プレイレポート
「ArcheAge」に登場する,誰でも手軽に奥深く遊べる“釣り”の魅力を紹介。「2013秋 豊穣のアップデート」先行プレイレポート(前編)
アップデートの方向性については,以前の発表会記事で紹介しているが,今回,ローカライズ作業中のテストクライアントで,このアップデート要素をじっくり確かめることができた。「釣り」と「攻城戦」は,どちらもボリュームのある内容になっているので,記事を2回に分けてお届けしたい。前編となる本稿では,「釣り」を中心に見ていこう。
まったりプレイ派に待望の「釣り」が登場!
MMORPGには冒険やレベル上げ,生産など,タイトルによってさまざまな遊び方が用意されている。それらの中でも「釣り」という要素は,まったりと遊びたいプレイヤーの多くが望むコンテンツだ。筆者だけかもしれないが,釣りこそMMORPGに欠かすことのできないコンテンツだと感じている。それが,いよいよArcheAgeにも登場するのだ。
ArcheAgeの釣りは,「一般釣り」と「巨大魚釣り」の2種類に分けられる。川や海といった水辺に糸を垂らして魚を釣り上げるのは一緒だが,「一般釣り」はマイキャラのレベルに関係なく,アイテムがあれば誰でも楽しむことができ,もう一方の「巨大魚釣り」は,手間やリスクが生じるが報酬は大きいというもの。この両者がうまく住み分けされており,釣り全体として見ると,ライトからコアまで幅広いプレイヤーが楽しめるコンテンツに仕上がっているのだ。
「一般釣り」から見ていくと,こちらは比較的シンプルな内容となっている。消費アイテムの釣り用のエサ(ミミズなど)を用意したうえで“釣り竿”を武器スロットに装備し,水辺で釣り用のアクションを実行するだけだ。あとはとくに操作しなくても,数十秒で何かしらの魚(など)が釣り上げられる。なお,実際に釣りを行うときは,3〜5程度の労働力も消費していく。
釣り竿は,工芸スキルで製作可能だ。釣り竿にはいくつかのランクがあり,ランクごとに使用可能な期間が異なっている。また,一部の釣り竿は「自動釣り」のアクションが可能で,手持ちのエサ,あるいは労働力が尽きるまで繰り返し行ってくれる。
釣り上げた魚の用途は,調理して食べればバフが得られるほか,そのままショップのNPCに売却することで金策にもなる。最初に釣り具を用意する必要はあるが,初心者プレイヤーが必要とする程度の金額なら,釣りだけで稼ぐことも十分現実的だ。農業と比べても,成果物がすぐに得られるし,しかも失敗することも少ないので意外と重宝するかもしれない。
ちなみに魚以外に,さまざまなアイテムがランダムで収められた「小箱」などが釣り上げられることにも注目したい。中から,装備品やヌイの涙,デルフィナードの星などが出ることもあるからだ。
そのほか細かな仕様としては,釣り上げられる魚の種類は釣り場が「淡水」か「海水」か,さらにエリアの「気候」によって異なる。水深が1メートル以上ある水辺なら,基本的にどこでも釣りは行え,世界全体として見るとかなりの種類の魚が用意されているようだ。
ArcheAgeならではの“こだわり”が感じられる「巨大魚釣り」
一般釣りは,MMORPGの経験者ならおおむね想像する通りといったところだが,続いて紹介する「巨大魚釣り」は,これまでのコンテンツで幾度となく感じさせられた,ArcheAgeならではの「やりすぎ感たっぷり」のこだわりが感じられるユニークな内容となっている。
この世界には,全長3メートル,600キロにも達する巨大魚が存在している。これらを釣り竿一本で釣り上げるというのが巨大魚釣りだが,その姿は,まさにマグロの一本釣りのイメージそのもの。また,釣るための準備や周辺環境も一般釣りとは異なり,どちらかというとコア層向けのコンテンツとなっている。
巨大魚は,一般釣りの魚と違って,どこにでも生息しているわけではない。陸地から遠く離れた,水深が深い場所にいるのだが,まずはこれを探し出すところから始める必要がある。今回のアップデートで釣りに特化した船(漁船)が追加されるが,これには一定範囲内にある巨大魚の生息ポイントを探すための「魚群探知機」が登載されている。
もし漁船を持っていなくても,プレイヤーが目視でポイントを探すことも可能だ。巨大魚が生息する水面近くには,エサの食べ残しにありつこうとするカモメが群がっているのである。魚群探知機よりも手間は掛かりそうだが,水平線に目を凝らしながら航海を続けていれば,きっと見つけられるだろう。
ポイントまで移動したら,いよいよ巨大魚釣りに挑戦だ。まずは,巨大魚に対応した練り餌を撒いておびき寄せ,一般釣りと同様に釣り糸を投げ入れる。しかし,見守るだけで勝手に釣り上げてくれる一般釣りと異なり,針に掛かったあとは巨大魚との直接対決が始まるのだ。
この戦いはミニゲーム仕立てになっていて,暴れまわる巨大魚に合わせてプレイヤーが釣り竿を左右に振ったり,糸を巻き上げたり,あるいは緩めたりして,魚のライフを削っていく。間違ったアクションを行うと釣り糸がダメージを受けてしまい,限界に達すると糸が切れて失敗。そうなる前に巨大魚のライフを削りきれば勝利,といった感じだ。
見事に釣り上げた巨大魚は,港にいるNPCに売却でき,大きさや重さにもよるが,1匹あたり10〜100枚もの金貨が得られることがある。一度の釣りツアーで複数の巨大魚を釣り上げられれば,従来の金策と比べてウハウハなのは想像に難くないだろう。
しかし,ここで気をつけてもらいたいのは,巨大魚を釣り上げた段階では大金が得られる保証はどこにもなく,それどころか巨大魚と一緒に「リスク」も抱え込んでしまうかもしれないのだ。
巨大魚はあまりにも大きいため,基本的にインベントリには収容できない。貿易品のように背負うか(当然,移動速度は激減する),あるいは先述の漁船なら「水槽」や「クレーン」に収容できる。しかし,いずれにせよ港への長い距離を地道に移動しなければならない。このとき,クレーンからぶら下がった巨大魚は遠目からでもハッキリと分かり,海賊(PK)を引き寄せる“エサ”になり得るのだ。
荷物として背負った巨大魚の長さと重量に注目。これを無事に持ち帰るのは大変だ |
漁船には釣りに役立つさまざまな施設がある。この水槽は,中型程度までの魚を一時保管できる |
水槽に入りきらないような巨大魚もいて,クレーンで吊るして持ち帰る。これは目立つ |
このリスクにどうやって対抗するかが,巨大魚釣りを行ううえでの最大のポイントになるかもしれない。同業者を集めて船団を組むか,戦いのプロを傭兵として雇うか,PKが出没しにくい場所や時間帯を狙うか,それとも……自分が海賊に転身するか。どれを選ぶのもプレイヤーの自由だし,それぞれ違った醍醐味が用意されているのが,ArcheAgeらしいコンテンツだ。
そのほかユニークな仕様としては,釣り上げた魚は調理や売却に使うだけではなく,「魚拓」(淡水魚の場合)や「はく製」(海水魚の場合)に加工し,それを屋内に設置できる。釣り上げた魚の大きさや重さも記録されるので,良い記念になりそうだ。
ライトからコアまで全プレイヤーが楽しめるコンテンツ
今回の取材で感じたのは,美しいArcheAgeの景観を眺めながら,糸を垂らしていると,なんとも癒やされるということだ。もちろん,金策や獲得アイテムも魅力的だが,ふと気が向いたときの気分転換のために,今後はインベントリの隅に釣り具を忍ばせておくことになりそうだ。また“一般釣り”と“巨大魚釣り”に分けることで,ライトからコアまで全プレイヤーが楽しめるのも嬉しい。
ちなみに,今回の大型アップデートでは,釣りを含む生活系コンテンツ全体を底上げする,新たな仕様が追加されている。
例えば,製作などで労働力を消費すると,それと引き換えに「生活ポイント」が獲得でき,これを集めて特別なアイテムと交換できるようになる。また,家に設置したベッドで睡眠すると,より多くの労働力が回復できる。疲れを癒やすために,我が家に毎日帰りたくなる新要素だ。生産を中心に遊ぶようなプレイヤーにとって,アップデートの前後で大分環境が違ってくるだろう。
生活系コンテンツが遊びやすくなるので,本作が気になっていたMMORPGプレイヤーは,このアップデートがプレイを始めるいいタイミングになるかもしれない。なお,10月24日までの期間で新規プレイヤー向けに,無料プレイ時間が20時間→7日間(168時間)に増加する“ウェルカムキャンペーン”が展開されている(関連記事)。本稿で興味を持ったら,「こちら」の生産ガイド記事も確認しつつ,プレイしてみてほしい。
公式サイト「豊穣のアップデート」特設ページ
「ArcheAge」公式サイト
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