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ファミコン世代注目!! 「3Dドットゲームヒーローズ」のメディア先行体験イベントをレポート
本稿ではゲームを軽くプレイした感想を中心に,イベントの模様をお伝えしていこう。
懐かしくて目新しいという感覚が心地良い
立体的なドットが演出する不思議な世界観!!
ゲーム開始時に“勇者の子孫♂”“勇者の子孫♀”“王子”“王女””旅する学者♂”“旅する学者♀”の6人から主人公となるキャラクターを選択することになるのだが,あまり深く考えずとも毎回ロード時にアイテムや進行度などを引き継いだままキャラクターを切り替えることが可能とのこと。一応剣が得意だったり魔法が得意だったりと,特性に違いはあるようだ。
筆者は勇者の子孫♂を選択し,プレイを開始。3Dなのにドットで描かれた世界を歩くというのは,懐かしいやら新鮮やらで何とも不思議な気分が味わえた。
ゲームシステム自体は非常にシンプルで,「○ボタンで剣を振って攻撃」「×ボタンでブーメランなどのサブウェポン」「R1ボタンで盾を構える」という三つの操作だけ覚えればいい。剣で攻撃中に方向キーを入れると“回転斬り”が出たり,盾を構えると一定方向しか向けなかったり,無駄に草刈をしてみたり……勘の良い読者ならばもうお分かりかと思うが“何とかの伝説”を彷彿とさせる作りになっている。そのくせ街中には,人間になりたがっているスライムがいたり,導入部がド○クエまんまだったりとツッコミどころが満載だ。
現時点での完成度は80%程度とのことだったが,本作の魅力に触れるには十分で,短いプレイ時間でもサクサクと最初のダンジョンのボスを倒すところまで進むことができた。
お詫びと訂正:初出時に,“現時点での完成度は20%程度”となっていましたが,正しくは“現時点での完成度は80%程度”です。お詫びして訂正いたします。
ちなみに完成版の総プレイ時間はクリアのみを目指せば24時間から30時間。アイテムコレクションや高難度モード,隠しキャラクターモードなどのやりこみ要素を楽しむなら60時間以上にもなるとのこと。バカゲーっぽい雰囲気すら漂う見た目に反して,最近の大作RPGと遜色ない遊び応えになっているそうだ。
さて,イベントではフロム・ソフトウェアの竹内将典プロデューサーと,開発を担当したシリコンスタジオの坪井光士開発プロデューサーによる質疑応答の時間もあったので,最後にその内容をお届けしていこう。
フロム・ソフトウェアの竹内将典プロデューサー |
竹内氏:
DLCは最近流行していますよね。その辺をユーザーが気にしているということはもちろん自覚しているのですが,最終的に本当にそれが欲しいかどうかとなるとまた別の話になると思うので,現状では考えていません。ただ,ユーザーから「こういうものがほしい」という要望があれば,もちろん考えていこうと思っています。公式サイトにご要望・質問箱があるので,そこへ意見をください。
――ターゲットとしているユーザー層はどの辺なんでしょうか?
竹内氏:
まぁドット絵なので,ファミコン世代ではないかと思っています。多分,20代後半から30代前半くらいの人達に,一番興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。
――では,そういう人達に向けて「ここをぜひ見てほしい!」というアピールをお願いします。
竹内氏:
「こういうのやったことあるよね」「こういうシーンあったよね」といったようなネタが色々と仕込んであるんですよ。そういったところを楽しんでもらいつつ,新しい表現やゲームとしての面白さなども楽しんでいただければと思います。
シリコンスタジオの坪井光士開発プロデューサー |
見た目のリフレクションやブルーム,職人技で作った水面の表現など,そのあたりをぜひ見てほしいです。
――発売を心待ちにしているユーザーへのメッセージをお願いいたします。
坪井氏:
ファミコン世代の方々に懐かしんでいただけるような要素をかなり盛り込んでいます。BGMも非常にこだわって制作しているので,そのあたりにぜひご期待ください。
竹内氏:
PLAYSTATION 3でゲームを作っている身として,同じような見た目のものが多すぎると感じているんですよ。そういった中でちょっと変わったものをやりたいと思っているゲーマーもいると思うんですよね。本作はそれに対して我々から提示する一つの答えになっています。
- 関連タイトル:
3Dドットゲームヒーローズ
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