連載
【ミートたけし】ゲームから解き放たれる時が来た?
ミートたけし / 川村 竜 / ベーシスト,作編曲家 ,ストリーマー
ミートたけしの「世界の平和が俺を守る!」ミートたけしYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@meatalk |
第12回:ゲームから解き放たれる時が来た?
なんて思っていた矢先に,この連載の担当さんからミーティングの依頼が。なんだろう。まさか連載終了なのか? いやさすがにそれはないだろう。もしかして,感じたことを無理やりゲームに関連付けて書き続けることに苦しんでいるのがバレたのか? いろんな可能性を考えていたが,会うや否や担当さんはこう言い放った。
「毎回半ば無理やりゲームに関連付けて書くのは苦しくないですか?」
バレてたわ。
でもさぁ! だってさぁ! 4Gamerコラムじゃん!?
そりゃゲームに関連付けなきゃなって思うじゃん!?
俺だって一生懸命やってきたわけよ! じゃあどうすりゃいいのよ!?
「もっと好きなことを好き勝手に書いてください」
担当さん,いい奴じゃん。もっと自由にやっていいの? まぁ今までが不自由だったわけじゃないけど確かに話題をゲームに絞ったり,ゲームをきっかけにしたり,ゲームに帰結したり,っていうのは書きたいことの幅を狭めてしまうのかも。担当さん,よく見てくれてるんだなぁ,ちょっと感動してしまった。
というわけで,一度ゲームから解き放たれて心機一転頑張ってみる!
東京ゲームショウ2024にフル参加してみた
はい,行ってきましたよ東京ゲームショウ2024!
今回のビジネスデイは取材陣の1人として! 普段は取材を受ける側ですが,今回は初めて取材する側として,会場を隅から隅まで回ってきました!
ほかの編集部員やライターさん達が書くであろう通常のレポート記事とは違う視点で,自分らしく切り込んでみようかなぁと思っていたところ,ここしかないだろう!? と思えるブースに出会えたので今回は一点集中でいきたい。
紫を基調とした,いわゆるサイバーパンクなコンセプトデザイン。ネオン輝く近未来型のキッチンカーや,ほかの惑星から来たかのような装いのバーテンダーがいるバースペース。未来を占うという,まるで裁判官のようなロボットに,中央に聳え立つホログラムのような美しい桜。これだけ予算やアイデアを惜しみなく注ぎ込んだ空間であるにも関わらず,一体これが,ここが何を我々に伝えようとしているのか,まったくもって分からないのである。これってとんでもなくすごいことだぞ!?
普通,このような場所においては,いかに現在制作中のゲームや,サービスが良いものなのか。そのコンテンツの魅力を少しでも伝えるために,かつ現実的な予算と擦り合わせながらブースを展開していく。
が,この「Qiddiya GAMING」は違う。予算もめちゃくちゃ使っているだろうにも関わらず,めちゃくちゃフワッとしている。本当にすごい。普通じゃない。
で,気になって調べてみたらまぁ納得。それもそのはずこの「Qiddiya GAMING」は,サウジアラビア発のプロジェクトで実際にサウジアラビアの「Qiddiya City」に「ゲーミング&eスポーツ地区」を建設するということで,いわばそのモデルルームのようなものだった。
そりゃ予算があるわけだよ。というかこんなプロモーションのやり方は見たこともない。「何となく人々に刷り込む」ために,こんなオシャレな方法があったのか。
しかし,これはただただ無駄にお金を注ぎ込むだけでは到達できないレベル。注ぐべきところにとことん資金を注ぎ込むと,こんなことになるのか……。
正直サウジアラビアの底力を心の底から思い知らされた。インパクト十分……と言うかインパクトしかない。ブース内のお客さん達もあんまりよく分かってない感じだった。だが,それでいい。それがいいのだろう。
私の本業でもある音楽もそうありたい,そうあるべきだ。と,強く強く刺激をもらうことができた。言葉での説明なんかいらないんだ。
「何かよく分かんないけどすごい」。
人々を楽しませるためには,これを目指すべきなのだろう。「Qiddya GAMING」の今後の動向が見逃せない。
4Gamerの暴挙「ミートたけし撮影会」
とまぁゲームの話から解き放たれる! と宣言しつつ,いきなりTGSの話ってあたりに,私なりの美学をたくさん詰めてみたわけですが,もう美学とかなんとか言ってらんない話を担当さんが提案してきた。
「ミートたけし撮影会」だ。
こんなのサウジアラビアだって思いつかない。思いつかないっつうかやらない。こんなの誰が来るんですか? と尋ねたら,担当さんは鈍く光った瞳のまま笑みを浮かべ,
「誰も来ないところを撮りたいんですよ……」
と,のたまった。
冒頭に書いた「4Gamerさんには感謝しかない」を撤回する。4Gamerさんには不信感しかない。だけどね,俺もこのノリ,嫌いじゃないわけ。そりゃ自腹で真ん前のアパホテルを3泊4日で予約しちゃうわけ。とんでもない値段になってたけどね!? TGS価格やっべぇぞ!?
そんな,主役の俺でさえその存在意義を理解し難い「ミートたけし撮影会」は,中村悠一さんとマフィア梶田さんの「わしゃ生」でもいじり倒されていた。総じて「4Gamerはヤバい」ということで意見が一致していた。
そんな暗雲垂れ込める撮影会だが,自分としては誰も来ないと思っていたしそれこそがおいしいとも思っていたが,ちらほらちらほらと人が来てくれた。
いや,うれしいのよ!? 来てくれてありがたいのよ!? でもさ,なんかちょっと恥ずかしい感じになっちゃったのよ! それでも良い絵を提供したくてさ! 不貞腐れて寝てるフリとかしてたら,お客さんが「お兄さんは何の人なんですか? 芸人さんですか?」とか聞いてくるから,もう「頼む,このまま眠らせてくれ!」ってな感じですよ!
とはいえ,駆けつけてくれたみんな,本当にありがとね。
2部の最初に来てくれたのが,ももち君&チョコちゃん夫妻だったのも感動したし,トラボも来てくれたり本当にうれしかったなぁ。
あとこんな怪しいおっさんなのに仲良くしてくれたコスプレイヤーの米倉みゆちゃん,胡乱イノリちゃん,ありかみうちゃん,近衛りこちゃん。そして「始まる前から負けること考えるなよ!」と激励してくれたにも関わらずご自身も虚しく散っていった男色ディーノさん。本当にありがとうございました!
最高にかわいい俺たちPart 1(左から,男色ディーノさん,米倉みゆちゃん,胡乱イノリちゃんと筆者) |
最高にかわいい俺たちPart 2(左から,近衛りこちゃん,筆者,ありかみうちゃん) |
馬鹿野郎!
— 男色ディーノ (@dandieno) September 28, 2024
やる前から負けること考えるバカいるかよ!
いるのかよ! https://t.co/rTpaLR1vRb
実は「川村 竜」としては何度も何度もTGSにお仕事としてお招きいただいてきたんだけど,「ミートたけし」としてお招きいただいたのは初めてでした。なのでめちゃくちゃうれしかった。とりあえず当面の目標としては「ミートたけし撮影会」に長蛇の列ができるようになるまで頑張る! って目標が定まった。
なので皆さん,これからもこの連載やYouTube,配信活動など,どうか応援のほどよろしくお願い申し上げます。
今年のTGSの4日間,本当に皆さんに支えられて,毎日楽しく生きられてるなぁと思いました。
というわけで,これからも世界の平和に守られていくぜぇ! また来月までみなさまお元気で!
4Gamer「東京ゲームショウ2024」記事一覧
■■ミートたけし / 川村 竜(ベーシスト,作編曲家 ,ストリーマー)■■ ベーシストとして国内外各所でライブやコンサートで演奏活動をしつつ,配信活動も活発に行っているミートたけしこと川村 竜さん。現在は主にYouTubeチャンネル「ミートたけし-MEAT TAKESHI-」とTwitchチャンネル「ミートたけしの『太くてニューゲーム』」で,雑談配信をしたりゲーム配信をしたりと大忙しの様子です。 |
- この記事のURL: