このゲームの読者の評価
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オンに期待しましたが・・・ 50 - 投稿者:Pone1396(男性/30代)
- 投稿日:2012/02/02
- 良い点
- オフ
(前作PLAY済み、OS−VISTA32bit 高解像度テクスチャダイレクトX11を適用していない状態でのレビューです。)
操作性が改善されたのは良かった。
オン(前作未PLAY)
今現在でも外国人がほとんどですが200人以上いるときもあります。
- 悪い点
- オフ
マップが狭くなったため別働隊に鉢合わせたり挟み込まれたりすることがなくなったためドキドキ感がなくなった。スナイプポイントが敵が来ることができない場所が多すぎる。敵兵の必死感がまるでない。対スーツ戦略くらい有るべきだと思うが普通の兵士を相手にしているかのような立ち回り、敵がやわらかくなったのだからそのぐらい・・・。周りを瞬時に見渡せない。ミリ単位のエイムを素早く行えない。コンシューマのコントローラに最適化した結果なのか・・・コンシューマがなぜマウスを使えるようにしないのか、(一部存在しているが)はなはだ疑問です。
グラフィックスですがパッチ無しだと前作と比べテクスチャがぼけてしまっています。バイオハザードの世界にいるような気がしてきます。人が生きたまま融けている状態など。前作の南国に行ったような感覚が好きだったのですが、パッチを適用してまで見たいとは思いません。
オン
パフォーマンス重視というCrysisとしては良いのかもしれませんが・・・サーバーとの相性が個人のパフォーマンスに大きく比例します。相性が良いと相手より早く敵を認識でき当たり判定も優先されます。断続的なデータを補完するせいか少しの切り替えしでも相手には大きく動いているように見えます。当然そこには本体はいないので相性の悪い人は幻を攻撃する羽目になります。ロストプラネット1,2とデッドスペース2をプレイしてきましたがこのような仕様は初めてです。
私はPing200程度ですが、一部の相性良しとされる人達以外私と同じような人達ばかりです。一人でも相手にいるだけでゲームが崩壊します。一人で50人キル3デスなんてこともあります。私も22人キル3デスくらいした事がありますが、ちっともうれしくありません。ギリギリ感など微塵も感じません。相性が良いか悪いかだけです。今現在アジアサーバーに人がいないので仕方ないのかもしれないのですが。(ヨーロッパ、アメリカが多い)
最高Lv50まで上げスキルも爆弾回避、弾道認識、以外Lv最高にしましたがそれ以降Playする気になれません。Lvをデフォルトに戻すという仕様も相性良しのためにあるとしか思えません。
チータも例に漏れず存在しますが相性の良し悪しのほうが凶悪性は上です。先手を打っても倒せないというのはゲームとして成立していません。たかだか2割程度の人達のためのゲームなど、コンシューマ用ゲームとしても成立していないと思います。 - 総評
- オフ
良くも悪くもきれいにまとまっていると思います。グラフィックスもパッチを適用してこそでしょうが、演出なども含め一見の価値ありです。
オン
外国サーバとの相性に絶対の自信がある人にオススメ。絶対無類の強さを発揮することでしょう。同じ相性良しの人とはガチンコになりますが。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 3 3 3 3 -
Crysis2 DX11 Review 85 - 投稿者:ruumu(男性/30代)
- 投稿日:2011/09/10
- 良い点
- 美しいグラフィック
自由度の高いマップ
ゲームに合った高品質なサウンド
重厚なストーリー
ナノスーツの操作性向上 - 悪い点
- 発売当初はバグが多く残っていたものの現在はほとんど解決しており、悪いと言えるような点は特にない。
- 総評
- まず、本シリーズにPCゲーマーが期待することは前作のような次世代を感じさせるグラフィックであろう。
しかしながら、コンソールとのマルチプラットホーム化とそれに合わせた最適化のため本作は、発売当初DX9環境にしか対応しておらず、これは前作のCrysis及びCrysisWarheadがDX10環境に対応していたことを考えれば劣化とも思えることであった。 さらに、マップに配置されているオブジェクト数やマップ自体の広さも減じた事により発売直後はグラフィックスに関しては前作と比較して進歩していないとの評価が支配的であった。 (もっとも、明確な進歩は見られなかったとはいえ、元々Crysisシリーズ自体のグラフィックの水準が十分に高くビル、鉄橋といった建造物が非常によく作りこまれているためグラフィックは高レベルであり、DX11パッチを適応していない状態でも現状の最高水準である)
しかし、この評価は6月27日にCrysis2のDX11パッチと高解像度テクスチャが利用可能となったことにより払拭されることとなる。 これらのパッチを適応することにより、Crysis2はCrysisシリーズの後継と呼ぶに相応しいレベルのグラフィックへと向上する、特にレンガや石畳等、構造物の表面の表現が良くできておりかなり実写に近いレベルとなっている、また本作は前述したように元々ビル、鉄橋といった建造物のグラフィックがよく作りこまれており、DX11高解像度テクスチャ環境でのそれらは美術的な美しさすらあり、描画された風景を見て目で楽しむこともできる。
次にマップについてであるが、前作に比べかなり狭くなったものの、ビルによる高低差など縦の広がりは増えており身を隠す遮蔽物もふんだんにあるため攻略の自由度が減じたようにはあまり感じず、リプレイ性が十分に確保されている完成度の高いマップである。
本作のサウンドは複数の制作者によって製作されているが、パイレーツ・オブ・カリビアンやザ・ロックで有名なハンス・ジマー氏が手がけたサウンドが重要な部分に多く使われている、それらのサウンドは非常に高品質であり、本作のイメージによくマッチしている。 ゲームや映画における優れた音楽は、タイタニックやパイレーツ・オブ・カリビアンのもののようにその音楽を聞いてだけで作中のシーンが頭に浮かぶものだが、本作の音楽もその水準に達しているように感じた。
本作のストーリーには、知的好奇心をくすぐる科学的、SF的要素が含まれCrysis、CrysisWarhead、2作品のバックグラウンドもあり、アクションのおまけ程度のものではなくストーリー単体としても十分楽しめるレベルのものが仕上がっている。
マルチプレイはCOD程度の大きさのマップで最大16人での戦いとなる、まず本作の特徴としてナノスーツを使用した戦闘がある、アーマー、クローク、ナノビジョンを駆使して立体的な戦場を駆けまわるのは楽しい。 しかし問題もあり、マップが比較的見晴らしがよく、ナノスーツを駆使することを前提としたゲームデザインのため、スーツのエネルギーが尽きているときに、十分なエネルギーを持つ敵に近距離で発見されると生存は絶望的である。 さらに、クロークモードで移動している敵を発見するには専用のモジュール(parkのようなもの)を使うかナノビジョンで索敵するかだが、前者は見え易くなる程度の効果で、後者はスーツのエネルギーを使うためなかなかクローク状態の敵を探すのは難しく自分もクローク状態の場合少し後ろに敵がいるなどという自体も頻繁に起こる。 クローク状態で敵を発見した場合アーマーモードに移行して敵を撃つのであるが、当然銃声で自分の位置がバレるため近くにクローク状態の敵がいる場合はほぼ敵を殺したあと自分も殺される(最悪敵を殺す前に殺されることもある)、近くにいない場合も敵との戦闘でスーツのエネルギーを消耗している場合も音にひかれてやってきた敵との戦闘で不利になってしまう。 ゲームでの立ち回りなどである程度このような事態はは回避できるが、敵を撃つことにより状況が不利になるゲームというのは今ひとつ納得しかねる。
また本作には上記以外の特徴として、作品の雰囲気がアーティスティックで有ることがあげられる、グラフィックで少し触れたがビル、教会、鉄橋といった建造物や植えられた植物が織りなす街並みには舞台はニューヨークながら欧州的な美しさが見て取れる。 本作を開発したCrytekはドイツの会社であるが、本作にはどこか米国のゲームとは違った欧州的な雰囲気がある。 その雰囲気はサウンドにも見られ、ハンス・ジマー氏(ドイツ出身)の制作した音楽にはクラッシック音楽を現代的にアレンジしたような雰囲気がある。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 3 5 4 -
違法コピー問題が続編劣化への理由には成り得ない 40 - 投稿者:バグラチオン(男性/30代)
- 投稿日:2011/04/25
- 良い点
- ・マルチプレイが充実化された
・比較的銃弾が当たりやすいゲームになった
・シングルプレイのボリュームがなかなかいい分量
・前作がそこそこ動かせるのならパーツのアップグレードは不要 - 悪い点
- ・新描画エンジン搭載と宣伝しつつもDXバージョンが9
・マルチサラウンド非対応
・ゲームオプションでグラフィックス設定がたったの三項目
・アンチエイリアスがただのテクスチャーのボカし効果
・マルチプレイにおけるチート対策があいまいであそびにくい
・前作にあった64bit版や物理処理効果などの多くの要素が今作で消滅している
・MOD作成ツールなどが今作で用意されていない
・シングルプレイで銃弾残量がマイナスになるなどの致命的なバグが多く残っている
・宣伝で前作より動作が2割最適化されているとしながらもテクスチャ品質は前作のおおよそ半分ほどしかない - 総評
- はじめにこのゲームで受けたインパクトとしてまず感じたのが、PCゲームとしてありえないともいえる低い完成度!開発期間三年と無理やり延期した半年を加えても、開発中のタイトルを何本も抱えているわけでもないCrytekとしては、相当の時間があったはずだが、その結果グラフィックスオプションですら3項目というのは明らかにおかしいと感じた。もちろん補償外だが有志によるグラフィックス調節ソフトで何とかならなくも無いが、有志でも出来ることをなぜしなかったのかが逆に不思議でならなかった。
どこからどう考えてもただの移植版にしか見えない続編だが、もちろん遊びやすさは前作に比べてとるべきところは無きにしも非ずで、昨今のゲーム市場を見渡せばコンシューマ機市場が類を見ない隆盛を誇っている以上、その分け前を得ようとこれまで死守してきたPC専門というポリシーを捨てたのもまったく理解できないわけでもない。現に前作がリリースされてまだ間も無いころに見た4gamerの関連記事においてもCrytekのCEOが「コンシューマなら“4倍〜5倍”は販売できる。」などとひたすら売り上げに満足できない趣旨の発言や、“違法コピー”というもっともらしそうで漠然とした問題を執拗に上に持ち出しては、このような続編のための下準備をすすめていたと分っていたものの、さすがのCrytekも技術力を売り物にしている以上インパクトが欠けていてもそれなりのことはしてくれるだろうと一定の覚悟しつつもそれ以上に期待をして、続編を買ったがまさかこれほど低い完成度と一切の新技術が取り入れられていないものになるとはさすがに予想もしていなかったと言っていい。
もちろん、上で挙げた悪い点意外にも、クイックセーブがないなどといった細かくていちいち悪い点とまで届かないところも結構あるが、その中で一番気になったのがゲームの色合いだ、これは去年から発売されたBadCompany2を最初に、EAより発売したFPSタイトルの色合いがどれも似た感じで、形にこだわらなければ同じ物を遊んでるんじゃないかと思わせてしまう出来になったのが、Crysis2も例外なく結局同じ色幅の物になってしまったのが大変残念だ。
続編ということで、どうしても前作を比べてしまうものだが、プレスにあった最適化による2割の動作向上はどう考えても、最適化としては不十分だが移植物としては当然ながら傑出した最適化であるのは間違いない。そして、前作にはあって今作には無いものとして最も注目すべきなのがMOD作成ソフトだが、これは夏頃に出るという話しがあるので今後に期待したいと思いますが、問題はDX11パッチでこれは出るとか出ないとかで、状況が二転三転という状態にあるのだが、多くのPCゲーマがご存知のように今回の続編はコンシューマ機のためにすでにテクスチャーが圧縮されてしまっているため、DX11パッチがきたところでどれだけきれいになっても、結果が絶望的であるのは確定的だろうし、ゲーム自体がネイティブのDX11によって出来ていない以上、品位的にも1〜2年前のものと比較してさほど変わらないといったところになる可能性が決して低くない。また注目すべきなのが、リリースして約一ヶ月近くにしてたったの15万本程度とPCパッケージ版の売れ行きがずさんで、これが今後PCにおける拡張版の発売に大きな影響を及ぼす可能性があるということは否定できないし、このような状況下でDX11パッチをCrytekが苦労して出してもらえるかどうかもかなり微妙になってきているんじゃないかなと僕個人そう感じております。
Crytekも、まともなPCゲームが出せなくなったEAもこのまま変わらなければ、潔くPCゲームから完全撤退すべきなのではないかと思います。中には今後のPCゲーム市場の衰退を懸念して「PC版出してもらっただけでも感謝すべき。」などと擁護する意見も見られるが、以前に比べ確かに今若干の寂しさが感じられるものの、この業界における人材はまだまだ多く存在するものと信じており、むしろやる気の無い連中がさっさと消えてもらえれば新世代に多くのチャンスを与えられると思うし、新興国なども最近存在感を増してきているため、そういったところがもっとPCゲームを開発しやすく、より良いものが開発できるように、PCゲームに魅力を感じなくなった企業が撤退するなどして積極的に産業の変化に協力をしてあげるべきだと思います。
ということで長くなりましたが、作品自体にちょっと失望したものの、PCゲーム業界が変革の時期差し掛かっていて、それを裏付けるいみでcrysis2も変革期における終わりの始まりあるいは始まりの終わりであるかは私には分りませんが、PCゲームへの将来には楽観的である。ただ、ゲームを遊ぶ側がだめなものはだめだともっと明確に言うべき必要性があるのではないかとつくづく思いました。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 2 2 2 3 3 -
らしさがややマイルドに 85 - 投稿者:K's589(男性/30代)
- 投稿日:2011/04/19
- 良い点
- シングルプレイのAIは依然より賢くなっていて
一番難しいモードとかクリア出来るの?という感じの仕上がりになっています。
DXの更新はなかった物のグラフィックは軽くなっており、
「以前と同等の環境で、前作以上に綺麗かつ快適に遊べる」為
わざわざ、PCパーツを交換しなくても遊べるのはいいですね
マルチプレイはPingが250未満の鯖であれば快適にプレイできることから
他のゲームのように「外国鯖だからだめだ・・」と諦める事もなくなりました。 - 悪い点
- シングルキャンペーンをプレイしていくと分かりますが、
AIが賢すぎるが故のスタックが何カ所か発生している。
Crysisから直っていない残念翻訳が見受けられる。(笑って済ませられる事ではありますが)
操作方法がかなり変更されているので、馴れるまでに時間がかかる。 - 総評
- マルチはステルスTUEEと思われがちですが、ナノビジョンのおかげで温感検知が出来るようになり
潜伏されていたとしても容易に発見出来る為、さほど脅威と感じる事は少なくなりました。
ステルスはLvupしてもナノビジョンには影響がないので影が出来なくても問題なかったりする。
逆にLvupしたアーマーモードはちょっとしたコマンドーやターミネーターごっこが出来るので
ある意味ステルスより脅威になりやすく、スナイパーもってこい!という状況になりがちです。
また、今作よりストレングス、スピードが削られましたが
モジュールがカバーしたため、より幅広い戦略が出来るようになりました。
どういうワケかオンボードサウンドでは上下左右の音の聞き分けが難しくなっているので
プレイされる方はサウンドカードの搭載を推奨しておきます。
個人的に見てシングル、マルチ共に全体的にバランス調整がされているので
ネタ武器はともかくこれが強すぎる・・というのが無いのは嬉しい限りです。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 2 5 4 5 -
及第点かな(シングルのみ) 80 - 投稿者:oyaji gamer(男性/50代)
- 投稿日:2011/04/17
- 良い点
- 1.結構軽い
2.シナリオがきちんとしている
3.武器に個性、ルートもいろいろ、戦略性がある
4.ローカライズにもぬかりなし - 悪い点
- 何故にDirectX9?コーンシューマーと共用とはいえPC版なら・・・クライテックのゲームといえば超美麗なグラフィックスが売りでは?綺麗ではあるものの前作ほどの驚きはない。
- 総評
- クライテックのゲームは、モンスターが出てきたあたりからグダグダになる傾向が強かったのですが、今回は大丈夫でしたね。終盤までテンション維持したまま楽しめました。外部のシナリオライターを起用したことで、FARCRYや前作のようにモンスターの出現が唐突じゃなくて、途中から別のゲームになってしまうような感覚は無かったです。バランスも悪くないですし、武器にも個性があるので、リプレイ性は高いのではないでしょうか。しかしながら、前作のグラフィックスにくらべると「劣化」と言えなくもない画作りはどうなんだろう、十分綺麗なのですがビックリはしない。「クライシス」と言われると、現在最高のレベルを期待してしまうんですが・・・
- プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 4 4 5 4 -
Maximum Game 95 - 投稿者:のらくろ(男性/30代)
- 投稿日:2011/04/14
- 良い点
- まず第一点に挙げたいのは快適になった操作性です。
前作の広々としたジャングルからコンクリートジャングルへと
舞台を移した今作ですが、都会の狭さをジャングル並に広くするためか、
縦方向への行動の自由性が非常に高くなっています。
FPSとしては珍しく、アサシンクリードのようなTPSに見られる
フリーランのようなシステムが用意されており、
ジャンプ中に胸の高さ辺りで段差にぶつかると自動的に段差を登ります。
ナノスーツの能力により、かなり高い位置までジャンプする事ができるので、
入口が2箇所ぐらいに制限されているような段差・建物へのアクセスも
このシステムによって色々な場所から侵入する事が可能です。
シングル・マルチ共に縦方向に広く作りこまれたマップが多いため、
最初はただの演出に過ぎないな、と思っていたこの小さなシステムが
想像以上に移動を快適にしてくれます。
前作ではナノスーツの機能がデフォルトではアーマーモードで、
クローク(透明化)・スピード・パワーの計4つを選択するシステムでしたが、
今作ではパワーとスピードの機能がどのモードでも使えるように統一され、
アーマーモードは強化されたがクロークのような常時エネルギー使用型になり、
デフォルト・アーマー・クロークの計3つを選択するシステムへと変更されました。
やや寂しい気もしますが、前作出来た事は殆ど出来るので問題はありません。
そこまで出来る事が増えた訳ではありませんでしたが、
マルチ・シングル共にFPSのイライラ要素筆頭であるグレネード乱射に
強化されたアーマーがかなり有効に働いてくれるので、
これも快適性の向上と捉える事が出来るでしょう。
次に挙げるのはドラマチックになったシングルモードです。
前作は特に伏線も無く、ステージ演出の説得力を裏付けるだけの
オマケ程度の物でしたが、今作は開幕から伏線を張り、
最後の最後までストーリーが気になる展開が盛り沢山でした。
エイリアンの侵略とナノスーツの秘密、
人類の間に起きている葛藤といった、"悪人不在"とも言えるストーリーは
FPSゲームのシナリオとしては上位に入るであろう深みと面白さがあります。
演出面では前作には見られなかったリアルタイムムービーが導入されたり、
ムービー中に操作が要求される、いわゆるQTEが導入されたりと
"Call of Duty"(略称CoD)の影響が色濃く見られましたが、
良い点のみを抽出したという感じで、Crysisらしい戦術の自由性は
全く損なわれていなかったので、全体がマキシマムに引き締まっており、
ボリュームもかなりあるのでシングルだけでも
購入を勧められるクオリティがありました。
次に挙げるのはマルチプレイの面白さです。
前作のマルチプレイに該当する"CrysisWars"は
EAの金字塔である"BattleField"(略称BF)の影響を色濃く受けた、
大人数でのお祭り騒ぎが出来るマキシマムなゲームでしたが、
今作のマルチプレイは完全に方向性が変わっており、
マルチプラットフォームに最適化された少人数で撃ち合いを楽しむ、
CoDの影響を色濃く受けた物となっています。
用意されているゲームモードは計5つで、
"デスマッチ"・"チームデスマッチ"・"旗争奪戦(CTF)"と
マルチプレイゲームでよく見る3つのモードと、
占領地が一定時間で変則的に変わる占領ゲーム"Crash Site(墜落現場)"と
CounterStrikeでお馴染みの爆弾設置モードのような"Assult"の
2つのオリジナルモードが用意されており、
私が両手を挙げてオススメ出来るゲームモードも後者2つのモードです。
BFの旗取り合戦のようなモードである"Crash Site"は
前述の通りコロコロと占領地の位置が変わるため、
対戦ゲームでのイライラ要素の一つであるキャンパーが発生し辛く、
スーツ機能と3次元の立体的な移動によって対抗も容易なのも嬉しい。
位置取りとAIM力の戦いであるFPSの対戦に、
Crysisらしさであるスーツ機能の駆け引きが加わり、
占領地に向かう最中ですらもクロークを警戒しなくてはならず、
最後の最後まで緊張感が抜けない設計になっているのは良い点として挙げれます。
もう一つのモードである"Assult"はさらに独特なモードで、
ナノスーツを着ているが拳銃しか持っていない攻撃側と、
火器は豊富だがナノスーツを着ていない防衛側に別れて、
攻撃側は各所に設置された端末をハッキングして、全体で100%まで
ハッキング出来れば勝利となり、防衛側はそれを阻止する。
これを両陣営が交互に繰り返すというモードなのですが、
個々の能力が強い攻撃側と集団戦に強い防衛側と
お互いに全く違ったチームワークを要求される所が非常に面白い。
攻撃側はただ纏まっているだけではハチの巣にされるため、
出来る限り分散して防衛側を散らばらせる必要があり、
防衛側は集団戦では無敵の強さを誇りますが、起動力が無いので
纏まり過ぎるとあっという間にハッキングが完了してしまう。
お互いに強い戦術・能力が対極の位置にある、よく考えられたモードであり、
目の付け所がマキシマムであると絶賛出来る楽しいモードです。
なおこのモードは通常では使用可能なカスタムクラスを使う事が出来ず、
クラスが完全固定であるため、古参プレイヤーと新参プレイヤーの
武器・能力のアンロックによる差が
絶対に発生しないのも良い点であると言えるでしょう。
最後にですが、前作でもクオリティの高いローカライズが評価されていましたが、
今作のローカライズも部分的な単語の違和感はあるものの、
声優のチョイスも含め、ほぼ完璧に近いローカライズがされていました。
表現規制の差も起きていないので、安心して日本語版のプレイが出来る事でしょう。 - 悪い点
- シングルモードから挙げます。
3次元的で広いMAPが災いしたのか、
敵AIがオブジェクトに引っかかっていたりするのが時々見られます。
人間型の敵が引っかかっているのは殆ど見ませんでしたが、
エイリアン型の敵は残念なほどに引っかかっていました。
次に気になったのは強化モジュールがアンバランスだった点です。
クロークモードがかなり強く、他のモジュールを取らなくても
ステルス強化だけを取って、ステルス・キルを狙っていれば
大抵の場所はクリア出来てしまう。
他のモジュールもシングル専用にアッパー調整してくれれば
もっと楽しめただろうな、と思えただけに残念でした。
次にマルチプレイモードについて挙げます。
武器バランスはかなり良い感じに調整されていますが、
こちらもモジュールのバランスが良いとは思えませんでした。
現状ではステルス強化系モジュールの一強化が酷く、
アーマーモードがあるとはいえ、Warsとは仕様が変わり、
エネルギーを消耗し切ってからようやくライフが減るのでは無く、
あくまでエネルギーを使ってダメージを減らすだけなので
そこまでアーマーモードは磐石の守りではありません。
故にステルスから初手を取る戦術が非常に強い。
こちらのバランスを調整出来れば更に面白くなると思うだけに、
現状のバランスはやはり悲しい物があります。
そしてリプレイ性が確実に向上するとは言え、
プレイ時間によってキャラクターの性能自体に差が付く
アンロックシステムはあまり良い点とは思えませんでした。
システム面でもサーバーブラウザに入場予約機能が無かったりと
手が痒い所に届かない。
アンチチートもWarsの堅強さはどこにいったのか?と思うほど
殆ど機能しておらず、そのアンチチートも
最近ようやく導入されたという有様でした。
悪い点と言えないのですが、CrysisWarsから方向性が完全に真逆に向かったので、
核を気分によっては敵へとぶっ放すあのお祭り感覚は完全に無くなりました。
Crysis2はCrysis2としてのスピーディーな戦闘が非常に面白いのですが、
対極の位置に存在するゲームになってしまったので、
前作ファンとしては少々寂しいです。 - 総評
- 輝く石ほど汚れが目立つ。
全体的にモッサリ感が無くなり、
ナノスーツの機動性能の凄さがより設定に近づきました。
ストーリー性も劇的に向上しており、宣伝文句であった「作家の起用」は
トリックに過ぎないと思っている人にはプレイして、驚いて貰いたいです。
マルチプレイも方向性が違えど、シングルプレイをクリアした後に
楽しむコンテンツとしては非常に高いレベルにあります。
ネットコードも優秀で、Ping200ぐらいまでのサーバーならば
問題なくプレイ出来るため、しばらくは人がいなくてプレイ出来ない!
という事態に陥る事は無いでしょう。
近未来FPSが好きという人なら買って損する事は無いと断言します。
前作未プレイの方でも、今作は設定を踏襲しただけという感じが強く、
必要な前作の知識は今作で十分説明されるので心配する必要はありません。
悪い点も少し目立ちますが、大丈夫!Crytekのゲームだよ!と言わんばかりに
パッチによる改善も始まっているので、
しばらくすれば汚れも大分落ちると思われます。
このマキシマムなゲーム、是非とも一度は遊んで貰いたい。
興奮しながらそう言ってしまう、そんなゲームでした。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 4 5 5
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