プレイレポート
王道ストーリーと可愛い演出,そして奥の深い戦略/戦術性でプレイヤーを魅了! ブラウザRPG「NikQ」に触れてみた
ゲームの内容は,さまざまな種類のユニットを集めて騎士団を編成し,与えられたクエストをクリアしながらストーリーを進めていくタイプのシミュレーションRPGで,オンラインでの協力プレイが可能。また各ユニットは,「うじなわ かつゆき」さんらの描く可愛い猫のイラストがあしらわれたカード仕立てとなっており,コレクション的な要素も持ち合わせている。
今回,4Gamerでは,キューエンタテインメントにお邪魔して,実際のところNikQがどんなゲームなのかを確認してきたので,さっそくレポートしよう。
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ネコ達が織り成すストーリーは
時に熱く時にコミカルに王道的な展開を見せる
NikQの舞台となるのは,言葉を話す奇妙なネコ達が暮らす古都「カムクラ」。物語は,この不思議な町にあるプレイヤー宅に,一匹の白ネコが現れたところから始まる。「チロ」と名乗るこの白ネコは“ネコの騎士”として修行する傍ら,幼い頃に離別した父親を探しているのだ。
仲間と一緒に騎士団を結成し,日々訓練(と,食事の調達)に明け暮れるチロだったが,ある日,知り合ったネコから,謎の部隊に狙われているというカムクラの姫「ミィコ」の救出依頼を受ける。実はこの謎の部隊,カムクラへの侵攻を目論む軍事国家「オガワラ」の王子,「クロ」が率いていたのだ! ミィコ,そしてクロと運命の出会いを果たしたチロは,こうして世界の存亡をかけた動乱(?)に巻き込まれていくのである!
……といった調子で,ネコを登場人物にしていること以外は,極めて王道の──ある意味,少年漫画のようなストーリーが,時に熱く,時にコミカルに展開していく。
なおオープニングでは,幼いチロと父親の別れのエピソードが寸劇仕立てで披露されるのだが,冒険をテーマとする国産のゲームやアニメに親しんできた人なら,思わずニヤリとするような内容となっている。ゲームを開始して,ちょっと入力を済ませたらすぐに始まるので,興味があればぜひ見てほしいところ。また,ストーリーの展開に応じて本編に差し込まれる寸劇も,概ね同じテイストと思ってもらって間違いない。
本編の主人公,白銀のチロ。父親との絆である背中の剣は,強大な力を秘めているという話だが? |
すてねこチック。ストーリーの序盤で,チロとミィコ,ついでにクロを引き合わせる重要な存在 |
協力プレイなどのオンラインシステムには
オーソドックスなMO形式を採用
クエストを受けるためには,多くのMOタイプのゲームと同じく,まず自分で「集会所」(ルーム)を作成するか,あるいは誰かが作った既存の集会所に参加する。一つのルームは最大20人収容可能だ。そしてルームに配置されたNPCからクエストを受注し,協力プレイの参加者を募るという段取りになる。
協力プレイは,基本的に1クエスト限りで解散。同じメンツで続けてクエストに挑戦したい場合であっても,改めて参加者を募る手順を踏まなければならない。これは「モンスターハンター」シリーズのネットワークモードと同じような感じ,というと分かりやすいかもしれない。
条件などを設定して集会所を作成,または条件を満たす集会所に参加。このあたりはオーソドックスなMO形式 |
募集しているクエストに参加。「モンスターハンター」をプレイした経験があると分かりやすいかも |
戦闘のキモは
各ユニットの特性に考慮した小隊の編成
そもそも騎士団には,ベースとなる三つのタイプがある。すなわち物理攻撃に優れた「剛剣騎士団」,防御力に優れた「堅盾騎士団」,魔法攻撃と補助に優れた「護弓騎士団」で,各ユニットのステータスの上昇や習得できる特技も,それぞれのタイプに沿ったものとなる。なお,騎士団のタイプは初回ログイン時に選択する。
騎士団は,一つのクエストに対して,最大四つの「小隊」を編成できる。なお,実際に参戦できるのはこのうち三つ。残りの一つは,連続して戦闘しなければならない場合などに交代するリザーブというわけだ。
小隊は,4ユニット一組を右側を先頭にして,一列に並べたスタイルとなる。ユニットは先頭向きの「近距離タイプ」,2番目向きの「中距離タイプ」,3〜4番目向きの「遠距離タイプ」があり,近→遠→中→近→……と3すくみの関係にあるので,敵と対峙したときのことを考慮しながら,小隊を編成する必要があるのだ。
小隊編成の基本は,先頭から近距離/中距離/遠距離/遠距離。しかし,先頭のユニットが倒されてしまうと,後ろのユニットが順次前に出ることになるし,また士気が下がると勝手に後退してしまうユニットもいる。したがって強い敵と戦う場合には,二人目までを近距離にするといった配慮も必要だ。また小隊の編成にはコストの概念があり,強いユニットほどコストが高くなるので,そのバランスも考えなければならない。さらにストーリーが進んでクエストの難度が上がると,体力回復が十分でないまま連続での戦闘を強いられることもある。つまり,過程や結果を予測した事前の小隊編成こそが,このゲームのキモといっても過言ではないだろう。
なお協力プレイは,参加した各プレイヤーが小隊を一つずつ受け持つというもので,各自が手持ちのユニットを使って小隊を編成し,戦闘時の指示を行う。二人プレイの場合は,クエスト受注者が2小隊を担当することになる。したがって今のところ,誰かと協力しないとクリアできないようなクエストは存在しないといっていい。
騎士団の成長は各ユニットのレベルと連動
ゲーム内には「カードダス」も登場!
ゲームの中核となる各ユニットと騎士団にはそれぞれレベルがあり,相互に関係している。したがって,特定のユニットだけを“精鋭”としてレベルアップしていったのでは,なかなか騎士団レベルが上がらないということにもなりかねない。すべてを均等に……とまではいかなくとも,騎士団レベルを上げるために,ある程度のユニットを使い分けてバランスよくレベルアップさせる必要がありそうだ。
なおユニット自体は,クエストクリア時に増えていくほか,有料アイテムとして入手できる。有料アイテムを購入する場合,バンダイナムコゲームス開発だけに,かの「カードダス」を使った演出が施されるので,機会があればぜひみておきたいところ。ちなみに,本物のカードダス同様,どんなカードが出てくるかはランダム。無論,高い効果を持つカードほど,レア度も高い。カード裏には,いわゆるフレーバーテキストも記載されており,これを読んでいるだけでもかなり楽しめる。
Flashの機能を生かした「アバニャー」で
例を見ないほど高い外見の自由度を実現
NikQのコミュニティシステムで特徴的なのは,何といっても「アバニャー」だ。プレイヤーは,主人公格のチロをはじめ,好きなネコを自分のイメージキャラクターにすることが可能で,さらにアクセサリーアイテムで着せ替えもできる。
アクセサリーアイテムは,武器や鎧などが用意されているのだが,面白いのはFlashのレイヤー機能を利用しているため,何をどこに装備するか,まったく制限がないところ。拡大縮小回転も可能なので,例えば盾を胴に配置して前垂れ風にしたり,肩当てを額に配置してサンバイザー風にしたりと,プレイヤーのセンス次第で自由に組み合わせできるのだ。独自のセンスを発揮したオリジナリティ溢れるスタイルで,ほかのプレイヤーと差をつけたいところ。
さて,可愛らしいグラフィックスと王道かつコミカルな展開を,コンシューマゲームのように楽しむもよし,じっくりと小隊の編成にこだわってみるのもよし,協力プレイやアバニャーでプレイヤー間のコミュニケーションを図るもよし,ネコのカードをコレクションして眺めるもよしと,さまざまな楽しみ方ができそうなNikQ。このレポートを読んでピンと来た人は,さっそくクローズドβテストに応募してみよう。なお,クローズドβテストは9月15〜20日までとなっているが,続くオープンβテストは10月開始を予定しているので,こちらもチェックをお忘れなく。
集会所と異なり,見ず知らずのプレイヤーとすれ違う「ストリート」。自慢のアバニャーを見せ付けよう |
クエストなどに差し込まれるムービーは,ゲーム内のキャラクターを使った寸劇仕立て。可愛らしくも楽しい |
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NikQ 〜ひだまりの騎士団〜
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