イベント
来場者全員を巻き込んだ一大トリックとは? 「ゴースト トリック」“完成披露パーティー”レポートを掲載
このパーティーでは,昨日お伝えしたとおり,「ゴースト トリック」の発売日が6月19日(土)に前倒しになるという,嬉しいニュースが発表された。また,本作のダウンロード体験版の配信が開始となり,6月2日から「みんなのニンテンドーチャンネル」で,6月3日から「DSステーション」で,6月4日から「ニンテンドーゾーン」でダウンロードできるようになることも発表された。
これらの情報は,「こちら」の記事で詳しく紹介しているので,興味のある人はチェックしておこう。
「ゴースト トリック」公式サイト
パーティーは,カプコンのパブリシティ企画推進室長である萩原良輔氏の挨拶に始まった。そして,萩原氏が「疲れているときに癒されている方」と紹介しつつ,ゲストを招き入れた。
そして登場したのは,WAHAHA本舗所属のお笑いコンビでマジシャン芸人のキャラメルマシーン(SADAさん&おだじさん)で,ゴースト“トリック”にちなんで,手品を披露してくれた。
とはいえ,キャラメルマシーンの二人はマジシャン“芸人”なので,笑いを挟むことも忘れない。SADAさんが見事なマジックを披露したあと,おだじさんが対抗して「剣を飲み込む」「指を切り落とす」といったドッキリマジックを見せ,「テッテレー」と言いながらそのネタバレをオチにしていた。
なんだか文字にすると無粋な感じになってしまうが,マジックショーの間は,仕事を忘れて楽しませてもらった。
最後のマジックとして,おだじさんと,萩原氏が入れ替わるというマジックが成功すると,会場全体から大きな拍手が起こった。
振り返ってみると,これがパーティー全体に仕掛けられた,一大トリックの始まりだったのだが,この時点で気づいた来場者は誰もいなかった(と思う)。
「GHOST TV」のコンテンツには,巧氏が自身の趣味であるという,手品を披露する場面もあるとのこと。ただ巧氏は,キャラメルマシーンのマジックを生で見て,「やめておけばよかった」とコメントしていた。
どんな放送になるかは,公開を楽しみに待ってほしいのだが,文字どおり“飛び道具”として,「ゴースト トリック」にも登場している,巧氏の愛犬・ミサイル君も出演するそうだ。
また,モバイルコンテンツとして「カプコン★デコ」で「ゴースト トリック」のデコ素材の配信が開始されているのだが,こちらについて巧氏は,“動きのあるもの”でいろいろやってみようということで,配信を決めたと話していた。
こちらについては竹下氏が,「当初は1枚の予定だったが74分では収まりきらなかった」と,2枚組になった理由を話していた。
ちなみに本作の楽曲は,「逆転裁判」「Viewtiful Joe」(ともに第1作)などの音楽を手がけた,杉森雅和氏によるもの。
巧氏は杉森氏と久しぶりにゲームの仕事をして,その秀逸な楽曲に太鼓判を押していた。
少々の休憩を挟んだあと,サプライズゲストとして登場したのは,中野腐女子シスターズのメンバーが男装して演じる7人組ユニットの腐男塾だ。
彼(女)らが登場すると,萩原氏が「何しに来たの?」と第一声を放つ。「ヘッドセット付けちゃって歌う気満々でしょ」「夏休み気分で来ちゃって」と,6月23日に発売される4thシングル「無敵!夏休み」のプロモーションを兼ねてのゲスト出演であることを薄々感じさせる,コントのようなトークが繰り広げられた。
そして,腐男塾による生ライブとなり,来場したメディアの面々は,CDのリリースに先駆けて「無敵!夏休み」を聴くことができた。なお,「無敵!夏休み」については,“発売記念 腐ベントサーキット”が開催される。興味のある人は腐男塾公式サイトの「こちら」にアクセスして,参加条件などを確認してほしい。
腐男塾のメンバーが質問し,それに竹下氏と巧氏が答えるという形式で,メディア顔負けの質問内容となっていた。やり取りの中でネタバレにならなそうなものに限って,紹介しておこう。
巧氏によれば,本作に登場するキャラクターは,プレイヤーの目に刺さるような色使いを意識したとのこと。また,目立つ色から割り当てていったため,主人公のシセルは“赤”がイメージカラーなのだという。巧氏は,「最後のほうは色がなくなってしまった」とコメントしていた。
また,動きに関しては,実際に巧氏をはじめ,スタッフが演じたものをもとに作られたというエピソードなどが披露された。なおキャラクターの動きに関しては,理想に近づけるために1か月近く調整していたものもあるという。
ちなみにパッケージにもなっている主人公シセルの“死に様”のポーズは,開発中に3〜4パターン変遷して,パッケージに使われているポーズに決まったとのこと。“お尻の角度”が決め手だったそうだ。
ちなみに,腐男塾のメンバーは「このポーズをやってもうまく決まらない」と話していたので,腐男塾のオフィシャルブログに,シセルのポーズを取った写真がアップされる……なんてこともあるかもしれない。
さらに質問は巧氏自身に関する内容に踏み込んでいく。巧氏は,自身が作ったゲームについて,完成直後だと気持ち的になかなかプレイできないと述べる。
巧氏は,先日,久しぶりに逆転裁判シリーズをプレイしてみたところ,いい感じに内容を忘れて行き詰まったり,自分で書いたシナリオに笑ったりしたそうだ。
また開発チームをまとめるディレクターとしては,「ディレクターがぶれてはだめなので,皆の前では悩まない」という姿勢が大事であると話していた。
それまでMCを務めていた萩原氏が「疲れたから」という理由で,キャラメルマシーンの二人が登場。次々に数字が読み上げられ,続々とダブルリーチ,トリプルリーチが出るものの,ビンゴを出す人は誰もいない。
そして緊張感の高まる中,「2」が読み上げられると,なんと来場者ほぼ全員が「ビンゴ!」と大合唱!
というか,ここまで凝ったというか,思いっきりひっかけられると,悔しいというよりは清々しい気分である。もしかしたら「ゴースト トリック」をプレイしたら,このような気分にさせてもらえるのだろうか,とちょっと期待が高まってしまった。
パーティーのエンディングでは,巧氏が「これまでは,ゲームが完成したら皆と拍手して終わりなのですが,今回はこんな盛大に祝ってもらい,嬉しく思っています。この2年間,全精力を注ぎ込んで作ったゲームなので,ぜひ楽しんでください」と挨拶。
巧氏と同期だという萩原氏は,「発売日に向けて,これからさらに盛り上げていきたいので,さきほど引っ掛けたことは皆さん忘れていただいて,ご協力をお願いします」と,意気込みを見せた。
竹下氏は,「私の役割はいいゲームを作ってもらうこと,いいゲームであることを宣伝してもらうことなのですが,今回スタッフはいい仕事をしてくれたと思います。『ゴースト トリック』は巧の新しい代表作になると確信していますので,引き続き応援をお願いします」とコメントし,パーティーを締め括った。
そしてこのあと,冒頭で述べた「ゴースト トリック」の発売日繰り上げが発表されたのだが,実はこのとき,竹下氏はうっかり終わった気になっていて,司会進行役から促されてようやく思い出すという顛末。
なお,竹下氏によれば,先日お伝えしたニンテンドーDSの価格改定を受けて,急遽社内で協議したとのこと。そして,この完成披露パーティーの直前に決まり,6月19日の土曜日に発売されることが発表できたそうだ。
「ゴースト トリック」公式サイト
- 関連タイトル:
ゴースト トリック
- この記事のURL:
(C)CAPCOM CO., LTD. 2010 ALL RIGHTS RESERVED.