プレイレポート
ガンシューティングでも“バイオらしさ”は健在。「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」ファーストインプレッションを掲載
以前お伝えした情報から,本作ではオリジナルのストーリーと「バイオハザード2」「バイオハザード コード:ベロニカ」のアナザーストーリーを体験できることが判明していた。
本作は「Operation Javier(オペレーション・ハヴィエ)」「Memory of a Lost City(滅びし街の記憶)」「Game of Oblivion(忘却のゲーム)」という三つのチャプターで構成される。
2002年の南米を舞台に,レオン・S・ケネディとジャック・クラウザーの物語が描かれる「Operation Javier(オペレーション・ハヴィエ)」を軸に,ストーリーが進むにつれ,「バイオハザード2」を回想する「Memory of a Lost City(滅びし街の記憶)」,「バイオハザード コード:ベロニカ」を回想する「Game of Oblivion(忘却のゲーム)」のチャプターをプレイしていくという流れだ。
ちなみに,「バイオハザード」シリーズの時系列における流れは以前「こちら」の記事で紹介したが,本作は前作「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」の1年前のお話,という設定になる。
Operation Javier(オペレーション・ハヴィエ)
Memory of a Lost City(滅びし街の記憶)
Game of Oblivion(忘却のゲーム)
アクションアドベンチャー形式の「バイオハザード」シリーズナンバリングタイトルとは異なり,キャラクターの移動操作は行わず,プレイヤーが行うのは基本的に射撃と一部コマンド入力のみとなる。なお,攻撃においてはヘッドショットの概念が取り入れられており,ヘッドショットでクリーチャーを連続して倒すとコンボ扱いとなって高得点を狙うことが可能だ。
これらの武器はステージ内に置かれており,照準を合わせてアクションボタンを押すことで入手できる。また,弾薬/ハーブ(体力を任意で回復)/救急スプレー(HPが0になっても自動で復活できる)などの各種アイテムも同様の手順で入手可能だ。
ちなみに,前作「アンブレラ・クロニクルズ」ではハーブを取ると自動的に体力が回復したが,本作ではストックすることが可能。いつでも好きなタイミングで体力を回復できるように変更された。
なお,使用武器はオプション画面で変更できるほか,Wiiリモコンの十字ボタンにショートカット設定が可能。上下左右に使用する武器を設定しておけば,その方向を押すだけで武器を持ち替えられる。
本作におけるカメラ視点は,いわば頭に付けたテレビカメラから見たようなアングルとなっており,クリーチャーに囲まれたときには左右を向いたり,走って逃げるときは上下に揺れたりする。ときには予想外のタイミングでカメラアングルが頻繁に動くので,クリーチャーに狙いをつけづらいという難点もあるのだが,個人的にはこの“不自由さ”が,非常にバイオハザード“らしい”演出になっているように感じられた。
ちなみに本作には,イージーモード限定ではあるがオートロック機能がある。Aボタンを押したままクリーチャーにポインターを近づけると,自動的に照準をロックしてくれるので,ガンシューティングゲームが苦手という人でも,比較的プレイしやすくなっている。
本作はガンシューティングということで,ナンバリングタイトルとは趣が異なるものの,バイオハザードらしい“サバイバルホラー”はしっかりと再現されていると思う。
また,「Operation Javier(オペレーション・ハヴィエ)」「Memory of a Lost City(滅びし街の記憶)」「Game of Oblivion(忘却のゲーム)」で描かれるストーリーは,シリーズのファンとしてはそれぞれの続きが非常に気になってしまった。
今回は二人協力プレイもやってみたのだが,使う武器を分担すると,一人でプレイするときよりも面白さが倍増することは間違いなしだ。弾薬や回復アイテムを共有するスタイルのため,単に二人でプレイするよりも“協力”を実感できるだろう。
あと,ちょっとしたことだが,二人同時プレイのときは,レーザーサイト表示が非常に便利である。この設定をONにすると,1Pは画面左下から赤いレーザーサイトが,2Pは画面右下から青いレーザーサイトが表示される。プレイ中にプレイヤー二人の照準が入り乱れても,自分の照準がどちらなのか非常に認識しやすかった。実際にプレイするときにぜひ試してみてほしい。
- 関連タイトル:
バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ
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