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[TGS 2009]東京ゲームショウ2009 4Gamerスタッフによる総括 〜俺らなりの注目作3本〜 をお届け
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印刷2009/10/03 12:00

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[TGS 2009]東京ゲームショウ2009 4Gamerスタッフによる総括 〜俺らなりの注目作3本〜 をお届け

 9月24日(木)〜9月27日(日)の4日間,幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2009」。今年の総来場者数は18万5030人で,昨年の19万4288人と比べて約1万人の減少となった。実際に会場を回っていると,「こりゃー去年より1万人くらい少ないかな」と感じることは別にないのだが(今年も潰されそうなくらいの混雑具合に変わりはなかった),出展ブースが減っているのは誰の目にも明らかであった。

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 2009年がゲーム業界における暗い時代への第一歩となるのか,たまたま小休止の一年だったのか。その判断は来年以降のTGSを待たねばならないが,調子に乗って150本以上もの取材記事を掲載してしまった我々4Gamerとしては,今さらここで盛り下げるわけにはいかない。

 というわけで,現地取材した4Gamerスタッフによる「TGS 2009 総括 〜俺らなりの注目作3本〜」をお届けしよう。一癖も二癖もあって編集長がいつも頭を抱える4Gamerの中の人たちは,今年のTGSをどう見たのか。では,それぞれの視点から語られるTGS 2009をどうぞ。

「東京ゲームショウ2009」記事一覧はこちら




Kazuhisa


 薄型PlayStation 3もPSPgoも「ファイナルファンタジーXIII」も,何もかもがすでに発表済み(モノによっては発売済み)で,「東京ゲームショウで世界に先駆けて公開!」などはなく,ショウ全体を引っ張る力を持った作品もなく,なんとなく,メディア的にはちょっとだけ寂しい感もあった今回の東京ゲームショウ。

プレイアブル出展が多かった。空いているように見えるのは不人気だからでは決してなく,開場間もない時間に撮影した写真だから
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 とはいえ逆に考えればプラスの側面もあり,数えて比較してみたわけではないが,例年までに比べると,話題作/期待作のプレイアブル展示が多かったような気がする。一般公開日にわざわざ来てくれるゲームファンのことを考えると,その形での徹底した進化というのも,今後の一つの方向性なのかもしれない。やはり,買ってくれる人がいてこそのゲーム業界だし。

 本当は雑感でも書いてまとめにしようかと思ったのだが,そんなこんなの事情もあって,編集部員それぞれのお勧め3本を挙げてもらうことにした。前述のように,「誰もが知ってる超有名作品の最新作が初公開」みたいな”花火”こそなかったものの,どれもこれもが粒揃いの秀作で,よっぽど好きで追っている作品がない限りは,読者のみなさんも,どれに注目すればいいのかちょっと迷うんじゃないだろうか。
 それぞれのスタッフの趣味嗜好が丸出しではあるが,なにがしかの参考になれば幸いだ。

人喰いの大鷲トリコ(PS3)

ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格未定/発売日未定

 すでにインタビューを読んでくれた方にはしつこくて申し訳ないが,個人的イチ押しは,この「トリコ」。「子供向けじゃない作品がどーたらこーたら」とかいう,陳腐でありきたりなことを言いたくはないのだが,「ゲーム」と呼ぶには抵抗がある“コンピュータエンターテインメント”を,きっと圧倒的なこだわりで見せてくれるに違いない。「すごい」ゲームはあまたあるが――むろんそれとて非常に難しいことなのだが――その上で「すごくやってみたい」と思わせる作品は,そうそうない。
 彼のやっていることが唯一の正解であり,ほかのものは子供向けの駄作である――などという,狂信者まがいのことを言うつもりは毛頭ないが,ともすれば,どれもこれも同じようなものにしか見えないこのゲーム業界において,上田氏が果たしている役割は大きい。あの「大鷲」がディスプレイに現れるその日を,楽しみに待ちたい。

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BAYONETTA(ベヨネッタ)PS3/X360

セガ
7980円(税込)/2009年10月29日発売予定

 実は,初見のときは「とても興味深いイロモノアクションゲーム」としか認識していなかったのが,この「BAYONETTA」。衝撃のデビューから1年,実際にプレイしてみると,これがかなり面白い。個人的にはアクションゲームをほとんどプレイしないのだが,これならイヤにならずにテンションが最後まで持ちそうだな,と思った一品だ。
 世界観,グラフィックス,演出など,すべてがキレイにまとまって,そのうえで潔いまでに速度感を重視したその感触は,プラチナゲームズが標榜する「クライマックスアクション」という言葉にすべて集約されている。まったく違う作品ではあるが,その楽しさの感覚は,初めて”無双”をプレイしたときのことをなんとなく思い出させる。ギャル絵と戦争と中世ファンタジーに飽き飽きした人にもお勧めだ。

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Call of Duty: Modern Warfare 2PS3/X360/PC

スクウェア・エニックス
価格未定/2009年冬発売予定

 スクウェア・エニックスが発売する以上「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2」と書くのが筋なのだが,やはり洋ゲーは英語表記が一番しっくり来る。Activision Blizzardの国内販売がスクウェア・エニックスかぁ……と,昔からの洋ゲーファンなら隔世の感があるが,そういえばスクエニはUbiだのActivisionだの,外交関係も割と忙しそうなので,予想の範囲といえばそのとおりかもしれない。
 おそらくは4Gamerの読者であれば誰もがその名くらいは知っているであろう「Call of Duty」の最新作は,すっかり元気のなくなってしまったもう片方の雄「Medal of Honor」に比べると,確実に進化を遂げている。ちょっと風呂敷広げすぎでまとまりがなさそうなのが心配だが,某スクエニ広報さんの「今年のウチのイチ押しです」という,本気か嘘か分からない言葉を信じて待っておきたい。むろんPC版で!

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大路政志


 プラットフォームに関する大きな発表が,海外のゲームショウを通じて公開済みだったことや,完全新作となる“超注目作”の発表がさほどなかったことから,個人的にはやや盛り上がりに欠ける印象を受けた東京ゲームショウ2009。国内メーカーの出展がおおむね大手に限られていたことや,昨年と比べて入場者数が1万人ほど減少していた(関連記事)ことも,物足りなさを感じた要因だったかもしれない。

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 とはいえ,「GAMEは、元気です。」。各社ブースでは,2009年下期リリース予定の注目作を中心に,国内外のビッグタイトルが多数映像/プレイアブル出展された。豪華なステージイベントとも相まって,見どころ満載の4日間であったのは間違いない。
 そんな中,個人的な注目作を挙げるとするならば,「BAYONETTA(ベヨネッタ)」「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」「鉄拳6」といったあたりになるだろうか。


BAYONETTA(ベヨネッタ)PS3/X360

セガ
7980円(税込)/2009年10月29日発売予定

 「BAYONETTA」に関しては,主人公がセクシーなメガネ魔女ということで,ややイロモノ的に認識している人がいるかもしれないが,アクションゲームとしてのクオリティは「さすが」のひと言。良い意味で演出過剰なゲーム展開も,プレイヤーの興味をグイグイと引っ張ってくれる内容だった(関連記事)。

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METAL GEAR SOLID PEACE WALKER(PSP)

KONAMI
価格未定/2010年内発売予定

 「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」は,映画的演出よりも,(とくにマルチプレイ時の)ゲーム的な面白さに寄った印象のある,METAL GEARシリーズ最新作。ミッション内容によってゲーム展開や攻略法が大きく異なり,友人などと一緒に遊べば,かなり長いこと楽しめそうなタイトルである(関連記事)。4Gamerのライターであるマフィア梶田が,記事を書いたあとも体験版のプレイを止めなかったのが印象的だった。

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鉄拳6PS3/X360

バンダイナムコゲームス
8379円(税込)/10月29日発売予定

 アーケードからコンシューマに移植される際に,さまざまな追加要素が盛り込まれることで知られる「鉄拳」シリーズの最新作,「鉄拳6」。今回も,新要素がたっぷりと詰め込まれており,格ゲーファンならば「とりあえず買っておけ」級のタイトルと断言しても問題ないだろう。ある意味「TGS出展タイトルの中で最も,今すぐ家に持って帰って遊びたい」タイトルだった(関連記事)。

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 最後に余談だが,今回のTGS 2009で嬉しかったことは,ポケウォーカーでやたらとワットが溜まったことと,各メーカーさんが「4Gamer.net」の名を認識してくれていたこと。去年のTGS 2008では,広報さんに名刺を渡したとたん,英語で話しかけられたりしていたものだが(聞いたことのない海外メディアだと思われてしまう),コンシューマゲーム情報の取り扱いを開始してちょうど1年。さすがに日本のゲームメディアとしてスムースに取材できるようになりました。



TAITAI


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 いわゆる“サプライズ”こそなかったものの,相も変わらず大勢の人間で賑わっていた今年の東京ゲームショウ。一昔前の4Gamerといえば,国内でもほぼ唯一といってくらい「東京ゲームショウをスルーするゲームメディア」だったわけだが,そんな時代も今は昔。昨年に引き続き――あるいは昨年以上に――めまぐるしい4日間を過ごさせてもらった。いやはや,なにやら感慨深い。
 さて,今年のゲームショウの感想を述べるならば,携帯ゲーム機向けに“大作”と呼ばれるタイトルが多く出ていた点が,最も印象的だったかもしれない。ぱっと思いつくだけでも,「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」「ときめきメモリアル4」「ファンタシースターポータブル2」「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」「二ノ国」「ゴースト トリック」など,ビッグネームのナンバリングタイトルや有名クリエイターの作品の名が上がってくる。
 かつては脇役だった携帯ゲーム機が,いまやゲーム産業の中心になっている……。今年のゲームショウは,改めてそう思わされた内容だった。


人喰いの大鷲トリコ(PS3)

ソニー・コンピュータエンタテインメント
価格未定/発売日未定

 実機によるデモ出展こそなかったが,今年のゲームショウで最も注目したいタイトルが,この「人喰いの大鷲トリコ」である。本作は「ICO」「ワンダと巨像」などで高い評価を獲得した上田文人氏の最新作になるわけだが,ある意味で“ゲームらしさ”を感じさせない,まして映画でもないアニメでもない,その独特の作風は,まさしく“コンピュータエンターテインメント”の可能性を探求するものだ。
 今回のインタビューは,僅か20分程度の短いものではあったが,本作に対する上田氏のこだわりや情熱,そしてその奥に潜む思想の片鱗をうかがい知るには十分な内容であった。「ICO」や「ワンダと巨像」が我々に与えてくれた驚き――いや,それ以上の驚きを,本作にも期待してやまない。本当に完成が待ち遠しい一本だ。

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戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校(PSP)

セガ
6090円(税込)/2010年1月21日発売予定

 会期中は忙しくてあまり見ていられなかったのだが,筆者的に一押しというか,早く遊んでみたいタイトルが,セガブースで出展されていた「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」だ。PS3用タイトル「戦場のヴァルキュリア」の続編に当たる本作は,プラットフォームをPS3からPSPに移し,さらなるプレイヤー層の広がりを企図した作品である。
 そのサブタイトルからも分かるように,今回の特徴は,なんといっても「学園物」の要素を取り入れた部分。実は本作が正式にアナウンスされた時,筆者は思わず「そう来たか!」と唸ってしまった経緯があったりする。というのも,PSPのプレイヤー層(中高生が多い)など,もろもろのことを考えると,ゲームの内容とマーケティング的な要素を巧みにすり合わせている好例に思えたからだ。
 とはいえ,そうした一方で「子供が戦場で戦う」という,学徒出陣のような重いテーマ性も併せ持つあたりは,開発者の矜持というか,そのこだわりを感じるところ。来年の発売が楽しみである。

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アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団(PS3)

ソニー・コンピュータエンタテインメント
5980円(税込)/10月15日発売予定

 上記の二つはまだ発売が先になるタイトルだが,直近で「これは買おう」と思わせられたのが,PS3用のアクションアドベンチャー「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」だ。本作を手がけるNaughty Dogは,あのクラッシュバンディクーシリーズの開発元としても知られる一流のゲームデベロッパ。その開発能力には定評がある会社だ。
 前作「エル・ドラドの秘宝」もかなり評価が高かったアンチャーテッドではあるが,その続編にあたる本作の出来映えは,まさに特筆すべきレベルに達している雰囲気。評価版によるレビューが載り始めている海外メディアでは,すでに各所で絶賛の声が上がっており,4Gamerでもその得点を利用しているmetacritic.comでは,なんと97点という凄まじいまでの高評価を獲得している。ちなみにこれは,全PS3タイトルの中で歴代2位となる得点である。
 そんな「黄金刀と消えた船団」だが,日本語ローカライズ版が海外版とほぼ同時に発売されるというのも嬉しいところ。発売される10月15日が今から楽しみだ。

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画像集#016のサムネイル/[TGS 2009]東京ゲームショウ2009 4Gamerスタッフによる総括 〜俺らなりの注目作3本〜 をお届け
 なお,これは余談なのだが,先日書かせてもらったこのレビュー記事のせいもあってか,編集部内ですっかり「ラブプラスに詳しい人」扱いされている筆者。案の定「じゃ,ラブプラスの取材はお願いしますね」と振られたこともあって,忙しいと言いつつ割と入り浸っていたのが,KONAMIブースの一角に設営されていた「デキシーズ 幕張出張所」であった。
 発売から一か月近くが経つ本作だが,ネットメディアを中心に大きな話題を呼んでいるのはご存じの通り。そのあまりの盛り上がりに増産が追いついておらず,未だに出荷即完売状態が続いているとかで,このご時世になんとも景気の良い話である。
 ちなみにラブプラスを持ち寄っての彼女通信大会は,編集部の面々でも,会期中の朝方(昼に取材をして,原稿を書き終わるのが朝方なのだ)に行われていた。30を過ぎた野郎共(既婚者含む)がラブプラスを肴に爆笑している様子は,「アホだ」と思われるに十分過ぎる光景でありました。



ginger


画像集#017のサムネイル/[TGS 2009]東京ゲームショウ2009 4Gamerスタッフによる総括 〜俺らなりの注目作3本〜 をお届け
 今回の東京ゲームショウは,ほぼ事前の予想どおりというか,出るべきタイトルが順当に出展されているのを確認するにとどまる,大きなサプライズがほとんどないものだったと思う。コーエーとテクモ,バンダイナムコゲームスとディースリー・パブリッシャーが合同出展になっていたり,昨年(2008年)はそれなりの規模のブースを出展していたフロム・ソフトウェア,マーベラスエンターテイメント,SNKプレイモアといった,コアなゲームファンを多く抱えるメーカーが不参加だったりと,これまでの東京ゲームショウにあった“日本中の新作タイトルが大集結!”といった,爆発するような熱気に欠けていたというのが個人的な感想だ。もちろん,タイトル個別に見れば大作といってもいい多数の作品が出展されており,多くの来場者を魅了していたが,それらについてはほかのスタッフが補足してくれるだろう。

光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-(NDS)

スクウェア・エニックス
5980円(税込)/10月29日発売予定

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 ここでは,筆者のイチオシとしてスクウェア・エニックスの「光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-」をプッシュしておきたい。今回,試遊台に出展されていたバージョンはキャラクターのセリフ回しまで東京ゲームショウに合わせて用意されたもので,作り手の徹底したこだわりが透けて見える好感触なものだった。試遊台でプレイした人は,描き込まれた絵本のような街並や,小さな地球儀のうえを歩いているようなフィールド,チビキャラが繰り広げるテンポのいいバトルを楽しみながら,この4日間のためだけに用意された特別のひとときを体験できたことと思う。世界観やキャラクターの可愛らしさが目を引く作品でもあり,試遊台には女性プレイヤーの姿が多かったことも印象的だ。

 このほかには,自分では触れていないものの4Gamerに掲載された記事を見て俄然興味がわいた「ダークサイダーズ 〜審判の時〜」(国内ではKONAMIより発売)と,メディア対抗戦では残念すぎる結果に終わったものの,自宅でじっくりプレイしてみたいバンダイナムコゲームスの「鉄拳6」が個人的に楽しみだ。

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ダークサイダーズ 〜審判の時〜PS3/X360

KONAMI
価格未定/発売日未定

鉄拳6PS3/X360

バンダイナムコゲームス
8379円(税込)/10月29日発売予定



TeT


攻略非対象キャラ
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 「ラブプラス」は生活だが,東京ゲームショウ2009は非日常。そんな非日常空間に4日間も身を置き続けていたのだが,その期間に何を見て,何を考えたのか? ってなると,思い出せることはそう多くはない。
 4Gamerに掲載した各種レポート記事を見ていただければ分かると思うのだが,決して見どころがまったくなかったというわけではない。ただ,次から次へと取材をし,インタビューをし,写真を撮り,原稿を書き……という作業を繰り返していると,数分前のことすら思い出せなくなってしまうのだ。
 それでも思い浮かぶのは,「龍が如く4」に登場するキャバクラ嬢のうちの一人,Rioさんのことばかり。照明とかメイクとか関係なしに,なんかキラキラしてた。Rioさんといえば(略)。

 さて,とりあえず自分が関わった記事を読み返しつつ,思い出せたものを三つばかりピックアップして紹介しようと思う。


ときめきメモリアル4(PSP)

KONAMI
5250円(税込)/12月3日発売予定

ときめきアイドリング!!!
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 KONAMIブースで見た「ときめきメモリアル4」のステージイベントに,オープニングソング「手のひらの勇気」を歌う,ときめきアイドリング!!!が出演していた。
 これまで,アイドリング!!!に興味はなかったのだが,一般公開日のステージイベントをぼんやり眺めているうちに,「あれ? けっこう好きかも?」という気に。これから先,アイドリング!!!のことを勉強しなければいけないかもしれない。

 そうそう,ステージイベントのオープニングで,歴代ヒロインの声優さん達が歌った「もっと!モット!ときめき」も楽しかったなぁ。取材スペースにさえいなければ,「すっきっとっか(フー!)」とか「かけぬけてゆーく(かけぬけてゆくー!)」ってできたのに! なんでこんな仕事を選んでしまったんだ! もう帰る! 帰るよ! なんてことをちょっとだけ,しかしけっこう本気で思った。
 あと,ときめきメモリアル4のブースにいらっしゃった,「ときめきメモリアル2」のひびきの高校制服を着たコンパニオンが,TGS 2009で見たコンパニオンの中で個人的に一番良かった。攻略対象キャラじゃないというのが残念だ。


ラブプラス(NDS)

KONAMI
5800円(税込)/9月3日発売

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 一般公開日には,KONAMIブースの一角に「デキシーズ 幕張出張所」がオープンし,その中ではラブプラスを持ち寄った人々が,彼女通信を楽しんだり(混雑しすぎたためか,通信エラーが頻発していたのが残念だが),キャラクターデザイン担当のミノ☆タロー氏による似顔絵付きサイン色紙プレゼント会に参加したりしていた。
 この似顔絵プレゼント,初日は5名限定だったのだが,翌日は当初7名,その場でのミノ☆タロー氏の英断によって10名に倍増。ミノ☆タロー氏は,その場で当選者の“彼女”の姿を見ながらペンを走らせ,1人あたり10分程度ですいすいと描き上げていったのが印象的……というか,子供に戻ったような気持ちで「この人すげー!」と思うしかなかった。あのときの筆者は,きっとキラキラした目をしていたことだろう。
 なお,4Gamer読者のためだけに寧々さんを描いてもらえた。欲しい人は「今週のプレゼント」から,ぜひ応募してほしい。個人的にも親の名前で応募するつもりだ(編注:中の人は当たりません)。


GOD EATER(PSP)

バンダイナムコゲームス
価格未定/2009年秋発売予定

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 最後になるが,「GOD EATER」の試遊レポートを軽く。
 最大4人のマルチプレイで,モンスター(アラガミ)と戦うという設定から,モンハンをイメージする人も多いであろうこの作品。確かに,アクションゲームの歴史を「モンハン以前」「モンハン以後」で分けるならば,GOD EATERはモンハン以後のゲームだと思う。
 しかし,モンスターの能力を一時的にコピーできる“捕食”システムや,ジャンプの概念など,モンハンにはない特徴を持っており,しかもそれらに「取って付けた感」がなく,いい感じにこなれており,独特の楽しさを得られた。
 試遊機ではソロプレイしかできなかったが,マルチプレイ時にどんなことになるのかも含め,けっこう楽しみなタイトルだ。たぶん買う。



aueki


 今回は,ハードウェア関係と「おねーちゃん」を中心に会場を回っていたわけだが,正直にいうと,ゲームは1本も見ていないような気がする。注目作を3本選べというオーダーには応えられず,Alienwareの箱はいいぞと繰り返すのもなんなので,補足的なネタを三つ挙げてみたい。

Vuzixのビデオアイウェア


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 ハード関係で紹介し損ねていたのがVuzixのビデオアイウェア。以前からいくつか系列製品はあったのだが,両眼タイプなのに3Dに対応してないとか,画面が小さい,解像度粗いと,ゲーム用としてはお勧めできるものではなかった。
 新製品は,XGA解像度に対応し,3D表示にも対応と,実用レベルの製品になっていた。テストプレイをしてみたのだが,画質や立体感はともかく,軽そうに見えてもちょっと重くて,ずれやすい。気がつくと頭がどんどん上を見上げる格好になっいて困ってしまった。
 それと,当然なのだが,手元がまったく見えないので,コントローラを操作しにくい。両眼タイプは非常にいいんだけど,あと一息という感じか。


セガのキャバ嬢


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 コンパニオン関係ではセガのキャバ嬢が圧倒(コンパニオンではないという説もある)。出し物は,綺麗どころ二人を侍らせて椅子に座った写真を撮ってもらえるという内容。
 コンパニオン写真集ではマフィア梶田君のものを使ったのだが,いま一つ締まらない。黙って座っていれば,めっきりヤクザぽくなってきた名越氏よりも遥かに本職ぽい彼も,女の子に囲まれたくらいでニヤけていては台なしだ。リンコちゃんも泣いているぞ。
 で,手持ちの写真でいい味を出していたのが謎の黒人さん。民間人ぽいけど,ま,いいか。


コンパニオン写真集


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 三つめは薄型PS3のメイン基板について書いていたのだが,やっぱりボツにしてコンパニオンにしておこう。海外のゲームショウと比べると,コンパニオンさんがちゃんとプロ意識を持ってるのでやりやすい。ChinaJoyあたりは,山ほどいるコンパニオンから相当に厳選してお届けしたが,今回は撮影に失敗したか,一人だけ枚数が多すぎなものを選別した以外はほぼ全て掲載している。
 今年はブース数がかなり減っているので,バリエーションはいま一つなのは残念だった。毎年コンパニオンに力を入れていたテクモも,コーエーテクモになってからはちょっとおとなしめだ。
 衣装としては,光沢素材が立体感が出ていい感じだ(エナメル系はダメ)。マット系素材だと扁平に見えてもったいない。各社広報の方はご参考に。



oNo


 片手にデジタル一眼,片手にビデオカメラと三脚を担いで一日中歩き回るのが私にとっての東京ゲームショウです。会期中,関係者の皆様にはお世話になりっぱなしでした。ありがとうございました。
 2009年の東京ゲームショウでは,ビッグなタイトルの発表は少なかった気がするものの,プレイアブル展示が多く,来場者のためのイベントだった気がする。
 ゲームショウ恒例の試遊待ち行列についても相当なものではあったけど,今年は整理券を配布するブースも多かったので,ゲームを遊びに行ったはずなのに,行列に並んだ記憶しかない……というようなことは,多少は改善されたんじゃないのかと思う。早い時間に入場しないと整理券の配布が早々に終了してしまう,という面もあるが。来場者数に対する試遊台の数には限界もあるだろうし,難しいところではあると思うのだが,もっと快適に遊べるといいなーというのが,ゲームファンの一人としての感想だ。

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 さて,編集長にTGS 2009の注目タイトルを3本ピックアップしろとか言われたものの,チェックしたタイトルはどれも面白そうで絞りきれるわけがない。八方美人といわれようと,指定文字数なんてタイトル挙げるだけで軽くオーバーするから無理。なので筆者は,コンパニオン基準で東京ゲームショウの思い出を語ってみよう。これも立派な思い出ですよ! 編集長も趣味嗜好丸出しって言ってたし,いいよね!
 ちなみに,写真集以外にもコンパニオンの写真をもっとたくさん見たい人は以下の記事をどうぞ。

関連記事:
[TGS 2009]一般公開日レポートその1:レベルファイブ/カプコン/セガ/KONAMIブースの試遊台待ち時間を調べてみた

[TGS 2009]一般公開日レポートその3:コーエーテクモ/ユービーアイソフトブースの試遊台と一部物販ブースの待ち時間を調べてみた


レベルファイブブース


レベルファイブブースのコンパニオンさん達は,皆さん肌色がまぶしいヘソ出しトップス+ミニスカ+絶対領域がかなりキテました。なお4Gamerでは,シアターコーナーの上映映像3バージョンをすべてアップしているので,ぜひご覧あれ。

[TGS 2009]レベルファイブの最新タイトルが丸分かり! “シアターコーナー”で上映された最新映像3バージョンの直撮りムービーをアップ


カプコンブース


とにかく胸元の破壊力が群を抜いていたカプコンブース。片足だけ黒のニーソとか,デザインした人は仲良くなれそうな気がします。最終日に「大神伝〜小さき太陽〜」コーナーにいたお姉さんが個人的にはイチオシです。


セガブース


 セガブースの注目は,なんといってもPS3「龍が如く4 伝説を継ぐもの」キャバ嬢役の皆さん。二人ずつではあったけど,ビジネスデイは真ん中の椅子に座って記念写真を撮らせてもらえたのでハッピー(職権乱用)。
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