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12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた
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印刷2009/12/02 18:02

プレイレポート

12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた

画像集#001のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた
 PSP用ソフト「ファンタシースターポータブル2」がいよいよ2009年12月3日に発売される。以前「こちら」の記事で紹介したように,本作の“スペシャル体験版”の配信が開始されており,公式サイトやPlayStation Network経由でダウンロードできるようになっている。

 本作は2008年に発売され60万本以上を売り上げた「ファンタシースターポータブル」(PSP)の続編で,基本的なバトルシステムは「ファンタシースターユニバース」シリーズのものを継承しつつリファインされている。
 詳しくは「こちら」の記事で紹介したが,本作では“5つの超進化”と銘打ち,ゲームシステム的には「ストーリー」「やり込み要素」「アクション」「マルチモード」の四つが強化されている。中でもミッションの数は前作の3倍以上,アイテム総数は2000個以上とのことで,前作のプレイヤーであればそのボリュームが相当なものであることが分かるだろう。

 また,コラボレーションも超進化の一つに挙げられているように,「ファンタ」「ピザハット」「まいにちいっしょ」「まいにちいっしょ ポータブル」「お茶犬」「新茶犬」「パ,パンだ!」「もやしもん」「週刊少年ジャンプ」「ジャンプSQ.」「グラビアJAPAN」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」「Fate/stay night」「VOCALOID 初音ミク」などなど,さまざまなタイアップ企画が発表されている。

 そして前作「ファンタシースターポータブル」では,アドホックモードを利用した最大4人でのマルチプレイが特徴として挙げられたが,今作ではインフラストラクチャモードに対応。インターネット接続環境があれば,PSPだけで全国のプレイヤーとオンラインで協力プレイを楽しめるようになった。
 なお,前作からの引き継ぎ要素だけでなく,この“スペシャル体験版”は,製品版にデータをそのまま引き継げるようになっているのが特徴だ(関連記事)。本稿では,そんな本作の体験版をプレイした感想をお届けしよう。

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画像集#006のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた 画像集#007のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた

初心者でも安心の充実のチュートリアルで

ゲームシステムの基本を覚えられるストーリーモード


 本作の物語は,「ファンタシースターユニバース」エピソード3から三年後の世界が舞台となる。プレイヤーはひょんなことから,民間軍事会社「リトルウィング」のメンバーとなってさまざまミッションを遂行していくことになる。どのようなストーリーが展開されるのかは,プレイしてのお楽しみということで,ここでは割愛するが,体験版では第1章をまるまるプレイ可能だ。

 まずはキャラクタークリエイトで,自分の分身となるキャラクターを作成する。種族は“ヒューマン”“ニューマン”“キャスト”“ビースト”の4種類から選べる。もちろん,選んだ種族によって能力が異なってくるので,選ぶ際はよく考えて決めたいところ。

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画像集#046のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた
 種族の次はボディパーツの調整だ。ここでは顔つき/顔の種類/目/まゆ/まつげ/耳/ヘッドタイプ/肌の色/プロポーションなどを細かく調整可能。ほかにも服装やボイスタイプ,ボイスピッチ(声の早さ),職業なども設定項目に含まれる。
 カスタマイズできる要素は非常に細かく(とはいえ比較的直感的にできる),自分好みのキャラクターを作れるようになっているので,ぜひじっくりと取り組んでほしい。

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 プレイヤーキャラクターの戦闘タイプは,ハンター/レンジャー/フォース/ブレイバーの4種類から選べる。戦闘タイプの数は減ってしまったが,「こちら」の記事で紹介したように,「タイプエクステンド」「アビリティカスタマイズ」という要素が加わり,前作以上にカスタマイズできるようになっている。

パーティに加わって戦闘をサポートしてくれるパートナーマシナリーもキャラクタークリエイト時に選択する
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画像集#008のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた
 体験版では,“ストーリーモード”“マルチモード”“インターネットマルチモード”という三つのゲームモードが用意されている。
 ストーリーモードは,前作同様,基本的な操作方法をプレイしながら覚えられるチュートリアルを交えつつ進行していくので,シリーズ未経験の人でも問題なく楽しめるはずだ。イベントシーンは,一部NPC以外は音声付きで,ほぼフルボイスとなっている。主人公のパートナーとなる“エミリア”やリトルウィングを統括する“クラウチ”といったキャラクター達が物語に花を添えてくれるのも魅力だ。

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イベントシーンはボイス付きで進行するので,読めない漢字があっても安心だ。また,会話によって発生する選択肢のどれを選ぶかによって,ストーリーに影響を与えることもある
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最大4人まで楽しめるマルチモード

仲間との連携でミッションを攻略しよう


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画像集#022のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた
 そして,本作の要ともいえるのがマルチモード/インターネットマルチモードだ。先述したように,本作のマルチモードは,アドホック/インフラストラクチャ両方に対応しており,その場にいるプレイヤー同士またはインターネット経由でのマルチプレイが楽しめる。さらには,体験版のプレイヤーと製品版のプレイヤーでマルチプレイを楽しむことも可能だ。
 なお,体験版でのインターネットマルチモードは11月30日で終了してしまったが,PlayStation 3のオンラインサービス「アドホック・パーティー for PlayStation Portable」を利用すれば,擬似的なアドホックモードをインターネット経由で行えるので,PlayStation 3本体とインターネット環境がある人は,試してみてはいかがだろうか。

画像集#023のサムネイル/12月3日発売の「ファンタシースターポータブル2」,製品版へのデータ引き継ぎができる“スペシャル体験版”で遊んでみた
 マルチモードでは“フリーミッション”“エクストラミッション”“バトルミッション”からなる三つのミッションを楽しめる。一番オーソドックスなフリーミッションでは,クリア条件が異なる多数のミッションが用意されている。
 マルチモードの敵は,ストーリーモードよりも強めに設定されているため,とくにボスモンスター戦では,仲間との協力が不可欠だ。体力も減りやすく,回復アイテムも心許ない状態に陥ることがしばしばだったので,仲間に敵を引きつけてもらって攻撃したり,アイテムを分けてもらったりといった戦略が有効になってくる。

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下の4枚は開発中の画面より。シンプルキーボード(ソフトウェアキーボード機能)を利用してのチャットとなるが,あらかじめ入力しておいた定型文をショートカットで呼び出したり,キャラクターの行動に対応して自動で定型文を発言したりといった設定が可能だ
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 実際にプレイしてもらえれば分かると思うのだが,仲間と連携してミッションをクリアしたときの喜びは何物にも代えがたいものがあるはずだ。筆者は,瀕死になりながらなんとかボスモンスターの“ディ・ラガン”を倒したときは,嬉しくて年甲斐もなく近所迷惑な大声を出してしまったほどだ。

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 ちなみに,プレイヤーキャラクターのデータは,ストーリーモード/マルチモード/インターネットマルチモードで共通のものとなっている。マルチモードでミッションをこなしていたら,いつのまにかストーリーモードを楽勝でクリアできるレベルまで成長していたということも珍しくないはずだ。とくに製品版においては,敵が強くて先に進めないようなことがあったら,マルチモードでキャラクターを成長させてから再度挑戦する,といった手法も有効だろう。

 エクストラミッションでは,さまざまなギミックがプレイヤーを待ち受けており,フリーミッション以上に仲間との連携が重要になってくる印象を受けた。
 さらに,上記二つのモードとは異なる面白さがあるのがバトルミッションだ。このミッションは,文字どおりプレイヤー同士で戦うという内容のモード。敵がAIではなく人間ということで,その場その場に応じて戦略を組み立てていく必要があり,一瞬も油断できないスリルに満ちた展開が楽しめる。

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超進化は伊達じゃない!

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 筆者が体験版をプレイして感じたのは,前作に比べて戦略性が大幅に増しているという点。“緊急回避”や“チェインコンボ”などを実装することによって,「ただ連打しているだけでは勝てない」という戦略性が生まれている。新たな必殺技“ミラージュブラスト”や“テクニック3段攻撃”の追加も,前作を遊び尽くした人にとって嬉しい要素だろう。
 そして,インターネットマルチモードを実装したことでマルチプレイの敷居が低くなり,周りに本作をプレイしている人がいなくとも,(インターネット接続環境があれば)PSPだけで手軽にマルチプレイを楽しめるようなった。PSP本体だけでインターネット経由のマルチプレイに本格的に対応しているタイトルは,筆者が記憶している限り,本作以外にほとんど例がないように思う。今後発売されるPSPタイトルでもぜひ採り入れてほしいところだ。

 先にも述べたが,本作の体験版では,プレイできる内容に制限があるものの,データを製品版に引き継げるというのが魅力だ。とりあえず“お試し”でプレイしても,またいちからやり直しする必要がないので,興味のある人はぜひダウンロードしてみてほしい。
  • 関連タイトル:

    ファンタシースターポータブル2

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