インタビュー
[GDC 2010]「ぜひ,日本のプレイヤーにも楽しんでほしい」。「Fable III」について,ピーター・モリニュー氏にショートインタビュー
これからは“Touch”。ピーター・モリニュー氏がGDCのレクチャーで明かした「Fable III」の新フィーチャーとは?
というわけで,投げた質問が全滅してしょんぼりする私だが,大物の風格漂うというか,間違いなく伝説的なゲーム制作者から,「答えられなくて申し訳ない」と言われてしまえば,間違っても「そうはいかん!」などと言えないのが辛いところだ。
デモ画面では,レクチャーのときと同様,新たなフィーチャーであるTouchの紹介が行われた。ソニー・コンピュータエンタテインメントの「ICO」に強い影響を受けたと語るモリニュー氏は,その方向をさらに推し進めてみようと思ったという。
道行く人の誰とでもTouchが可能で,Touchすることにより心の絆が深まったり,相手を安心させたり,安心させて油断させたところでひどい目に遭わせたりと,ゲームにさまざまな深みを与えるのだ。
Fable IIIのスタートは,前作「Fable II」の16年後。ゲームは前半と後半に分かれており,後半はアルビオンの王となって国家を統治するという。「権力」を感じること,そして権力を使って,従来作以上に自由なゲームを楽しむことが目標の一つだ。
王になれば,外国の使節団などとも会ったりしなくてはならない。そのために衣装を替える必要があるのだが,こちらもお伝えしたように,インタフェースが従来の2Dから3Dに変わっている。
衣装室やマップ室などへは,ゲーム中いつでも行くことが可能で,マップ室では統治しているアルビオン全土を家一件単位で確認できる。さらにアルビオンの隣には新たな大陸があり,オーロラと呼ばれているようだ。そちらを見せてほしいとお願いしたところ,それはちょっと待ってほしいという返事。どうも私,答えられない質問ばかり選んでしているような気がしてきた。相性抜群だ。
メディアからの「Fable IIIは,以前に比べてドラゴンクエストシリーズに近くなったのではないか?」という質問に首肯したりなど,日本市場を注意深くウォッチしているようだ。レクチャーのときの「Fabale IIIは,RPGではなくアクションアドベンチャー。そのほうが,マーケットの規模が大きい」という発言に,軽く反発を覚える日本のRPGファンもいるかもしれないが,我々を楽しませようという努力は以前の作品と同様,ずっとし続けているという印象を受けた。
発売日などは相変わらずTBA(To Be Announced)で,細かなシステムについてもまだ教えてもらえない部分が多いFable III。今回はまさにモリニュー氏自身による第一報という感じだったが,6月に予定されているE3 2010などで,さらに何かが明らかにされるだろう。お楽しみに。
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