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「ArcheAge」の新適性「暗影」先行試遊イベントが開催。「暗影」のプレイフィールをレポート
なお,今回プレイできたのは実装前のものなので,スキルや職業名,ダメージなどの数値は変更になる可能性がある。
双手に持った武具とスピードが武器の「暗影」。物理タイプの適性との相性は抜群
イベントの模様をお伝えする前に,暗影について説明しよう。12番目の適性として新たに追加される暗影は,アップデートと同時に使用可能な状態で実装される。とくに条件などはなく,キャラクターメイク時に選ぶことも可能だ。
暗影は両手にそれぞれ片手武器を手にする「双手(そうて)」を前提にした適性で,近接物理攻撃向けのスキルを多数習得できる。これまでの近接職が使うスキルと違い,移動しながら攻撃を叩き込むといったものが多いのが特徴だ。暗影のスキルのなかでも,特徴的なものをピックアップして紹介していこう。
●三連斬り
両手に持った武器で左右に斬りつけたあと,両手を前に出して突き込む基本的な攻撃スキルで,舞うように攻撃する動きが特徴だ。突き込む際に大きく前に踏みだすため,相手の背後に回ることが多く,背をさらした状態になりやすい。すぐに振り向く必要があるだろう。
●竜巻
ぐるっと回転しながら一閃する範囲攻撃。蒼と紫で円を描くように残る軌跡のエフェクトが美しい。
●疾風の風
直進しつつ攻撃を繰り出すスキル。移動距離が長く,敵を貫通して進んでいく。近接攻撃時に出すだけでなく,敵に近づいたり,緊急時の脱出に使ったりと,用途は多岐にわたる。
●乱舞
対象に向かって前進しつつ,4回連続攻撃を叩き込む攻撃スキル。1,2,4撃めは左手に装備した武器の攻撃力に比例する追加ダメージを与える。
●戦慄の鷹
被ダメージが50%アップすることと引き替えに,攻撃速度を350%も上昇させるバフスキル。近接攻撃だけでなく,弓などの遠距離攻撃や魔法などにも応用が利きそうだ。
●急襲
マウスで指定した位置に瞬間移動できるスキル。使用後,特定の攻撃スキルの攻撃力が40%アップするので,その名のとおり急襲に向いている。一気に離れることもできるため,緊急避難にも使えるスキルだ。
●影鏡
暗影のスキルで,もっともユニークなのがこのスキルだ。直前に使用した暗影スキルを,通常の2倍のMPを消化して即時使用できる。直前に使用したスキルから3秒以内という制限はあるが,乱舞を2連続で使って高ダメージを叩き出したり,急襲を2回使って一気に敵との距離を離したりと,いかようにも応用できる研究しがいのあるスキルとなっている。
ArcheAgeは,両手にそれぞれ片手武器を持っても,スキルに攻撃力が反映されるのは右手に装備した武器で,左手は武器のオプション目当てに装備するというものだった。しかし暗影に関しては,竜巻や乱舞などでは左手の武器の攻撃力が追加ダメージとして反映されるため,左手武器を強化する意味が大きくなるだろう。
パッシブスキルは,双手時のダメージやクリティカル率アップ,暗影スキルの効果がパワーアップなどになっており,ほかの適性の底上げにはあまり向いていないようだ。
実際に暗影のスキルを使ってみた感想としては,キビキビとスピーディな動きで連続して攻撃を叩き込むタイプの近接職といった感じだ。格闘適性を中心とした近接戦は,どちらかというと立ち止まった状態で連続してスキルを放つスタイルが主だったが,暗影はスキル自体に移動が組み込まれているものが多く,移動しつつ立ち位置を変えながらスキルで攻撃するというスタイルになっている。
青系の軌跡が描かれるスキルエフェクトも相まってスタイリッシュな戦いが楽しめるが,相手の裏に回ってしまい,位置を見失ってしまうこともしばしばあった。暗影の本領を発揮させるなら,攻撃や移動のときも常にマウスを動かして視界を確保せねばならず,非常に忙しいプレイとなりそうだ。
カジュアルにもプレイできるが,その性能をフルに発揮させるには少し練習が必要なテクニカルな適性だという印象を受ける。
さて,スキルの内容ももちろんだが,読者がもっとも気になるのは「どの特性との相性が良いか」ではないだろうか。
ひとまず鉄板となりそうなのが,格闘適性との組み合わせだ。今回のアップデートでは暗影以外の適性にも調整が入っていて,実は格闘適性のパッシブスキルの一部は双手武器対象となり,実質的にほぼすべてにシナジーを持つ。暗影と格闘適性の攻撃スキルで火力を上げ,そして暗影の移動スキルで緊急時の逃走も可能になり,幅広い戦いができそうだ。
一方,同じ物理攻撃でも弓を主体にした野生適性や,魔法がメインの愛適性や魔法適性は,少し相性が悪そうだ。移動系のスキルのために暗影を組み込むかという選択もあるとは思うが,ArcheAge日本運営プロデューサーの石元一輝氏によると「選択肢としてはなくはないが,そのためだけに適性を1つ使うと,総合的な強さが下がると思います」とのことだった。
3つの適性の組み合わせで様々なタイプのキャラクターを楽しめるのもArcheAgeの特徴だが,最適な組み合わせを見つけだすのはなかなかに大変だ。そこで石元氏に注目する組み合わせを聞いてみたところ,暗影と格闘適性に使命適性やロマン適性をプラスする組み合わせを紹介された。
使命適性は暗影に通じるところのある機動力と,格闘適性の攻撃スキルの組み合わせで,総合的な火力がアップする。
一方,ロマン適性は,すべてのクリティカル率が30%上がるパッシブスキル「デュトロノミー」を得るためだけでも選択する価値がある。アクティブスキル「英雄の狂想曲」で移動速度をアップさせたり,「ギャラルホルンのラッパ」でデバフの解除もできたりとやれることが増えるので,選択に入りやすい組み合わせになるのでは,とのことだった。
「暗影」をプレイしてみた感想はいかが? 会場を訪れたファンに暗影のプレイフィールを聞いてみた
それではイベントの模様をお伝えしよう。これまでのArcheAgeのオフラインイベントは,大抵の場合,事前に応募して当選したプレイヤーのみが参加できるというものだった。今回の暗影の先行試遊イベントは,フラッと会場に訪れてそのまま参加できるという,実にライトなイベントだ。一人のプレイ時間が30分で交代するという形式で,席に余裕があれば続けてプレイすることもできたので,「まだ遊び足りない」というプレイヤーが一度退出したあとに再び参加する姿も見られた。
プロデューサーの石元氏とGMキープローザ氏の2人は,プレイヤーからの質問やゲーム内でのPvPの相手,スキル等の感触を確かめるためにプレイヤーのカカシとなり,サポート役に徹していた。
ロビースペースでは参加者が今回のイベントや暗影についてのアンケートを記入する姿が見られた。遊び終えた参加者に暗影をプレイしてみた感想を聞いてみると,とくに普段近接職でプレイしているプレイヤーからは「使っていて楽しかった」「(暗影の適性の)採用確定です」「アップデートが待ち遠しい」と好印象。中には「スピーディでスタイリッシュ。ある意味で革命的な適性かも」と絶賛する人も。
とはいえ,そのスピードと目まぐるしく変わる視点などは「目とマウスさばきに慣れるのが大変かも」というコメントもあった。
「暗影のスキルエフェクトが格好いい」「ほかのスキルにもあんなエフェクトがほしい」というコメントも多く寄せられ,ツカミはバッチリだったと言えそうだ。
一方で,「暗影と格闘の適性としての相性はいいが,格闘のスキルとコンボがつながるか」「攻撃スピードが高まり,攻撃力も上がったがすぐに対策されるのではないか」といった慎重なプレイヤーもいた。
魔法職やヒーラーなど,いわゆる魔職のプレイヤーからは「魔職とは使い勝手がまるで違うが,楽しかった」「意外と使いやすかった」という意見があった。とはいえ近接職に乗り換えるというよりは,暗影のスキルをいかに魔職と組み合わせられるかへの関心が高かったように思える。
また,相手に使われる立場から見て「あのスピードをどう止めるか。あの動きについていけるかが心配」と対策に頭を悩ませる参加者もいて,「スキルポイントにもよりますが,暗影の移動系スキルを覚えるのも手かも」とコメントしていた。
イベント後,初となるフリー入場スタイルのイベントについて石元氏に話を聞いてみると「アップデートを丸々紹介したり,ロードマップを公開するといったときは,僕らがステージに立って話をする従来のスタイルが合っていると思いますが,プレイ中心の内容なら今回のようなイベントのほうがいいかもしれません」と語ってくれた。参加者からも気軽に参加でき,ArcheAgeを遊んでいない友人を誘いやすいという意見もあり,今回のスタイルはなかなか好感触だったようだ。
一方で,今回の暗影の先行体験はバトル周りオンリーの体験会だったため,主に農民プレイをしている参加者からは,できることが少なかったという声もあった。しかし,生活系も含めてまだ未公開のアップデート内容もあるとのことなので,続報に注目してもらいたい。
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