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[G-Star 2010]「リネージュの父」と呼ばれる韓国のカリスマ開発者Jake Song氏に,最新作「ArcheAge」について聞いてきた
「ArcheAge」プレイレポート
最初に,本作のバックグラウンドについて話を聞いた。氏によれば,本作の世界は三つの大きな大陸からなっているという。かつて人々はその中の一つ,「源大陸」と呼ばれている大陸に住んでいた。しかし現在では,もう2千年の間,源大陸には人が住んでおらず,人々は残りの二つの大陸に住んでいる。なぜ人々が源大陸を捨てることになったのか,その理由は誰にも分からない。そして,その謎を解き明かす物語が,プレイヤーが本作でたどって行くメインストーリーになっているのだ。
XLGames CEO Jake Song氏 |
両国のプレイヤーは,「源大陸」の謎に迫っていくということから,冒険の舞台は次第に源大陸へと移っていくことになる。大陸間の移動には船を使うことになるので,本作のウリの一つである船同士での戦闘は,そこで発生することになるのだろう。
源大陸は人が住んでいなかったという設定なので,プレイヤー集団が城を立てて,その場所の領有権を主張することが可能になっているという。つまり源大陸は,ゲーム的には2勢力間での領土の奪い合いをする場所,というわけだ。
2007年に本作のゲームエンジンを決定する際に,Jake Song氏は,いろいろなゲームエンジンを試してみたそうだ。その際に,Jake Song氏が作りたいと思っていた「とても美しい野外フィールド」描くのに,一番適していたエンジンがCryENGINE 2だったわけだ。
CryENGINE 2はそもそもFPS用であり,マップをレベル単位で管理する設計になっている。だが,Jake Song氏はローディングのない,シームレスな世界を作りたいと思っており,そこの部分のカスタマイズに苦労をしたという。その甲斐あって,Archeageはほとんどローディングのストレスを感じないゲームに仕上がりつつあるとのことだ。
続いて,本作の特徴的なフィーチャーである,船やハウジングについて聞いてみた。
公開されている本作のムービーを見ると,船やハウジングが大きくフィーチャーされている。そのため筆者は,それらが本作の基本的なコンセプトに密接に結びついているものであり,ゲームで大きなウェイトを占めていると思っていた。だが,Jake Song氏によればそうではなく,氏が作ろうとしているものはもっと壮大で,「ユーザーに末永く楽しんでもらえるバーチャルワールド」なのだという。
また,かなり先の話になるということわりつきだが,コミュニティ活性化できるように,ゲーム中で「結婚」ができるようにするなど,プレイヤー間で「絆」を作れるシステムの導入を検討しているそうだ。
今はまだ要素が足りないかもしれないが,将来的には「ウルティマ オンライン」のように,ゲーム内で「生活」が楽しめるような作品にしたいと考えているという。そのために,「オープンワールド」や「サンドボックス」などと呼ばれるゲームデザインにしているそうだ。
これもまた,ブースで試遊したときには分からなかったことで,話を聞いてとても意外だった。というのも,試遊では進むべき筋道がしっかり決められている,リニアなタイプのMMORPGに思えたからだ。しかし氏の話を聞く限りArcheageは,「オープンワールド/サンドボックス」的な面も持つ作品になるようだ。
最後に,Jake Song氏から日本のユーザーに対して,メッセージをもらったので,以下に掲載する
「ArcheAge」公式サイト
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