プレイレポート
実在のヒップホップスターが敵を撃ったり刺したりディスったりするTPS,「50 Cent:Blood on the Sand」のプレイレポートを掲載
なお,本作はCERO「D」で17歳以上対象だ。記事や画像に少々過激な表現が含まれているので,その点は注意してほしい。また,本稿はXbox 360版でのプレイ/撮影をもとに制作している。
50 Centが撃って刺して罵ってぶっ飛ばす!
奪われたダイヤモンドスカルを取り戻せ!!
激怒した一同はツアー主催者の頭をショットガンで吹っ飛ばそうとするが,怯えた主催者は報酬の変わりに,大量のダイヤが散りばめられたスカルを50 Centに差し出した。
それで場は収まったかのように見えたが,直後,50 Centを乗せた車が武装したギャングに襲われ,謎の女にスカルを奪われてしまう……。
こうして完全にブチギレた50 CentとG-Unitメンバーの,スカルを取り戻すための戦いが始まった。
プレイヤーは基本的に50 Centを操作して,奪われたスカルの行方を追うことになるのだが,ゲーム開始時にG-Unitメンバーである「Tony Yayo」「Lloyd Banks」「DJ Whoo Kid」の中から一人だけ,パートナーを指名できる。3人とも基礎能力は同じだが,それぞれ持っている武器が異なる。
パートナーは(意外にも)AIが優秀で頼り甲斐があり,難度イージー/ノーマルの序盤程度なら,プレイヤーがモタモタしている間に敵をどんどん片付けてくれる。しかしストーリー中盤になると,だいぶ難度が上がってきて,一人では少々キツイ場面も出てくる。勢揃いしたG-Unitを率いて戦えないのは,ちょっぴり残念なところだった。
協力プレイを楽しみたいなら,なるべく人の多い時間帯にプレイするか,リアルの友人に本作の魅力をプッシュし,ソフトを購入する気にさせてしまおう。
また全編にわたり,BGMとして50 Centによる攻撃的なギャングスタラップが流れっぱなしなところも,好きな人にはたまらないだろう。これはみなぎる。
武器も豊富に用意されており,その総数は20種類以上。大まかに分けてピストル系,ショットガン系,マシンガン系,スペシャルウェポン系(ロケットランチャーやスナイパーライフル)の4種類を持ち替えながら戦うことができる。
ゲーム開始時の初期装備はピストルのみだが,敵が落とした武器を拾うか,電話ボックスからアクセスできるショップで購入することで,装備は増えていく。また,それ以外にも火炎瓶や手榴弾といった爆発物を,最大五つまで持ち歩ける。
さらに,銃器による攻撃だけでなく,演出のド派手な肉弾戦も存在するのが本作の面白いところ。敵に接近してタイミング良くボタンを押すことにより,近接攻撃で敵を即死させる“カウンターキル”を発動できるのだ。カウンターキルには多数のバリエーションがあり,初期段階で習得している5種類以外は武器と同じくショップで購入することが可能となっている。
「剣道からインスピレーションを受けた荒技」や「ボクシングに空手の精神を取り込んだオリジナル技」など,どれもこれも設定がぶっ飛んでいて一見の価値アリなので,ぜひキャッシュを稼いでコンプリートしてほしい。
また,ヒップホップアーティストが主人公である本作ならではの要素とでも言おうか,敵を「ディスる」こともできる。倒した直後に罵ってやれば,通常よりも多くのポイントを稼げるのだ。驚いたことにこれにも多数のパターンが存在しており,ショップで購入可能となっている。“過激度”“自慢度”“XXX”のレベルが高ければ高いほど,値段も高価になるという何とも不思議なシステムだ。
ギャングスタにとっちゃ放送禁止用語なんてクソくらえ。次々と襲ってくる身の程知らずな○○野郎共を,怒りのままにディスり倒してやれ!
ショップは武器から罵倒のバリエーションまで扱っているというコンビニエンスっぷり。これが本当の「売り言葉に買い言葉」ってやつか |
乗り物を操縦するステージもある。シングルプレイだと攻撃はAI任せになるので,これに関してはできればフレンドの協力がほしいところ |
若干荒いがセンスの光る良作
ファンなら買って損はなし
あと一味,何かスパイスが欲しかったと思うところもあるのだが,キャラクターゲームとしては文句なしに面白い作品なので,50 Centのファンならば間違いなく「買い」だろう。
カメラワークに凝ったカウンターキルや,敵をディスって獲得ポイントを増やすというアイディアにはキラリと光るセンスを感じるので,もし続編が出るとしたら,システムのさらなるブラッシュアップを期待したいところだ。
- 関連タイトル:
50 Cent: Blood on the Sand
- 関連タイトル:
50 Cent: Blood on the Sand
- この記事のURL:
キーワード
"50 Cent: Blood on the Sand" interactive game (c) 2008 THQ Inc. All rights reserved. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc., in the U.S. and/or other countries. Developed by Swordfish Studios. The Swordfish Studios logo is a trademark of Swordfish Studios Limited. All master recordings and music videos courtesy of Shady / Aftermath / G-Unit / Interscope Records. (c) 2003-2008 Shady / Aftermath / G-Unit / Interscope Records. All rights reserved. GameSpy and the "Powered by GameSpy" design are trademarks of GameSpy Industries, Inc. All rights reserved. Published by ZeniMax Asia K.K. and THQ Inc. Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved. Microsoft、Xbox、Xbox ロゴ、Xbox 360、Xbox 360 ロゴ、Xbox LIVE、Xbox LIVE ロゴ、は米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。"PlayStation"および"PLAYSTATION"は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
"50 Cent: Blood on the Sand" interactive game (c) 2008 THQ Inc. All rights reserved. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc., in the U.S. and/or other countries. Developed by Swordfish Studios. The Swordfish Studios logo is a trademark of Swordfish Studios Limited. All master recordings and music videos courtesy of Shady / Aftermath / G-Unit / Interscope Records. (c) 2003-2008 Shady / Aftermath / G-Unit / Interscope Records. All rights reserved. GameSpy and the "Powered by GameSpy" design are trademarks of GameSpy Industries, Inc. All rights reserved. Published by ZeniMax Asia K.K. and THQ Inc. Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved. Microsoft、Xbox、Xbox ロゴ、Xbox 360、Xbox 360 ロゴ、Xbox LIVE、Xbox LIVE ロゴ、は米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。"PlayStation"および"PLAYSTATION"は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。