イベント
[TGS 2010]PSP「ダンボール戦機」をプレイして,あらためてレベルファイブ恐るべし! と思わされた
レベルファイブって会社は,なんでここまで少年の心を刺激するのかしら。私,完全にヤられちゃってるわ。
確かにね,私は齢33を数えるおっさんよ。そんな私が少年の心を語ったところで……って思っているあんたは,何も分かっちゃいないわ。
女がいくつになっても女として見られたいように! 若く見られたいように! 濃度と効果が反比例しがちと分かっていても化粧をし続けるように! 男も少年の心を常に持っているのよ。また,持ってないといけないものなの。
で,2010年に発売予定のPSP用RPG「ダンボール戦機」の話。男はね,基本的にロボットものに弱いのよ。レベルファイブは,そこを突いてきやがったのよ。しかもきっちりレベルファイブ流に。
東京ゲームショウ2010で少し試遊した限りでは,きっとこのダンボール戦機も同じ路線に違いないわ。というのも,ストーリーがベタすぎるんだもん。
主人公の少年が,世界を救う可能性を秘めている――。今日びこんなにストレートな展開,なかなかないわよ。直球もいいところ。
だが! かの巨匠 志村けんはこう言っているわ。「ベタができないやつはシュールもできない」と。そして,誰も投げない球ならば,それは立派な魔球レベルなわけで。つまり,磨き抜かれた直球こそがレベルファイブの決め球なのよ。それに,なんだかんだ言いながらイナズマイレブンをプレイしてる大人も,結局は好きなのよベタが。
というわけで,ベタな導入のストーリーを目の当たりにして,きっとこのダンボール戦機は暑苦しい物語なんだろうなと推測した次第。たぶん当たってると思うわよ。
……まあ,ひとまずストーリーは置いときましょう。問題は戦闘……イヤ,別に何も問題はないんだけど,見事に予想を裏切られちゃったのよ。意外にも正統派と言っていい3Dアクションテイストだったわ。
というのも,きっとストーリーが熱いだろうから,戦闘もイナズマイレブンのようなハチャメチャなものになるだろうなって勝手に予想してたの。
だって,イナズマイレブンって実際のサッカーに対していっそ清々しいほど,それこそみんな悪魔の実食ってんじゃねーかってほどのフィクションで攻めてきてるじゃない?
でも,ダンボール戦機の戦闘は,本当に丁寧に作られたアクションだったのね。遠距離,近距離と武器を使い分けて戦うんだけど操作は難しくないし,キャラクターの動きも不自然ではないし,タッグマッチもできるし,本当に正統的。ちょっと面食らっちゃったわ。
もちろんそこはレベルファイブの作品だけあって,嫌みなく単純に面白い戦闘に仕上がってたわよ。ただ,私が勝手にイナズマイレブンをイメージしていただけ。
でも,よくよく考えると,西暦2050年っていう時代設定自体がもうフィクションなわけだから,空想の世界にこれ以上空想を足す必要はないのよね。だから,戦闘が正統派でもそれはそれで何も間違っていないのかもしれない,と思うに至ったわ。
同時に,なんで私が間違っているかどうか上から目線のジャッジをしなきゃいかんのだと反省するに至ったわ。
まあ,要するにそれぐらい面白そうな匂いがしたってわけよ,ダンボール戦機の試遊から。そして,やっぱりと言うべきかどうなのかは分からないけど,15分間の試遊時間はあっという間に過ぎてしまったわ。やっぱり,面白いゲイムは時間を忘れさせるのね。本当に短く感じた15分間だったわ。
そしてブースを出てから気付いたんだけど,どうやら,このダンボール戦機ってTVアニメ化とプラモデル化が決定しているようね。
アニメがゲイム化されることは多いけど,レベルファイブって,逆にゲイムありきでアニメやおもちゃといった各メディアに進出していくやり方が好きなのかしら。
これって実はすごく理にかなったやり方だと思うのよね。ゲイムをアニメ化した結果,ゲイムのブランド力も上がるんだから。もちろん前提として,アニメが面白くないといけないわけではあるんだけど。
何にせよ,レベルファイブ恐るべし! という印象をあらためて持ったわ。きっとアニメもゲイムも,面白いものに仕上げてくるんでしょうね……。やっぱりレベルファイブは恐るべき存在だわ。
「ダンボール戦機」公式サイト
- 関連タイトル:
ダンボール戦機
- この記事のURL:
(C)2011 LEVEL-5 Inc.