イベント
USB玩具の集団から謎の飛行物体まで,東京おもちゃショー2009レポート
毎回PCゲームに関連した展示を探そうとしつつ,全然関係ないモノのレポートが多くなってしまっているのだが,今年はコンシューマ部門が追加されて,扱う範囲がかなり広がった……かと思ったのだが,やっぱり関係ない展示物の話が多くなりそうだ。まあ,気にせず最新のエンターテインメント業界動向を見ていこう。
16,17日はビジネスデーだが,18,19日は一般公開されるので,会場に向かう人は下調べ用にも活用してほしい。
●USB機器いっぱい
「USBヨーダ」とか言われてもちょっと困るのだが,USBにヨーダ師をつないだ状態でキーボードから特定の文字列を打つと,ヨーダの顔が赤くなったり,ライトセーバーが光ったりする。ほかに,USBピカチュウやUSBチョッパーマン,USB ROCKY III,USB エイリアン,USBスヌーピーなどなどいろんなものがある。どうやらいろんなキャラクターなどをUSB機器として展開していく模様だ。動作はいろいろで,ちょっとだけ動くマスコット的なものが多い。なぜか,ひたすら腹筋するものがシリーズ化されている。
USBタイファイターなどは,USBカメラとして普通に使えるもので,カメラぽくないからか,監視カメラとしての用例も紹介されていた。
USB黒ひげ危機一髪は,USBハブとしても使える機器だ。できれば樽にザクザクとUSB端子を差し込んでいきたいところなのだが……。
タカラトミーではWii用のアクションゲーム「NARUTO-ナルト- 疾風伝 龍刃記」と格闘アクションゲーム「闘真伝」が展示されていた。
どちらも開発進行状態は40%程度。闘真伝では,デモの繰り返しだったものの,龍刃記の写真をよく見るとコントローラが出してあるのでこっちはプレイアブルだったようだ(気付くの遅い)。龍刃記は11月発売で6800円,闘真伝は秋発売で7140円の予定となっている。
ロボットタイプの玩具も定番の一つとなっている昨今,バンダイではドラえもん型のMyドラえもんが展示されていた。残念ながら歩いたり踊ったりはしないようだが,センサーに反応してしゃべったり,表情を変えたりといったコミュニケーションロボットという位置付けの製品となっている。
ニューラルネットワークだとかペーパー液晶だとかいった技術が搭載されているが,まあ,あまり気にしなくていいだろう。とにかく,時間,温度,動き,音,光といったものを検出して適切そうな反応を返してくれる。
壁にはMyドラえもんの回路図らしきものが掲示されていた。中央にあるでっかい石にはTMP91FY42と型番が入っている。うーむ,東芝製CPUか。
セガトイズが展示していたセガ版の猫型ロボット「夢ねこヴィーナス」は,今年のおもちゃショーのイノベーショントイ部門を受賞した逸品。
大型猫種でラグドールという種類があるのだが,おとなしくてぬいぐるみのような感じなので,ラグドール(ぬいぐるみ)という名前が付けられたという由来を持っている。で,夢ねこヴィーナスはリアル ラグドールサイズのぬいぐるみ型ロボットという位置付けだ。
ロボットといっても,自律的に動くというよりは,各部のセンサーを刺激すると,それなりに反応するタイプだ。しかし,あご下タッチセンサーがないというのは,猫型ペットロボットとしてありえない欠陥ではないだろうか。
イノベーショントイに選ばれるほど,過去の同系統ペットロボットと違いがあるかというとちょっと疑問なのだが,大きさとリアルさでインパクトがあるのは確かだ。
なんか,毎年食べ物ばかり追っかけている気もしないではないが,だんだん食べ物系(とくに)お菓子が増えているのは気のせいではないだろう。業界のトレンドということでさっそくいってみよう。
今年は,シンプルなお菓子系が増えている。毛色の変わったものというとセガトイズの餅とバンダイの餃子くらいか。
セガトイズの「くるりんもっちー」は,手軽に餅関係のお菓子が作れるというセットなのだが,炊いた餅米を入れるという時点でちょっと手軽とは言い難い。仕上がりはかなり本格的ではあるのだが,餅というのはちょっと地味だったか。
バンダイの「餃子メーカー くるりんパオ!」は,餃子を作るためのセットなのだが,なんとなく餃子を作って遊んでいる子供の姿を想像するのが難しいのは私だけだろうか。単に餃子の皮に餡を乗せて閉じる道具だと,近所の100均ショップでも見かけた気がする。もう一工夫ほしかったところだ。
ストレートに,アンパンマンのパンを作るセットを出していたのはバンダイで,アンパンマンの人形焼はセガトイズ。どちらも子供向けというより,キャラ弁を作るお母さんに喜ばれそうな感じである。
まずは,一時期話題になっていた生キャラメルを手軽に作れるという「生キャラメルポット+」。もともと,作るのはそんなに難しくはないけど手間がかかることで知られていた生キャラメルを,電子レンジで作れるようにしたものだ。ザラメと生クリーム,牛乳を混ぜ,容器に入れて電子レンジで約10分。途中で何度かフタを回すだけで生キャラメルが作れるという。これは容器に秘密があるようで,特許出願中とのこと。生キャラメルポット自体は春から発売されていたのだが,抜き型を付けてパワーアップが行われている。
これって,玩具というより,すでに実用品レベル?
「チョコバナッチョ」は,チョコバナナを作れるというセット。需要がどれくらいあるのかは不明だが,試みとしては評価したい。
そのほか,昨年紹介したバケツでプリンの「ギガプリン」はバージョンアップで再登場している(甘みを抑えただけのようだが)。
●飛びモノ
デモはしていなかったので直撮りのムービーを見てもらうしかないのだが,妖精が飛ぶとしかいいようがない。原理を聞いてみたところ「秘密」とのこと。去年は軽そうな円盤だったので,なんとなく納得していたのだが,1年でこんなに進歩するものなんだろうか。静電気で浮かすにしては重そうな人形なのだが?
●地上航行艦船
「地上航行艦船」という奇怪なジャンルの製品が登場してきた。これはウォーターラインで切断された艦船を水面を模したシート上で動かすラジコンなのだが,まず,模型のディテールがなかなか凄い。RC操作では艦の前進や旋回のほか,砲塔なども操作できる。
ラジコン艦船の場合,池などの水上に浮かべていては遠すぎて楽しめず,沈没でもしたらエラいことになるのだが,地上で動かす分にはそういった問題は発生しない。これはアリだろうと思わせる製品だ。
その他いろいろ
大人の超合金「サターンV型」。うーん,ちょっといいかも |
ドロンジョ様はいいんだけど,なぜブライスに着せる? |
実在のアパレルブランドとリカちゃんのコラボ |
4年に1回開かれるモノポリーの世界大会に向け,7月20日に国内代表戦が東京タワーで行われる |
玩具といっていいのか微妙だが,指紋採取や血痕鑑定などの鑑識さんごっこができるセット。かなりマニアック |
純金のジェンガ |
エコ時代を反映してか,タミヤではソーラーカーキットと風力発電 |
ドラクエシリーズでの伝説の装備を集めたフィギュア |
- 関連タイトル:
闘真伝
- 関連タイトル:
NARUTO-ナルト- 疾風伝 龍刃記
- この記事のURL:
(c)TOMY
(c)岸本斉史/集英社・テレビ東京・ぴえろ (c)TOMY