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[G★2009]格ゲーファンをも唸らせる操作システムのオンライン格闘アクション「Fighters Club」
本作を開発しているのは,韓国のKOG Studios。開発開始からすでに5年が経過しており,4Gamerには結構前から記事が掲載されているタイトルだ。失礼ながら,そこまで超大作なタイトルというわけではないと思うのだが,5年というのは長い。開発資金が尽きないのだろうかなど,余計な心配をしてしまうところだが,KOG Studiosはコンシューマ系で大きな実績のあるメーカーで,そこは心配ないらしい。
本作では,さまざまな格闘種別がクラスのような形で用意されており,プレイヤーはそのなかから好みのものを選択できる。現在実装されているのは,ボクシング,テコンドー,相撲,剣道,レスリングの五つ。第六の格闘種別として“韓国相撲”があり,現在開発中とのこと。
本作最大の特徴は,その高度な攻撃システムにある。カーソルキーとW/S/Dキーの組み合わせで,キャラクターがさまざまなアクションを繰り出せるのだ。
Dキーが攻撃,Sキーがガード,Wキーが掴みに対応,そしてカーソルキーは上段・中段・下段に対応している。例えば,ボクシングのキャラクターで“D+↑”と操作すると,対峙した相手の顔面へパンチを叩き込む。剣道のキャラクターで“S+↓”と操作すると,剣を下に構えて敵からの攻撃に備える。ガチャプレイでもそれなりに遊べるとは思うが,その気になればかなり複雑な戦いも楽しめるわけだ。
Wキーの掴みに関しては,マップ上に落ちているオブジェクトを拾い,投げつけたり武器として振るったりするのがオーソドックスな使い方となる。また,敵の体を掴み,そこからコンボへとつなげることも可能だ。とくにレスリングのキャラクターは,いくつものコンボが派生するようだ。
格闘ゲームとしての没入度はかなり高そうである。同社はこのシステムを「デジタル・スティック・キーボード」と呼んでいた。過去のβテストでは,その点が受け入れられて手ごたえが得られた一方,ライト層からは難しすぎるとの声も多く,面白さが感じられるところまで辿り着けずに離れてしまう人もいたとのこと。開発期間が長くなった背景には,このシステムに関する試行錯誤が結構含まれていそうだ。
確かに,今回初めてこのタイトルを目にした筆者も,ハードルの高さはあると思えた。しかし韓国では,本格的なオンライン格闘ゲームというものは,今のところ定番タイトルが存在しない。掲載したムービーを見るだけでも,格闘アクションとしてのポテンシャルの高さは感じられるはず。初心者向けに操作システムを分かりやすく提示できれば,結構いい線いけるのではないだろうか。
5年も開発が続けられている本作だが,ようやく完成が見えてきたようで,2009年の年末から2010年の頭にかけて,オープンβテストを予定しているとのことだ。B2Bを通じての海外からの反響は全体に良いものの,日本へのサービス展開に関してはちょっと自信がなさそうだった。ぜひゲームパッドに対応するなどして,操作システムのハードルをクリアしてほしいところだ。
- 関連タイトル:
ファイターズクラブ
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