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[Gamescom]「Gothic」シリーズの開発者が贈る新作RPG「Risen」がプレイアブルで出展
ドイツの販売元と開発チームがタッグを組み,地元ドイツでのプレイアブル初公開なのだから,そりゃあ熱狂しないほうがおかしいというもの。
ちなみに,英語ではRisenは「ライズン」と発音するのが正しいはずだが,ドイツでの正式呼称は「リズン」であり,会場でもブースに集まった関係者やファンが「リズン! リズン!」と連呼していた。
さて,今回のデモで紹介されたのは,プレイヤーが未知の孤島に流された直後の,ゲームの冒頭シーンだ。Risenは中世の地中海にある孤島を舞台にしており,船の遭難によって流れ着いたこの島で,プレイヤーは悪政を敷く政治家から村人を解放したり,古代の財宝を巡っての島を二分する闘争に関わったり,モンスターと戦いながらヒーローに成り上がっていったりするのだ。
ゲームでは,プレイヤーが流れ着いた浜辺でSaraという女性が暴漢に襲われている。彼女を助け,その後連れ立って近くの集落まで進んでいくシーンから,さらに山に登って古代遺跡のようなダンジョンに進んでいく部分が楽しめるようになっていた。トドのようなトリ,ハリネズミ,オオカミ,蚊など,前半に登場するモンスターはいずれも,強くはないが非常に大型だ。オープンエンドなゲームシステムなだけに,依頼されるさまざまなクエストをクリアしていくうちに,さらに新しい場所を探索したい気にさせてくれる。
ドイツでの発売が10月2日に控えており,現在はほぼ完成の状態にあるはず。デモ担当者に,特別なセーブデータを使った相当ハイレベルなプレイヤーキャラクターを見せてもらったが,スケルトンを召喚して街の暴漢を襲い,自分はその向こうにいるリーダーと戦うために屋根によじ登って迂回するというようなプレイが見られた。何らかの超能力も会得できるのか,座禅の状態で浮遊しつつ移動していくこともできるのが面白い。
グラフィックスはHDR(High-Definition Range)ライティングに対応し,剣やアーマーのほか人肌までまぶしいほどに光っているのが特徴的だが,雰囲気そのものはGothicシリーズを彷彿とさせるものだった。
マッシュルームを調合して一部能力を一時的に引き上げるという,麻薬を連想させるようなシステムがあるほか,かなり性的な描写も含まれているとのことで,オーストラリアでは早々と発売禁止処置が採られているというRisen。GDCの時点では,「PCの発売は未定」と聞いていたが,今回ブースに展示されていたものは半数がPC版,残りがXbox 360版であった。
Deep Silverは2008年に北米支社をロサンゼルスに構えたこともあり,英語版の発売も早いうちに行われるはず。日本語版の発売は予定されていないものの,楽しみにしているファンは日本にも多いことだろう。
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(C)Deep Silver, a division of Koch Media GmbH, Austria, and Deep Silver Inc., Hermosa Beach, USA.
(C)Deep Silver, a division of Koch Media GmbH, Austria, and Deep Silver Inc., Hermosa Beach, USA.