連載
待望の日本語版がリリースされた「Red Dead Redemption」と,「けいおん! 放課後ライブ!!」を取り上げる今週の「読者レビューPickUp!!」
読者レビューランキング 2010.10.18集計版
週刊連載「読者レビューPickUp!!」は,読者レビューの最前線から,今いちばんHOTなタイトルを紹介していく読者参加型企画です。最新の読者レビューランキングと共に,これは! という読者レビューを毎週取り上げていきます。さて,今週は「Red Dead Redemption」(PS3版)と「けいおん! 放課後ライブ!!」(PSP版)をピックアップしています。読んでいるあなたも,これを機会に読者レビューに挑戦してみよう!
※このランキングは,読者レビューの投稿を元に,本連載が独自の集計を行ったものです。(集計対象:投稿数5件以上,発売から1年以内のタイトル,もしくは正式サービス中のオンラインゲーム)
今 | 前 | 変動 | 機種 | ゲーム名 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ↑ | ゼノブレイド | 94.836 | |
2 | 3 | ↑ | マビノギ | 94.484 | |
3 | 4 | ↑ | ゴッド・オブ・ウォーIII | 93.708 | |
4 | 5 | ↑ | 英雄伝説 零の軌跡 | 93.567 | |
5 | 6 | ↑ | StarCraft II: Wings of Liberty | 92.011 | |
6 | 7 | ↑ | LEFT 4 DEAD 2 日本語版 | 91.456 | |
7 | 8 | ↑ | Halo: Reach | 91.433 | |
8 | 9 | ↑ | ゴースト トリック | 90.600 | |
9 | 10 | ↑ | Forza Motorsport 3 | 90.500 | |
10 | 11 | ↑ | EVE Online | 89.978 | |
11 | 12 | ↑ | OPERATION7 | 89.200 | |
12 | 13 | ↑ | Dragon Age: Origins | 88.933 | |
13 | 14 | ↑ | Alan Wake | 88.500 | |
14 | 20 | ↑ | ペルソナ3ポータブル | 88.100 | |
15 | 16 | ↑ | トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士 2〜 | 87.675 | |
16 | 17 | ↑ | New スーパーマリオブラザーズ Wii | 87.129 | |
17 | 18 | ↑ | METAL GEAR SOLID PEACE WALKER | 87.109 | |
18 | 19 | ↑ | ギルド ウォーズ | 87.050 | |
18 | 19 | ↑ | ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜 | 87.050 | |
19 | 21 | ↑ | Alliance of Valiant Arms | 86.056 | |
20 | 22 | ↑ | End of Eternity(エンド オブ エタニティ) | 85.900 | |
21 | 23 | ↑ | スプリンターセル コンヴィクション | 85.600 | |
22 | 25 | ↑ | Master of Epic: The ResonanceAge Universe | 85.579 | |
23 | 24 | ↑ | ときめきメモリアル4 | 85.500 | |
24 | NEW! | Red Dead Redemption | 85.344 | ||
25 | 26 | ↑ | World of Warcraft | 85.235 |
2010年10月18日集計分の「読者レビューPickUp!!」をお届けします。先週,集計の対象となる条件である“5本のレビュー”が揃い,チャートインしてきた作品は,「Red Dead Redemption」(PS3)と「けいおん! 放課後ライブ!!」の2本です。
「Red Dead Redemption」は,GTAシリーズの開発で有名なRockstar Gamesの新作タイトル。西部劇をテーマとしたオープンワールド型の作品となっています。欧米では5月に発売されたタイトルで,待望の日本語版がつい先日(10月7日)発売されました。今週のピックアップではまずこれを取り上げます。
「けいおん! 放課後ライブ!!」は,人気アニメ「けいおん!」の楽曲やキャラクターが登場するリズムアクションゲームです。こちらもピックアップで見ていきましょう。
そして今週は,ランキング上位部分に大きな動きがありました。これまで非常に高い得点でチャートトップを長らく保持していた作品「Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)」(Xbox 360)が,10月15日で“発売から一年以内”というチャートイン条件から外れ,ランキングから姿を消したのです! それに伴い,チャートの最上段ではGameScore 94.836ポイントの「ゼノブレイド」と94.484ポイントの「マビノギ」が,僅差で熾烈なトップ争いを演じる形になりました。今後の動きに注目したいところです。
また今回,同じく昨年の10月15日発売でランキング25位以内に位置し続けた作品「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」も,今週チャートから外れました。
今週のピックアップ
Red Dead Redemption | 85 | 95 |
発売元: | 発売日:2010/10/07 |
開発元:Rockstar San Diego | 価格:7340円(税込) |
「Red Dead Redemption」は,Take-Two Interactive Japanが10月7日にリリースした作品。あの“GTA”シリーズを手がけたRockstar Gamesが開発する作品と言うことで,発売前から大いに話題となっていたタイトルです。 GTAシリーズといえば,“広大なマップの中で自由に行動できる”ところが面白い作品として知られていますが,本作「Red Dead Redemption」にもその面白さは引き継がれています。かなり大雑把に言えばRed Dead Redemptionは“GTAの西部劇版”的な作品であるようで,寄せられた読者レビューを見てみると,本作では“西部を自由に放浪する気分が存分に味わえる”とのことです。ハイクオリティなグラフィックスで描かれる広大な荒野もさることながら,そこがきっちりと“弱肉強食の無法地帯”として仕上がっていることを,高く評価しているレビュアーは多いようです。マップ,ストーリー,そしてミニゲームのボリュームも十分であるとのこと。またGTAと比較して,「GTAほど悪事をしなければいけないということもなく,正義のガンマンを気取れるところもよい」という意見も見られます。 GameScore 85点と総じて評価が高めな本作ですが,やり込んでいくと気になる部分も出てくる様子です。 本作の良くない点としては,何人かのレビュアーがローカライズの品質に対して疑問符をつけています。ローカライズは「英語音声+日本語字幕」なのですが,会話の展開が早いところでは字幕がサッと流れていってしまうことがあるようで,「日本語吹き替えの方がよかったのでは?」という感想を持ったレビュアーもいる様子です。 また,敵と味方の区別が付きにくいため,ときどき自分が意図しない行動をとってしまうことがあることを不満点としているレビューもあります。たしかに完全な善人プレイ/悪漢プレイをしたい場合には,このような部分は煩わしく感じることでしょう。 さらに何人かのレビュアーは,本作がある程度“自由”であるとは認めつつ,“想像していたほどではなかった”としています。落ち着いて考えてみると,とれる行動の幅があまり広くなく,他の“自由である”と評価されている作品に比べた場合,本作の自由度はそれほど高くない――ということのようです。 |
- 問答無用で襲われる緊迫感。まさに弱肉強食の荒野であり、それが人を助けるのも、殺す行為にも価値がある。普通のゲームでは善たる行為はまさにそれが当り前のように処理されるが、荒野における人を助けるリスクをちゃんと体験させてくれる。(norakichi/男性/30代)
- 世界がとてもリアルで西部劇の世界に入った感じになりました。馬に乗って荒野を駆け巡るだけで動物がでてきたり悪党に襲われる場面に出くわせたりと色々な出来事がおき楽しめます。ミニゲームも豊富でやりがいがあります。もしGTAシリーズやセインツロウなどのような箱庭ゲームが好きな人ならば,このゲームをプレイして損はないと思います。(arusu2/男性/20代)
- オープンフィールド系の自由ぽい空気が最高な作品。西部劇な雰囲気もよく、Lawが支配しきれていない世界は、予想外の出来事だらけで楽しめる。GTAほど悪事をしなければイケナイということもなく、正義のガンマンを気取れるのもよい。(laphionix/男性/30代)
- 映画などで観る西部劇のイメージそのものでわくわくさせられます。映画のように汽車に飛び乗ったり、1対1の早撃ち対決は格好良いです!! 他にも狩り、採集、賞金首狩り、夜中のパトロール、ギャングのアジト攻め、コスチューム集め、人助けなどやり込める要素が多いです。ヒーローになれるし悪役にもなれる。(日英人/男性/20代)
- とにかく手抜きのないグラフィック。夜の星空や昼間の空には圧巻。見ていて飽きない西部劇ストーリー。引き込まれますね。ホントの自由がそこにはあります。好きなことを好きなだけ。まだプレイして20時間ほどですが時間を忘れてしまうほど。箱庭好きやウエスタン好きにはたまらないでしょう。(ドリかむ/男性/20代)
- 自由。正義も悪も己次第!マップも自由。チャップス履いて、スパー付ウェスタンブーツ・・・酒にタバコに女・・・・これぞ”男”であるw。荒野という雰囲気・ニオイ・現象・・・やはりこうでなくっては!!(闇鴉/男性/30代)
- 翻訳が少し癖がある(大体分かる)。基本的に敵味方の区別がつきにくいです。民間人を敵と勘違いして殺したことが何回か…。(vlsg/男性/10代)
- 字幕完璧じゃないし、ログ流れるのは早いしで・・・大まかにしかストーリーを把握できません。日本語しか分からない日本人には会話の流れを100%把握するのは無理じゃないかと思う。水に入ると即死というのは・・・オープンワールドゲームにしてはイタダケナイ。(スタンコビッチ/男性/50代)
- 最初のうちは予期せぬ出来事が正直結構多い。話そうと思ったが銃構えて逃げられたり、そんなつもりはないのに近くの馬乗ってる人を引きずり落として犯罪者に、馬駅車で乗る方向間違えて同じく運転手引きずり下ろして犯罪者に、突然出てきたNPC馬でひいたらはんざい(以下略。(優しき心/男性/20代)
- 良い奴か悪い奴かわからなくて、間違って良い奴を撃ってしまう。見分けがつきにくい。空気椅子をしたり、何もないところの肘をかけたり、家の壁に引っかかるNPCキャラがいる。バグかな? 水に入ると即死。カナヅチにもほどがある...。(日英人/男性/20代)
- オブリビオン的なものや、Folloutみたいに突っ込んでると期待したため,なんか片手落ち的なイメージが拭えない。ただオブリビオンまで要求するのはユーザーの我が儘というものだろう。がここまで作っておきながら後一歩が足りない、もう少しで背中のかゆい場所に手がとどくのにーといった感はやっぱしある。(norakichi/男性/30代)
- 高いと言われるが、それほど高くない自由度。とらえようだが、やれることは、撃つ、移動する、数種類のギャンブルをする、アイテムを拾う、くらい。ただ、それらの要素を「いつ、どこでするか」の選択はプレイヤ次第。生活系の自由度を期待してはいけない。(laphionix/男性/30代)
けいおん! 放課後ライブ!! | 78 | ― |
発売元:セガ | 発売日:2010/09/30 |
開発元: | 価格:6090円(税込) |
「けいおん! 放課後ライブ!!」は,9月30日にセガからリリースされた作品。女子校の軽音楽部を舞台とした人気アニメ「けいおん!」をゲーム化したタイトルです。アニメをゲーム化した作品にはアドベンチャーゲームが多いものですが,本作は楽曲の良さを活かしたリズムアクションゲームとなっています。 集まっている読者レビューを見てみると,本作の音楽ゲームとしてのクオリティはかなりしっかりしており,“原作もの”とか“キャラゲー”という言葉から連想される作りのアラは見られないタイトルに仕上がっているようです。 その上で本作の良いポイントとしては,まず“各曲がパートごとに分けられていること”が挙げられています。 「けいおん!」のヒロイン達5人はバンドを組んでおり,ゲーム中では彼女たちの奏でる楽曲をプレイできるのですが,プレイする“譜面(運指パターン)”がヒロインごと(≒楽器ごと)に分けられており,1曲について5パターンの運指を楽しむ事が出来るようになっています。そのため,プレイするとまるでギターやドラム,ベース,キーボードなどそれぞれの楽器を担当して演奏している気分になれるとのこと。その感覚は,リズムを中心に色々な楽器をフォローしていくことになる他作品のプレイフィールとは異なっており,新鮮であるとのことです。 またこの仕様のおかげで,同じ曲でも違う運指で何度もプレイでき,曲数自体は少なめであるにもかかわらず,ゲーム全体としてはボリューム感が感じられるようになっているとのことです。 他方,“キャラクターの出来がいい”ことも良い点として挙げられています。本作には3Dグラフィックスで作られたヒロイン達のキャラクターモデル(通常バージョンのほか,チビキャラバージョンもあり)が登場しますが,そのクオリティが高く,また動きのパターンも豊富で,見ていると原作アニメに登場した彼女たちの性格がしっかり反映されていることが分かる出来映えになっているとのこと。ちゃんと原作アニメや彼女たちの魅力を“わかってる”人が,ゲーム作りに関わっているのでしょう。 悪い点としては,“衣装などの収集要素のコンプリートが難しすぎるのではないか”と感じたレビュアーが何人かいるようです。また,“音楽だけを聴くモード”があればという感想を持った人や,自分だけの演奏シーンを編集できる“「うたおう!」モード”の存在意義が見えないという意見など,プラスαの部分に関しては,もう一捻り欲しかったと思っているプレイヤーもいるようです。1期の曲しかないことに対しても要望的な意見が見られますが,本作自体が「けいおん!」(アニメ版1期)のゲーム化という形を取っているようで,このあたりは続編などに期待といったところでしょう。 |
- 人気アニメを題材としたもので、キャラゲーのきらいがあるものと思っていたが、やってみると絶妙な難易度でとてもやりがいがある。パートによって大きく異なり、使用するボタンにも特徴があるため、すべてのパートをやりたくなる。(YoU-deg/男性/20代)
- 楽器経験があるプレイヤーであっても、直感的に「演奏している感覚」が味わえる作りになっています。特にドラムパートのやり応え、難易度ともに十分です!(まきしん/男性/20代)
- 同じ曲でも担当パートによって全くプレイ感覚が異なるため、1曲で5回分楽しめる。単純にリズムを取るのではなく、バンドの演奏に自分のパートの音を乗せていくため、音楽ゲームとしては比較的斬新なプレイ感覚が味わえる。(Kouga/男性/30代)
- ちびキャラの反応が細かく、アニメでの個性がしっかり反映されている。けいおん!ファンなら間違いなく買いです。よくキャラゲーは糞ゲが多いと言われますが、全然そんなことないです。(おーさか/男性/30代)
- 衣装が意外に多い上にアクセサリーや髪型とかまで変えられる。全部で19曲あり単純に計算して19×5×2回もでき、やりこめる。パートごとに聞こえる音が変わりそのパートの音が聞こえる。音ゲーなのに最大5人で協力プレイができる。チビキャラたちの会話とかもよい。(はらぺこーず/男性/10代)
- 本格的に楽器のような演奏ができる。あと、自分が演奏しているパートが強調されるので、どこを演奏しているかわかりやすい。(アーク/男性/20代)
- MCボイスのコレクションが困難。オフプレイ専門ですが、この数は尋常じゃないなと思いました。演奏終了後、演奏開始時に発生するMCですが、ランダム性が非常に強く全てのコンプリートにMCボイス収集が不可欠なので、100%クリアの大きな障害になってしまっている。(まきしん/男性/20代)
- 「うたおう!」モードの存在意義がいまひとつ。同社の「初音ミク Project DIVA」シリーズと比較してやや見劣りする感は否めませんが、原作もののキャラクターゲームとしては十分に及第点でしょう。(Kouga/男性/30代)
- 衣装など出すには、初心者には厳しい部分あり。うたおうモードの存在意義が希薄。(おーさか/男性/30代)
- 一期の曲しか使用されていない。HTTメンバーのキャラソンを入れることで曲数は補っているが、キャラソンだけに知らない人も多いのではないか。発売されたのが二期の終盤というタイミングだけに、二期の曲もやってみたかった。(YoU-deg/男性/20代)
- 何故二期のop等いれなかったwww。DLCとかでなにか欲しがった(二期op等)。(はらぺこーず/男性/10代)
- 普通に聞くモードが欲しかったかも。(アーク/男性/20代)
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それでは,また来週,お会いしましょう。
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