プレイレポート
気になる「ファイナルファンタジーXIV」αテストの現状を,多数のララフェル画像とともにお届け
オンライン専用FF最新作の,実力の片鱗を確認せよ。「FINAL FANTASY XIV」第1回αテスト ファーストインプレッション
映像だけでなく,操作性や音楽にも注目。「FINAL FANTASY XIV」(ファイナルファンタジー14)第2回αテスト プレイレポート
「FINAL FANTASY XIV」公式サイト
ところが今回は,テストが開始した直後からログイン障害が頻発。そのまま復旧の目処が立たず,開始から1時間20分が経過した時点で,テスト自体が終了となってしまった。個人的にも満足なプレイができておらず,残念ながら今回は,αテストに実際に参加したうえでの“プレイレポート”は,見送らせてもらうことになった。
ログイン障害が起こっている原因に関しては,第1回のテスト時点では,プレイヤーキャラクターが集中した際にクライアントエラーが多発していたためだそうだ。確かにこれまでのテストを振り返っても,ゲーム開始直後はインスタンスエリアで問題なくプレイできていたが,MMOエリアの“リムサ・ロミンサ”へ移動した直後に,強制終了してしまうというケースが多かった。
このような同時多発エラーは,第2回αテスト時には解消されたものの,そのほかの負荷処理対策などがまだまだ進んでおらず,テスト中,ログイン数の上限を段階的に引き上げることが難しい状況だという。テスターの人数を絞っている割に,ログインしにくい状況が続いている理由は,どうやらこの辺りにあるようだ。
そしてこの現状を受け,(ログインした後にチェックできる)基本操作やバトルに関するフィードバックの受付期間を,当初の予定から延長することが報告された。また,その後に予定しているキャラクターのワイプや,成長バランスの調整なども,同様に先送りされる形となる。αテストの期間は現時点では公表されていないが,今回の発表を見る限り,当初想定していたよりも若干伸びる可能性が出てきた。
とはいえ,(ヴァナ★フェス2010に参加するような)熱心なFFファンにとっては,「いつになったらゲーム内でちゃんと遊べるのだろう」と思うのも自然な感情といえよう。
そのどちらの立場もよく理解できるが,FFXIVのディレクター自らが,αテスト段階からこうやって状況報告を行なうという姿勢は,ファンへの誠意であり,スクウェア・エニックスの本気の現れでもあると思う。テスターフォーラム内でやりとりされている情報もなかなか密度が濃く,“αテスト”という観点で見ると,開発側とテスター達の関係は良好のように見える。
テスターにとってはもやもやした期間が続いているが,状況は確実に進展しているので,もう暫くの間辛抱したいところだ。
さて,たとえ満足にプレイができなかったとはいえ,テスターであると同時に4Gamerのライターでもある筆者としては,「今回はしょうがないですね」と引き下がるわけにはいかない。FFXIVの新情報を待ちわびている読者に向けて,一体何ができるのかと悩んだのだが,今回はちょっとだけプレイできたララフェルのスクリーンショットを,ずらずらと並べてみることにした。
あらためて説明するとララフェルは,「ファイナルファンタジーXI」(以下,FFXI)の“タルタル”に相当するような,小型の民族である。ララフェルには平原で暮らす“プレーンフォーク”と,砂漠で暮らす“デューンフォーク”の2部族が存在し,現在のαバージョンでプレイできるのはプレーンフォークのみとなっている。
外見に関する両者の主な違いとしては,プレーンフォークは髪の色が黄緑や亜麻色など,草原を想起させる色になっている。一方のデューンフォークは,目の色がガラス玉のようにキラキラと輝いており(左右で色が違うことも),額に小さな宝珠を貼り付けているなど,どことなく神秘的な雰囲気を漂わせている。
FFXIとFFXIVは,プレイアブルキャラクターのアバターが似ているとはいえ,まったく同じというわけではない。とくにララフェルは,タルタルと比べて頭身が明らかに違っており,ぱっと見の第一印象からして別の種族(民族)のように思える。
タルタルの奇跡的なプロポーションを的確に表す言葉は,もはや“タルタル”しか存在しないと思っているのだが,ララフェルに関しては“一般的な子供体型”に若干近づいた印象。そんなララフェルは,世界共通の“可愛らしさ”を意識してデザインされたのかもしれない。
グラフィックスがリアルさを増しているFFXIVでは,キャラクターの動作(モーション)に関しても感心させられる部分が多い。たとえばダッシュ中は前傾姿勢を保ち,カーブでは重心を内側において体を若干傾ける。そして急停止する際には,しっかりと足を踏ん張ってこらえ,その動きに応じて髪もゆらぐ。キャラクターをより生き生きと描くための細かい工夫が凝らされているのだ。
Gamescom 2009でプレイアブル出展されていたバージョンでは(関連記事),そういった表現力が若干物足りないように思えたが,αテストまでの期間で,大きくパワーアップしたようだ。
FFXIVはオンライン専用ゲームではあるが,演出面を含む表現力は,コンシューマ用RPGのそれに確実に近づいてきている印象を受ける。さすがは,コンシューマ向けRPGで数々の実績を持つ,スクウェア・エニックスのMMORPG最新作といったところだろう。
プレイ時間が極めて短かったこともあり,かなり苦しい構成ではあったが,第3回αテストに関するレポートはこんなところだ。次回αテストの開催日時については,4月17日時点で未定となっているが,今後もまとまったプレイ時間が確保できたときには,レポート記事をお届けしていく予定なので,ぜひ楽しみにしていてほしい。
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