プレイレポート
巨神とのバトル,敵基地への潜入,そしてボコボコになる愛車。「FINAL FANTASY XV」最新ビルドのプレイレポート
ゲームの基本的なシステムなどは過去記事をご覧いただくとして,本稿では以前のビルドになかった,印象的なシーンをお届けしたい。
まずは,E3 2016にプレイアブルデモとして出展されていた「タイタン」との戦いだ。バトルの流れ自体はE3のものとほぼ同様だが,細かなエフェクトなどが追加され,グラフィックスのクオリティが向上した印象。巨大なタイタンが拳や蹴りでノクト達を潰そうとしてくる様は,落石や雪崩といった自然災害を思わせて,操作する指にも思わず力が入ってしまった。おそらくまだ序盤と思われる段階でこのスケールのバトルが楽しめるとなると,クライマックスはどうなるのか,期待せざるをえない。
2月のアクティブタイムレポートでムービーが公開された,敵基地への潜入も体験できた。
敵に見つからないよう物陰に隠れつつ移動し,どうしても戦いが避けられなさそうな場合は,背後からの「シフトキル」一撃で倒し進んでいくというステルスアクションになっていて,なかなかのスリル感だ。
筆者は途中で敵に発見され,魔導兵の群れと乱戦する羽目になってしまった。砲台を乗っ取って敵をバリバリ撃ちまくるのは爽快だったが,うまくやれば見つからないまま任務を遂行できそうだ。
今回のビルドでは,バトルのさまざまな部分に変更が加えられていた。最も大きいのが,歴代のルシス王から受け継ぐ武器だろう。これまでは振るうたびにMPを消費していたのだが,今回はHPが減るようになっていた。調子よく戦っていたらいつの間にかピンチ……といったこともしばしば起こるので,これまで以上にスリリング。命を危険にさらす代わりに強大な力を手に入れる,というところはルシス王の使命に通じるところもあり,なかなか味わい深い。
モンスターと戦っているところに帝国の揚陸艇が飛来し,降下してきた「魔導兵」が乱入してくることもある。これは体験版の「FINAL FANTASY XV -EPISODE DUSCAE-」でもそうだったのだが,今回のプレイでは,モンスターと魔導兵も互いに攻撃し合うようになっているのに気づいた。ノクト達を含めて三つ巴のバトルが展開するというわけで,うまくやれば“漁夫の利”を得られるのかもしれない。このような感じで刻々と状況が変わるのは,オープンワールドらしいところだ。
本作では,夜になると「シガイ」と呼ばれる凶暴なモンスターが出現する。これまでのビルドでも,「PLATINUM DEMO」に登場した「鉄巨人」に挑んでまったく歯が立たず,返り討ちにされていたのだが,今回遭遇した鉄巨人は,シリーズお馴染みの「ボム」などの高レベルモンスターを従えており,危険度が大幅にアップしていた。当然ながら今回も倒せなかったが,リベンジは製品版のお楽しみということにしよう。
移動や戦闘中に,プロンプトがいつの間にか写真を撮影してくれている「フォト」に関しても全貌が見えてきた。レベルが上がるとさまざまなカラーエフェクトが使えるようになるほか,戦闘中,プロンプトに写真を撮りまくるよう指示を出す「スナップショット」という連携コマンドも登場している。
カラーエフェクトはセピア調にしたり,ビビッドな色合いにしたりといった感じで,それぞれの使用頻度も設定可能となっていた。
スナップショットは貴重なゲージを消費するにもかかわらず,戦いにおけるメリットはないというものだが,モンスターのアップ写真はなかなかの迫力。世界各地をめぐりながらのモンスターコレクションも楽しそうだ。
「AP」を消費して新しいアビリティを手に入れる「アビリティコール」(「FFX」のスフィア盤に似たシステム)にも大きな変更が加えられていた。これまではノクトと仲間それぞれの盤面が存在していたが,今回は,盤面がアビリティの傾向ごとに分けられていた。
その内訳は,「アクション」(ノクトのアクション強化),「チーム」(仲間のアクション強化),「仲間コマンド」(仲間へ対する指示の増加),「ファントムソード」(ファントムソードの強化),「フィールド」(フィールド探索能力の強化),「魔法」(魔法の威力やエレメント精製能力の強化),「回復」(回復能力の強化),「パラメータ」(能力値の強化)という8つだ。
これまでキャラクターごとだった盤面がアクション,チーム,仲間コマンド,ファントムソードに統合され,これまでになかったフィールド,パラメータ,回復という盤面が加わったというわけだ。
フィールドの盤面で得られる能力には,愛車「レガリア」やチョコボで一定距離移動したり,キャンプで誰かの好物を作ったりするとAPがもらえるといったアビリティが揃う。
FFXVはアクション要素が強いが,それが苦手な人は回復やパラメータのアビリティを重点的に取るといいだろう。回復は物陰に隠れたり,マップシフトした際の回復速度が向上し,パラメータのアビリティには能力値を上げてくれるもののほか,アクセサリの装備枠を増やすといったものもある。もちろんAPには限りがあるため,どれを優先するべきか,いろいろと悩むのが楽しい。
今回のプレイでは,レガリアについてもいろいろと試してみた。ステッカーを貼ったり,カラーリングを変えたりするのも面白かったが,何より印象に残ったのはレガリアのダメージ表現だ。
対向車や岩などにぶつかると,フロントガラスにヒビが入ったり,ボンネットがへこんだりといた具合に,レガリアが壊れていく。ボコボコになったレガリアと一緒に写真を撮ると,いかにもロードムービー的というか「脳天気な若者達の珍道中」っぽい雰囲気が出て楽しい。
さらに無茶な運転をしてダメージが蓄積すると,スピードが出なくなり,走らせても燃料を食うばかりになってしまう。シドニーに修理してもらえば元通りになるが,当然ながらお金が必要なので,壊れた車のほうがワイルドでいい,といった人以外は安全運転を心がけよう。
今回紹介した以外にも,さまざまな部分がブラッシュアップされており,時間とともに完成度が上がっているのがはっきりと感じられる。発売までのあと1か月でこのクオリティがさらに高まると思うと,楽しみで仕方がない。
「FINAL FANTASY XV」公式サイト
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(C)2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
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