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[CJ 09]10種のゲームモードを備えた中国製FPS「反恐行動 Mission Against Terror」
最大の特徴は,ゲームモードが豊富なことで,10種類のモードを備えている。ゲームモードの正確な名称ではないが,ざっと並べると以下のとおり。
団体戦
占領戦
ミイラ
幽霊
雑談
ナイフ
ボクシング
ノーマル武器限定
武器制限なし
ミイラはいわゆるゾンビモード,幽霊というのは姿が見えないゾンビモードのようなものらしい。見えないといっても,微かに光ったり,影ができたりするので判別は不可能ではないとのこと。雑談は,戦場マップを使ったチャットルーム,ボクシングは素手限定の戦場となる。占領戦の具体的なところは確認できなかったのだが,最終的に陣地を多く制圧していたほうが勝つというタイプだ。
最大8対8と,対戦規模はさほど大きくないが,ぱっと見たところ各部の動作は自然で,それなりの完成度を持ったFPSのように思われた。
中国ではかなりの人気を得ているとのことで,とくに手軽に楽しめるゲームモードが多い点や,中国軍の兵装を取り入れたり,建物に中国のものを使用したりしているなどの点から,一般のFPSよりも馴染みやすいと感じる人が多いのだそうだ。中国の人はキーボードでのFPS移動操作をまったく苦にしないので,会場でも入れ替わり立ち代わりプレイしていく人が多かった。
このゲームでは,DOLBYのAXONテクノロジーが採用されている。これは,距離や障害物などを考慮して3Dサウンドを再現するもので,手軽にリアルなサウンドが再現できる技術として期待されている。まだ採用例は多くないのだが,いち早く対応していることに驚かされる。
Kingsoftというと,最近の日本ではゲーム以外のソフトのほうが有名だろうが,中国では古くからゲームを作っていた会社であり,オンラインゲームへの参入も早かった。とはいえ,これまでは2Dないし見下ろし固定3Dの武侠モノシリーズを中心に展開していたので,日本向けに取り上げる機会が少なかったのだが,今年の展示からはフル3Dの作品も展示されるなど,傾向が変わってきている。このFPSは外部制作によるもののようだが,老舗の動向変化にも注目しておきたいところだ。
- 関連タイトル:
Mission Against Terror
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