連載
【ヒャダイン】日本の夏! ポケモンの夏!
ヒャダイン / 音楽クリエイター
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第70回「日本の夏! ポケモンの夏!」
どもー。夏ですね。日本の夏といえば「ポケットモンスター」(以下,ポケモン)の夏ですよね。「ピカチュウ大量発生チュウ!」も夏だし,何より夏といえばポケモン映画!
今年は21年前の名作を3DCGでパワーアップさせた「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」が公開中です。これがめちゃくちゃ良かったんですよ。原作のいいところは残しつつ,最新の技術で精密に描かれた波や空,そしてポケモンのわざの迫力がエグいエグい! リザードンの炎は本当に焼けそうだったし,伝説のポケモン・ミュウツーのシャドーボールのスピード感も圧倒的でした。
そして何よりサトシさん! ポケモンのために自分を犠牲にして走り回り,そしてあの伝説のシーンは涙涙ですよ。目からハイドロポンプ。石化したサトシに語りかけるピカチュウの悲しい声は心に直接響くようでした。尊いなあ。ポケモンと人間の絆は本当に尊い。何歳になっても泣いちゃうんだろうな。嗚呼名作。
あとキッズにもいいですよね! 子供の手って僕らが思うよりずっと小さいから,従来のサイズのNintendo Switchは持ち運んでプレイするには,ちょっと大きいかもしれません。その分,画面がデカイという魅力はあるんですが,まあそのあたりは好みに応じて選べば良いということで。それに,今回のポケモン発売に合わせて伝説のポケモンが描かれたNintendo Switch Liteも出るようなので楽しみですね。
さて。作品そのものの内容にも少し触れておきましょう! ポケモンのゲームといえば毎回どこかの国や地方をオマージュしているのが楽しいですよね。例えば「ポケットモンスター X・Y」だったらパリ,「ポケットモンスター サン・ムーン」だったらハワイ,など,冒険しているとまるで世界旅行をしているような気持ちになれるんですよね!
その地方の文化も深く研究してオマージュしているから実際に現地に行くと「あー,これが元ネタかー」なんてのを見つけて思わずワクワクしちゃうことも。そして今回の舞台のオマージュ元はイギリス! ふーー! たまらんね。ガラル地方という名前の硬質さもブリティッシュな感じがするし。今回の新ポケモン「アーマーガア」という「ひこう・はがね」タイプのポケモンもなんだかブリティッシュ。主人公達の服も品があるんだよなあ。まだ発表になっていない詳細も,きっと細かくイギリス文化を研究して反映させているんだろうと思うと,こりゃワクワクだわ。
ポケモンって子供の生育環境にものすごく影響するものだと思っていて,前作の「ポケットモンスター サン・ムーン」で描かれたアローラ地方の暖かさやエキゾチックな雰囲気は子供達に南国への憧れを抱かせただろうし,今回のガラル地方の上品さや逆にパンキッシュな部分というのも,新たな価値観を与えてくれるでしょう。
そして大切なポケモンと出会い,共に強くなり冒険を深めていく。ポケモンを信じること,愛すること,出会いに感謝すること,共に旅をすること。人生において重要なことをたくさんポケモンは教えてくれますよね(町の人達の受け答えもエスプリが効いてて面白いし)。
僕はポケモンのTV番組「ポケモンの家あつまる?」に4年ほど出演させてもらっていますが,遊びにきてくれる“ポケだち”の目の輝きを見て,ポケモンが彼ら彼女らの心を支えているんだな,と実感するたびに,なんだか泣きそうになります。
今度はどんなストーリーが描かれるんだろう。どんな冒険に出ることができるのだろう。
で,ポケモンのゲームの面白いところって,世代によって,さらに言うとクラスタによって遊び方がまったく異なるゲームでもあるってとこなんですよね。
キッズは大好きなポケモンをレベル100まで鍛えてストーリーをグイグイ進めることを楽しんだり,伝説のポケモンや幻のポケモンをゲットすることに全力を尽くしたり。一方,ポケモンの可愛さを重視する人達はポケモン達との触れ合いやおしゃれ要素を楽しんでストーリー攻略が後回しになったり。さらに,僕を含むバトル勢はポケモンの強さを研究してわざ構成や性格などにこだわって日夜バトルに明け暮れる。同じソフトをプレイしているのに,こんなに目的がバラバラになるゲームも本当に珍しいと思うんです。
そして何より素晴らしいのは,その全員がポケモンのことを愛していて,自分とは違う遊び方をしている人のことを否定しないってこと。これはひとえにポケモン愛なんだと思います。ポケモンの新作情報が小出しにされるたびにTwitterのトレンドワードに入るんですが,つぶやいているのはバトル勢だけじゃありません。いろんなクラスタの人がいるんです。
それを見るたびに僕は,「あー。ほんとみんなポケモン好きだなぁ!」と嬉しい気持ちになっちゃうんですよね。分かりますかね,このほっこり感。
たくさんのポケモン,いろんな性格,タイプ,特技,弱点と,まさに多様性を全肯定しているのが「ポケットモンスター」というゲームなんだな,と思っています。
最近では「Pokémon GO」(iOS / Android)のおかげでご年配勢もポケモンのことを知っています。国籍も年齢もポリシーも関係ない。みんなそれぞれが好きなようにゲームを楽しめるんですよね。
これまでに発表された情報だけでは分からない部分はあるにせよ,今ある情報だけでもその多様性の部分はばっちり満たされている予感。何よりNintendo SwitchでTVにつなげても楽しめるから,みんなで共有もしやすいですし。
時代も令和になり,来年から2020年代突入だし,何かと変わるこの世の中。変わるものと変わらないものを「ポケットモンスター ソード・シールド」は見せてくれると信じています! 早く来い来い11月!
■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■ 宝塚歌劇団星組公演「GOD OF STARS-食聖-」という,紅ゆずるさん退団公演の楽曲を複数提供したヒャダイン氏。「トンチキな世界観にシンパシー感じました! 皆さんもぜひ観てください!」と語っていました。 |
※画面は開発中のものです
- 関連タイトル:
ポケットモンスター ソード
- 関連タイトル:
ポケットモンスター シールド
- この記事のURL:
キーワード
(C)2019 Pokémon. (C)1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。 Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。 (C)2019 Nintendo (C)2019 Pokémon. (C)1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
- ポケットモンスター ソード -Switch &【予約者限定特典】「ポケモンひみつクラブ」のメンバーになれるシリアルコード 配信
- ビデオゲーム
- 発売日:2019/11/15
- 価格:¥5,080円(Amazon) / 5480円(Yahoo)