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  • KONAMI
  • 発売日:2010/03/18
  • 価格:7140円(税込)
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アメコミ的ダークヒーローが天使も悪魔もぶった斬る! 発売が待ち遠しい「DARKSIDERS 〜審判の時〜」
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印刷2010/03/06 14:32

プレイレポート

アメコミ的ダークヒーローが天使も悪魔もぶった斬る! 発売が待ち遠しい「DARKSIDERS 〜審判の時〜」

画像集#031のサムネイル/アメコミ的ダークヒーローが天使も悪魔もぶった斬る! 発売が待ち遠しい「DARKSIDERS 〜審判の時〜」
 KONAMIは3月18日,「DARKSIDERS 〜審判の時〜」PlayStation 3 / Xbox 360)を発売する。本作は,“審判の日”によって壊滅した世界を舞台に,「ヨハネの黙示録」に登場する四騎士の一人「ウォー」が,天使や悪魔と死闘を繰り広げる三人称視点のアクションゲームだ。
 本稿では実際にプレイした感想を交えつつ,ゲームの概要を紹介していこう。

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黙示録を仕組んだ真犯人を追う旅

ウォーの豪快なアクションに注目


 本作の舞台となるのは,天界と魔界の軍勢によって滅ぼされた世界。倒壊したビル群や,見渡す限りの瓦礫の山。かつては人々で溢れかえっていた都市部も,今では醜悪な悪魔や無慈悲な天使が跋扈している。
 主人公のウォーは,世の秩序と調和を保つ“四騎士”の一人として強大な力を誇っていたが,濡れ衣で人類滅亡の責任を負わされ,力の大半を喪失。名誉を挽回し,力を取り戻すため,真犯人を探す旅に出ることになる。

なぜか目覚めるはずのないタイミングで地上に出てしまったウォー。ワケも分からないうちに,天使と悪魔の戦いに巻き込まれてしまう
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 巨大な剣や鎌によるド派手なアクションが特徴の本作。攻撃ボタン連打で簡単に繰り出せるコンボや,溜めや“ラス”の消費で発動する特殊攻撃など,操作方法に関してはそれほど複雑な要素もなく,極めて“王道的”な作りだ。ブロックを移動して足場にしたり,飛び道具でスイッチを押したりする謎解き要素も,アクションゲーム慣れしている人ならばスイスイ攻略できるだろう。

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 しかし,ボタン連打のみでクリアできるようなヌルいゲームなのかというと,そんなことはなく,非常にタフな強敵もたびたび出現する。そういった相手には,ガードや回避を駆使することはもちろん,乗り捨てられた車を持ち上げて投げつけたり,敵を崖下やマグマの中に叩き落としたりという工夫が必要になる。実際にプレイしてみると,簡単すぎず難しすぎず,良い感じのバランスに仕上がっていることが理解できるだろう。

大型の敵は体力と攻撃力が高く,ウォーの連続攻撃を受けてもなかなか怯まない。闇雲に戦っては危険なので,ガードや回避に重点を置き,慎重に戦うべし
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 ウォーの使用する武器にはそれぞれ特徴がある。具体例としては,初期装備の大剣“カオスイーター”は攻撃力が高く,ゲームが進行すると入手できるようになる大鎌“サイス”は,攻撃範囲が非常に広い……といった感じだ。ちなみに,割り当てられている攻撃ボタンは別々なので,戦闘中にわざわざ装備変更をしなくても,瞬時に切り替えることができる。ちなみに武器は,使えば使うほどレベルアップしていく。

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 道中,さまざまな場面で出会うことになる魔の商人“ヴァルグリム”から,“ソウル”と引き替えに新たなスキルやアイテムを購入することも可能だ。スキルの種類はなかなか豊富で選ぶ楽しみがあり,プレイヤーの好みによって,ウォーの戦い方も大きく変わってくる。まんべんなく習得してもいいし,一点のみに特化させることも可能だ。それ以外にも,ゲームの進行にあわせ,ウォーはどんどん新たな能力を獲得していくので,メリハリの効いたゲームプレイが楽しめる。

ソウルは敵や宝箱から入手できるほか,マップに隠されたアーティファクトをヴァルグリムに売ることでも獲得できる
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ゲームの進行にあわせて得られる能力は,攻略において重要になるものが多い
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 また,戦闘に関しては過激なトドメ演出にも注目したい。トドメ技は敵に一定以上のダメージを与えると発動可能になる特殊なアクションで,キマれば敵を即死させることができる。空中で両断したり,首を引き抜いたりとバイオレンス度が高めで,敵が死に際に体液とソウルを撒き散らす様は圧巻。スプラッター系が苦手でない人ならば,その爽快感にハマること間違いなしだ。

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敵の頭上にコマンドが表示されたらトドメ発動のチャンス。なお,ひ弱なゾンビに関しては,ダメージを与えていなくても一撃で始末できる
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壮大な世界観と,綺麗にまとまったゲーム性が光る良作


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 ディレクターを務めたのが,「Uncanny X-Men」「Battle Chasers」「The Ultimates 3」などの人気作を手がけたアメコミ作家,ジョー・マデュレイラ(Joe Madureira)氏なだけあって,全体的にアメコミ的な演出が目立つ本作。マッチョなダークヒーローが人外の者共をバッタバッタとなぎ倒す……というコンセプトはいかにもという感じで,ニヤリとさせられる場面も多い。
 なお,過去にマデュレイラ氏のインタビュー記事を掲載しているので,興味がある人は本稿とあわせて,そちらもチェックしてほしい。

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画像集#027のサムネイル/アメコミ的ダークヒーローが天使も悪魔もぶった斬る! 発売が待ち遠しい「DARKSIDERS 〜審判の時〜」
 プレイしていて,とにかくゲームバランスの良さが心地よかった「DARKSIDERS 〜審判の時〜」。まさにアメコミ的なストーリーと相まって,複数の意味で「安心して楽しめる」タイトルに仕上がっているように思う。極めて硬派な作りは個人的に大好物だが,一方で,素直にまとまりすぎていて,ゲーム的な華やかさが若干足りないかな……という印象も受けた。
 斬新な設定やシステムでプレイヤーをひきつけるような目新しさはないが,アクションゲームとしての完成度に関しては,metacriticで80点オーバーのポイントを得ていることからも,なんとなく想像できるだろう。例えば,「悪魔城ドラキュラ」シリーズにハマったことがあるようなアクションゲームファンなら,間違いなく楽しめるタイトルなので,興味のある人は発売日を楽しみにしていてほしい。

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