライア」収録の「バルバロイ」「流れる空に」を,ゲストボーカルのAnnabelさん,コーラスのやなぎなぎさんと共に披露。黒のシックな衣装と相まって,独特の世界観が会場へと広がっていった。
そして,スクリーンにその名が表示されると,一段と大きな歓声が上がったのが,eufoniusのお2人だ。
「Canvas3 〜白銀のポートレート〜」の主題歌である「この声が届いたら」を,ユニット名の由来である快い響きで聴かせてくれた。メジャーデビュー6周年を迎えたとのことで,今後の活動にも期待が高まる。
2曲目として,オンラインRPG「メイプルストーリー」の主題歌ともなったアップテンポな曲「ディヴィニティ」を披露して,ボーカルのriyaさんと,作曲者としてキーボードを演奏した菊地 創さんは,ステージを後にした。
ライブは後半戦に入り,今回のイベントの目玉でもある「アルトネリコ」のライブコーナーがスタートした。
歌が重要な意味をなす同シリーズだけに,どの曲が歌われるのかに注目だったが,まずは霜月はるかさんが「EXEC_ViiBaCi_MjiiRa/.」を披露。高らかに響き渡る歌声に,観客たちは聴き入っていた。
続いて,片霧烈火さんが「METHOD_HYMMELI/.」を,東川 遥さんが「EXEC_Z/.」を,そして,みとせのりこさんが「EXEC_SPHILIA/.」を立て続けに紡いていく。
ライブではなかなか聞くことができない“詩”に,会場の「アルトネリコ」ファンは,ゲームプレイ時を思い出しながら浸っていたのではないだろうか。
霜月はるかさん |
東川 遥さん |
このあとは,「アルトネリコ3」に参加した女性ボーカル4人が集まっているということもあって,ゲームやそのサウンドに関するトークも繰り広げられた。
多重録音による収録の難しさ,ヒュムノス語での作詞の苦労といった“作り手”側ならではの貴重なエピソードが語られたのだが,なぜか,激しくスリットが入った東川さんの衣装のセクシーさの話題になり,片霧さんが「アルトネリコですからね」とまとめるという,脱線トークで盛り上がる場面も見られた。
そして最後はお客さんと一緒に歌おうと,動画投稿サイトで話題になった「ブリ(゜∀゜)ハマチ」……ではなく,「EXEC_RIG=VEDA/.」を選曲。観客全員による詠唱で会場が心地よい一体感に包まれたまま,コーナーは幕を閉じた。
「男の子向けのゲームの主題歌ですけど」と得意のトークで場の空気を明るくし,次の曲として「元気を持って帰ってください!」とメッセージを込めて,自身のアルバムから「mighty!」をチョイス。激しいロックチューンで会場の温度を確実に上昇させ,ステージを後にした。
そのあと,スクリーンに“ウサギキノコ”が映し出されると,次に誰が登場するのかを理解した客席から,ひときわ大きな歓声が上がる。
ミラーボールの光が会場をメルヘンな空間に変えると,茶太さんがステージ上に現れた。
「ライブ慣れしてないんでバクバクです」と心情を語りつつ,OSTER projectさんとのコラボ曲「なないろの世界」と,PS2「グローランサーVI」のテーマ曲でもある「Bravery 〜辿り着きたい君へ〜」を堂々と歌い上げた。
実はJIMANGさん,腰痛を抱えたままでの出演だったとのことで,激しいパフォーマンスこそなかったが,お得意の“クドい”トークは冴えまくり。観客のハートをピンク色に染め,「ハレルヤ 〜Bang Bang Body Line〜」で独自の世界へと来場者たちをトリップさせた。
そしてついに,スクリーンに“FINAL ACT”の文字が浮かび上がる。トリを務めたのは,数多くのゲームやアニメの主題歌を歌い,また数多くの作詞・作曲も手がける霜月はるかさん。
自身のCDアルバムから「消えない欠片」,そしてPS2「イリスのアトリエ グランファンタズム」の主題歌である「schwarzweiβ 〜霧の向こうに繋がる世界〜」を歌い上げた。
オーラスの1曲として霜月さんが選んだのは,「ライブでみんなで歌えるように」とコーラスを取り入れた,最新アルバムのタイトル曲でもある「導きのハーモニー」。霜月さんが,そして観客が声を合わせて歌う中,誘われるようにイベントの出演者全員もステージ上へ上がる。
最後は全員の大合唱が響き渡り,約3時間半に及んだ充実のライブイベントは,スクリーンに「See you next time!」の文字を残して幕を閉じた。
TEAM Entertainment Live Act 2010
SET LIST(敬称略)
M01. 在りし世界の君×機械ヶ蝶の譚(片霧烈火)
M02. 悪意の穴を見た男(片霧烈火)
M03. Clover Heart's(真理絵)
M04. Your Lips(真理絵)
M05. Falling,The Star Light(山本美禰子)
M06. Pilgrimage(山本美禰子)
M07. yorlga medley(みとせのりこ・弘田佳孝)
【薄桜鬼ミニライブ】
M08. 十六夜涙(吉岡亜衣加)
M09. 散らない桜(吉岡亜衣加)
M10. 君ノ記憶(mao)
M11. 想い出はそばに(吉岡亜衣加)
M12. はらり(吉岡亜衣加)
M13. S.K.Y(mao)
M14. Dia(mao)
M15. バルバロイ(arcane) *Vo./riya、Key/MANYO、cho/やなぎなぎ
M16. 流れる空に(arcane) *Vo./riya、Key/MANYO、cho/やなぎなぎ
M17. この声が届いたら(eufonius) *Vo/roya、Key/菊地創
M18. ディヴィニティ(eufonius) *Vo/roya、Key/菊地創
【Ar tonelico hymmnos mini Live in TEAM Live】
M19. EXEC_ViiBaCi_MjiiRa/.(霜月はるか)
M20. METHOD_HYMMELI/. (片霧烈火)
M21. EXEC_Z/.(東川遥)
M22. EXEC_SPHILIA/.(みとせのりこ)
M23. EXEC_RIG=VEDA/.(みとせのりこ、霜月はるか、片霧烈火、東川遥)
M24. ほんとにほしい魔法の呪文(Rita)
M25. mighty!(Rita)
M26. なないろの世界(茶太)
M27. Bravery 〜辿り着きたい君へ〜(茶太)
M28. That's"IRONMAN SHOW"(JIMANG)
M29. ハレルヤ 〜Bang Bang Body Line〜(JIMANG)
M30. 消えない欠片(霜月はるか)
M31. schwarzweiβ 〜霧の向こうに繋がる世界〜(霜月はるか)
M32. 導きのハーモニー(霜月はるか)
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