ムービー
Unreal Engine 3を使った中国産MMORPG「神兵伝奇Online」は長足の進歩を遂げていた? 最新ムービーを公開
「神兵伝奇Online」は,中国の人気マンガ「神兵玄奇」を題材にした武侠モノのMMORPGで,9youの新世代ゲーム第1弾にあたる作品である。中国では,4月29日から3日間,限定的なテストが行われる模様。
ムービーの冒頭では,アートワークで「日韓の次世代大作を超越する」と謳っているあたり(まあ,日本の次世代大作というとアレしか思い浮かばないのだが),なかなか大胆なものの,神兵伝奇の制作には定評のあるUnreal Engine 3が使用されており,グラフィックスレベルは確かにかなり高度なものとなっている。
Unreal Engine 3というと,「TERA」や「Blade&Soul」といった次世代型MMORPGに採用されて圧倒的なビジュアルを見せつけているわけだが,ムービーを見れば分かるように,中国勢も長足にその域に迫りつつある。以前紹介したムービーではまだまだ拙い部分も目立っていたのに対し,今回のムービーではUnreal Engine 3の使いこなしにも格段の進化が見える。はっきりいって,まったく別物レベルだ。
2009年5月版ムービー:
https://www.4gamer.net/games/087/G008738/20090524001/
2009年7月版ムービー:
https://www.4gamer.net/games/087/G008739/20090721058/
中国お得意の武侠世界をバックグラウンドとし,黄玉郎氏の原作マンガを下敷きにしたストーリー,Unreal Engine 3によるゲームシステムとグラフィックスレベル。中国公式サイトの説明を見ると(なんとなく)物理エンジンや3D立体視ディスプレイ対応といった項目が並んでいるのも見える(Unreal Engine 3のサポート内容でもあるが)。どうやら,種族は3種,職業は6クラス,大規模戦闘らしき部分では「100万」という単位が見える(パーティないしギルドらしいのだが?)。
これまでのムービーでも分かるように武侠モノであるからして,剣に乗って空を飛んだり,屋根の上を走ったりといったことは普通にできるらしい。ビジュアル以外の点でも注目する部分はありそうだ。最終的にどこまで完成度が上がるのか楽しみである。正直な話,以前のムービーを見る限りではあまり期待していなかったタイトルなのだが,この様子ではなかなか面白い位置付けの作品になりそうだ。
話は変わって,ファイブスターオンラインが現在日本で展開中のアクションゲーム「クロスブレイブ」だが,アクションゲームのツボは,まだつかみきってない感じではあるものの,テストプレイのたびにケチを付けた部分が確実に改善されてくるあたりに末恐ろしさを感じる。
とくにインフラの弱い中国では,オンラインアクションゲームというのはなかなかチャレンジングなジャンルなのだが,クロスブレイブでサーバー周りのノウハウも蓄積されていることも間違いなく,個人的には,並行して開発されているはずのUnreal Engine 3作品「Butterfly Sword」のほうも,より楽しみになってきた。神兵伝奇がこれだけ急速に洗練度を上げているとなると,発表される頃にはBlade&Soulのよきライバルに成長しているのかもしれない。
9youは,現状でさえUnreal Engine 3ベースのMMORPGを(伝え聞く限り,少なくとも4本以上?)並行して開発しているわけで,第1弾がこのレベルとなると,その開発力と急成長ぶりは,まさに末恐ろしいとしかいいようがない。中国ではβテストも行われるので,追加情報にも期待したいところだ。
- 関連タイトル:
神兵伝奇Online(仮)
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