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本日発売の「二ノ国 漆黒の魔導士」の初回受注は60万本! 完成披露会には多部未華子さん,長澤まさみさん,古田新太さん,大泉 洋さんら豪華キャスト陣が集結
「二ノ国」は,現実世界とは異なる世界“二ノ国”を舞台に,主人公の少年オリバーが妖精のシズクとともに大冒険を繰り広げるというストーリーが展開されるRPGだ。
本作には,“マジックマスター”という,350ページ以上にもわたる実際の本がゲームに標準で付属し,ゲームと本を一緒に使いながら遊ぶという,非常に斬新な取り組みが行われている。
また,「二ノ国」はレベルファイブが企画・開発しているが,アニメーション作画はスタジオジブリが,音楽は作曲家の久石 譲さんが担当するという,ビッグなコラボレーションでも話題を集めている。
メディアや業界関係者,そして事前の応募で選ばれた約1000人の一般来場者が集まった本イベントでは,本作のキャラクターボイスを担当する豪華キャスト陣によるトークセッションや,主題歌「心のかけら」を歌う麻衣さんのライブなどが行われた。本稿ではその時の模様をレポートしていく。
続いて日野氏は,本発表会時点での「二ノ国」の初回受注が60万本を超えたと発表。“パート1”(シリーズ物ではない初作品)としてはレベルファイブ作品の中でも過去最高の数字であるとし,今後は100万本,200万本というタイトルに育ってほしいとコメントした。
今回デモは,ゲームがある程度進行したところ,船を操縦してとある島に到着するシーンから始まった。
本村氏はまず,今回デモを行う島の地図がマジックマスターにも載っていると説明。また,マジックマスターの地図には鍵穴のようなマークが描かれていて,そこと同じ場所をゲーム内で調べると隠されたアイテムが見つかるなど,ゲームとマジックマスターが,密接にリンクしていることをアピールした。
マジックマスターには,モンスターの弱点やアイテムの情報なども載っていて,いわば攻略本のような役割も果たす。丸屋氏は,マジックマスター同様に,パッケージに同梱される「導きのしおり」にはアイテムなどの情報が書かれており,索引として利用できると説明していた。
最後に本村氏は,ゲームの中ではマジックマスターを活用すれば得をすることが多く,また深く遊べると述べ,「本を活用しながら『二ノ国』をすみずみまで探検してもらえたら嬉しいです」とコメントし,デモプレイを締めくくった。
「ファンタジーとしてきちんとした作品を作りたいということで,皆が楽しめる音楽を作ろうと思いました。ベースはアイルランドなどの格調のある民族的な,懐かしくて未来に繋がる音の世界観を作ろうと思いました。毎朝起きたらピアノのスケッチを描くんですけど,毎日同じフレーズが出てくるんですよね。ということはこれで“確定”なんだなと思って,7日間で全部書きました。
リズムとかもすごく複雑に作ったんですけど,これは調子が良いときの傾向なんです。作曲家として,曲に臨むスタンスにブレがなかったので,すごく完成度の高い作品が作れたなと思います。個人的にはすごく満足していますね。これはいつか,コンサートをやってもいいんじゃないかと思いました」
日野氏によれば,実は今回の完成披露会では,久石さんに出演してもらい演奏会のような趣向を凝らそうと企画していたが,久石さんが海外に行くため出演できないということで実現できなかったそうだ。いつかぜひ「二ノ国」のコンサートを実現したいと,日野氏はコメントしていた。
続いては,「二ノ国」の声優陣から多部未華子さん,長澤まさみさん,古田新太さん,大泉 洋さん,黒田知永子さん,八嶋智人さん,渡辺えりさん,溝端淳平さん,そしてアニメーション監督を務めたスタジオジブリの百瀬義行氏がステージに登場し,以下のように挨拶した。
トークセッションは主役を差しおき“大泉ワールド”が全開
芦田愛菜さんのゲスト出演や麻衣さんのミニライブも
続いては,本作で声優を務めたキャスト陣から,多部さん,長澤さん,古田さん,大泉さん,さらには日野氏が加わってのトークセッションが行われた。トークセッションでは,“大泉ワールド”が全開で,会場が笑いの渦に包まれる内容となった。
発売前に「二ノ国」をプレイさせてもらったという大泉さんは,開演前に「滝の回廊まで進んだ」と,自信満々に日野氏に言ったところ,日野氏と秘書に大笑いされたと話す。というのも,滝の回廊というのは,ゲームを始めて最初に入るダンジョンなのである。
大泉さんは,滝の回廊にたどり着くのがどれだけすごいことかを力説するが,日野氏に「滝の回廊にたどり着くというか,滝の回廊から始まるんですよ」と厳しいツッコミを入れられていた。もちろん,会場は大爆笑である。
多部さんは主人公・オリバー役ということもあってか,一番最後に他の人の声が入った状態で収録したそうである。そのとき古田新太さん演じるシズクの声を聞いてびっくりし,「ジブリこれでいいんだ」と思ったそうである。
そのシズク役の古田さんは,ジブリ作品に2回出ていると強調しつつ,シズクのイラストをもらって,最初はいろんなトーンで役作りをしていたが,最後は普通に大阪弁で収録することになったと話していた。
長澤さんは,「進むのが遅いんで,自分の声をまだ聞けてないんですよ」とコメントしていた。
トークセッション終了後は,11月24日から放映されている,「二ノ国 漆黒の魔導士」の新CMが上映された。このCMには芦田愛菜さんが起用されているが,これは「二ノ国」という作品が親子をテーマにしたストーリーなので,親子で遊べるというメッセージ性を込めたそうである。
ここでゲストとして,その芦田愛菜さんが登場。CMは朝早くから夜まで続いたらしいのだが,芦田さんはずっとテンション高く撮影に取り組み,そのおかげで良い作品が撮れたと日野氏は話していた。
ちなみに麻衣さんは,実は久石 譲さんの実娘。「心のかけら」の作曲は久石さん,そして作詞の鈴木麻実子さんは,スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫氏の実娘と,親子がテーマの「二ノ国」にはぴったりといえる人選だ。
最後に日野氏は,以下のように来場者に向けてスピーチを行い,完成披露会を締めくくった。
「『二ノ国 漆黒の魔導士』という作品は,レベルファイブが『レイトン教授』,『イナズマイレブン』という大きなシリーズに続く次の作品として,打ち出すビッグタイトルといってもいいと思います。この作品が大きく成長して大ヒットすることをスタッフ一同が願っています。本作で採用した本を使ったゲームシステムというのも,ゲーム史上では初ではないかというほど斬新なものだと思っています。
これからもこのように,新しいものを追い求めて作品作りをしていきたいと思っています。この完成披露会に参加したのをきっかけに,レベルファイブの他の作品もやってみようかという人もいるかと思いますが,これからもレベルファイブの作品をぜひ応援していただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました」
「二ノ国 漆黒の魔導士」公式サイト
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二ノ国 漆黒の魔導士
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