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[CJ 2010]実は3D立体視にも対応していた「Hunter Blade」。見た目の話題ばかりが先走っているが,そのゲーム内容はいかに
本作は100人のスタッフによって4年にわたって制作されており,2か月後には中国でのサービスがスタートする予定だという。ゲームエンジンは,同社が開発するゲームエンジン“VisionNet”で制作が進められている。VisionNetは,第3世代であるVisionNet 3.0まであるそうだが,Hunter Baldeは,第2世代を用いて開発されている。
プロデューサーの路(Ru)氏 |
ゲーム内にはロビーのような場所があり,そこには最大500人のプレイヤーキャラクターが入れるという。また,コミュニティ機能として,クラン(ギルド)システムが存在する。
モンスターと戦うだけでなく,一つのフィールド内に,5人と5人に分かれた二つのグループで入り,数種類の対人戦が楽しめるとのこと。また,対人戦だけではなく,2グループで協力して一つのモンスターを倒すといったことも可能だという。
このほか,会場では3Dメガネが配布されており,同ブースに設置されたシアター内で,本作を3D立体視化したプレイ映像が公開されていた。これはゲーム内で正式にサポートされる仕様で,NVIDA/ATIのどちらのグラフィックスチップでも対応するとのことだ。
技術力の伸びははっきりと分かるが……
モンハンにそっくりな現状を見る限りは,“参考”という言葉の意味に,大きな意識の違いを感じるといわざるを得ない。
さて,何をどう書いてみても,モンハンのパクリゲームというネタからは離れられない本作だが,これでも向こうのれっきとした商品であり,先にも書いたとおり2か月後には中国でのサービスを開始するというタイトルだ。実際のところ,パクリだろうがなんだろうが,プログラム的にこのレベルのものを(しかもモンハンそっくりに)動かしており,さらには大規模対人戦やら3D立体視なんてものまで組み込んでいるのだから,技術水準で言えば実に高いレベルの作品であることは理解できるのだ。しかし……。
中国を語るときに避けて通れない問題を,これだけあからさまに出されている以上,この部分が解決しないことには,独自性を持った作品としてのまともな判断は,とてもじゃないが下せない。仮に「4Gamerの見解はいかがですか?」と聞かれたら,おそらく回答はそんなところに落ち着くはずだ。そういう見られ方というのは恥ずかしいことだ,くらいの意識は持っていてほしいなぁと,インタビューの質問をナチュラルにはぐらかされながら感じていた。見るべき要素は多いし,アプローチの仕方ではかなりの話題になったはずのタイトルが,いつまで経っても「違う意味での大きな話題」しか集められない現状は何とかしたほうがいいと思う。いや,マジで。
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