プレイレポート
大型アップデート「リヴァイアサン」で大きく変わるMMORPG「ArcheAge」の海洋探索――帆船カスタマイズや海の強敵との戦いを先行体験してきた
“海に住まう怪物”の名を冠していることからも想像できるが,このアップデートは“海”がテーマだ。ArcheAgeでは,海洋交易で富を築いたり,海賊として暮らしたりといった遊び方が可能だが,これまでの仕様の変更で,海の重要度が薄くなっていた。そこに,今回の“リヴァイアサン”の導入で,海にまつわるゲームシステムが拡充されることになるわけだ。その内容については,これまでも発表会や,XLGAMES CEOのジェイク・ソン(Jake Song)氏へのインタビューでご存じのプレイヤーも多いだろう。
今回はその導入に先駆けて,新機能「帆船カスタマイズ」や海に出現する「幽霊船」,そして巨大なモンスター「リヴァイアサン」といった新要素を体験してきたので,その内容を紹介していこう。
用途に合わせてパーツを入れ替える新機能「帆船カスタマイズ」
最初に,新機能となる「帆船カスタマイズ」の内容から紹介していこう。
この機能は,船首や帆,大砲といったパーツを船に装備し,船の見た目や能力を自由にカスタマイズできるというもので,パーツの種類は数十にもおよぶ。渡し舟といった,あまりに小さな船ではカスタマイズできないが,それ以外の既存の船にはパーツが装着できるので,多くのプレイヤーが導入当日から体験できるだろう。
実際にカスタマイズするときは,「部品情報」という新しい項目で,キャラクターにアイテムを装備させるように,所持しているパーツを当てはめていけば良い。パーツは,特殊な効果を持つ船首,砲弾の飛び方やダメージが異なる砲台,速度に関わるマストなどさまざまだ。
より良いパーツを積んで性能をアップしていくことが基本となるが,実はパーツ自体に重さが設定されていて,装備したパーツの総重量が大きくなりすぎると,航行速度が低下してしまう。用途に合わせて,バランスよく組み合わせることが重要だ。なお,パーツは,サルベージか生産によって入手する。アップデートで「製作辞典」も更新されるので,どんな材料が必要なのか一度確認しておこう。
ちなみにパーツは,それぞれ「強化」可能だ。最初の強化でも失敗するとパーツをロストする危険はあるが,能力が飛躍的に上昇するので,チャレンジする価値はあるだろう。
カスタマイズの注意点としては,パーツの付け替えができるのは「イジの灯台」周辺の海域に限定されているため,あらかじめカスタマイズしてから航海に出る必要があるということ。スピード重視の装備で移動し,戦う直前で大砲を積んで攻撃力を上げるといったことはできない。
このほか,新しい船舶として「エノア中型帆船」が登場する。既存の船より多くのパーツを積むことができ,内部も広く調度品を置いて楽しむことも可能だ。製作に必要な設計図が,後述するリヴァイアサン討伐時にしか入手できないとあって,かなり貴重な船舶となる。そのため,個人ではなく,遠征隊など大きなコミュニティ単位で所有することになりそうだ。
多くの船員を収容できる中型帆船は,「変形」機構を搭載しているのが最大の特徴だ。普段は大砲類を格納しておいて航行速度を上げ,敵がきたら変形し,大砲を出して迎撃体制に移る。ゲーム中で変形というと,一瞬でモデルが切り替わるものを想像してしまうが,本作のそれはガチャガチャと機械的な仕組みで船舶の形が次第に変わっていくのだ。変形自体は数秒で完了するが,その様は圧巻で最初に見たときはきっと驚くだろう。
この中型帆船は動かすだけなら操縦士一人だけでも大丈夫だが,本格的に運用するなら,見張りや砲撃手など数多くの人員が必要となる。また,舵棒という特殊な装置もあり,これを回す(スキルを使う)と船の最大速度がアップする。これを利用すれば,目的地までの到着時間を大幅に短縮できるだろう。
仲間の船と協力して不気味な「幽霊船」を倒せ
旧大陸で繁栄を極めた貴族たちの亡霊が,財宝への執着から広大な海を放浪し,「幽霊船」としてプレイヤーたちの前に姿を現す──設定どおり,漆黒の不気味な船影の幽霊船が海に出現するようになる。この幽霊船は,強いものと弱いものの2種類が存在し,倒したあとは数時間ごとにリポップする仕組みだという。
今回のテストプレイでは,まずアイヌ大陸とハリハラ大陸の中央に位置するワンダー海で,弱い幽霊船と遭遇できた。弱いといってもHPは27万以上あり,多彩な攻撃を仕掛けてくるため,簡単には倒せない。特定のルートを周回するように動いているので,単独航海のときに出会ってしまったらルートから外れて逃げた方が無難だ。
幽霊船への攻撃は,基本的に船の砲台によって行う。幽霊船にぶつかろうとしても衝突せずにすり抜けてしまうため,行く手を阻んで動きを止めることはできない。したがって,幽霊船の攻撃に耐えながら並走し,砲撃でダメージを与えていくことになるだろう。
続いて強い方の幽霊船「デルフィナードの幽霊船」の捜索を行うと,ウェーバー海の旧大陸寄りの海域で発見できた。さきほどよりも一回り大きく,HPは3倍以上。こちらも本体はすり抜けてしまうため,戦うときの戦術は同じになると予想できる。しかし,能力が高いこともあり,確実に撃破するには船の数を揃える必要があるだろう。ちなみに,先行してサービスが提供されている韓国では,小型帆船10隻程度はいないと討伐は難しいと言われているらしい。
どちらの幽霊船も,撃破できれば戦利品が入手できる。海上にプカプカと宝箱が浮いているので,倒したあとは周囲をよく調べてみよう。なお,デルフィナードの幽霊船がドロップする「デルフィナードの土地台帳」は,背中に背負ったまま海洋交易商というNPCのところまで持っていくと,3000金もの大金で買い取ってくれる。
プレイヤーは太刀打ちできるのか? 怪物「リヴァイアサン」
これまで,海に住む強力なモンスターと言えば「クラーケン」が代表格だったが,今回のアップデートで新ネームドモンスター「リヴァイアサン」が追加される。リヴァイアサンは,特定のルートを回遊しており,目撃情報が多いのはサイレント海らしい。
そのリヴァイアサンは移動速度が速く,体力の段階によって攻撃パターンが変化するという特徴を持つ。HPの表記を確認すると,なんと「1000万」。しかも,戦闘中にどんどん回復していくのだ。撃破するには,その回復スピードを圧倒する攻撃力と,リヴァイアサンと併走できる操船技術,継続して攻撃できる船員(プレイヤー達)の練度が欠かせないだろう。
今回はテストプレイなので一隻でリヴァイアサンを探し,攻撃してみたのだが……当然まともに戦えるはずもなく,リヴァイアサンはあっという間に遠い彼方へ。どのように戦闘が展開されるのか,まったく確認はできなかった。
相当な難敵だが,無事に倒すことができれば,念願のお宝だ。リヴァイアサンはドロップするアイテムのほかに,その身体にアンカーをかけて複数の船で陸地まで引っ張り,陸地で解体すればさらにバフが入手できるという。ただし,このとき海賊側には討伐されたリヴァイアサンの身体を攻撃して,削ることで報酬が得られるという独自のクエストがあるため,激戦を制したからと言って油断はできないのだ。
さて,ここまで帆船カスタマイズ,幽霊船,リヴァイアサンと主要なコンテンツを紹介してきたが,今回のアップデートではほかにも,旧大陸の一部のエリアが開放される予定だ。
「黄金の廃墟」と呼ばれる新エリアは,レベル50以上キャラクターのレベリングに最適な場所で,アップデートにて実装される新たな装備「黒曜石防具」の素材を集める目的でも通うことになるという。商店など最低限の機能を備えた集落もあり,その周囲には家も建てることができる。ただし,そこは中立地帯……つまり,敵対勢力に攻撃される恐れがある危険な場所になっている。
というわけで,大型アップデート「リヴァイアサン」の新要素を一通りプレイしてみたが,帆船カスタマイズで船のパーツをいろいろ入れ替えるのが楽しめるのはもちろん,幽霊船やリヴァイアサンとのバトルは心躍るものがある。とくにリヴァイアサンは,その強さの底がまったく見えなかった(というより,軽く振り払われたくらいで相手にもされなかったのだが……)。ジェイク氏とのインタビューでも話していたように,先行導入された韓国でも倒せていないこの怪物にどこまで太刀打ちできるのか,日本のプレイヤーの活躍に期待したい。
なお,2014年11月16日に,秋葉原でリヴァイアサンの先行体験会も催される。参加の受付はすでに終了しているが,ニコニコ生放送での配信予定なので,気になる人はそちらで確認してみよう。視聴すると,特典として「ブルーソルト商会のプレゼント包み」が入手できるとのこと。忘れないように,「こちら」の記事で詳細をチェックしておこう。
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