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長編アニメ映画「BAYONETTA Bloody Fate」舞台挨拶をレポート。田中敦子さん,園崎未恵さん,木﨑文智監督が制作にまつわるエピソードを語った
本作は,2009年にセガが発売したアクションゲーム「BAYONETTA」のアニメ化作品。ゲーム版の特徴であったダイナミックなアクションはもちろん,アニメーションならではの演出によって「BAYONETTA」の世界観を魅力的に描いている。
舞台挨拶には,ベヨネッタ役の田中敦子さん,ジャンヌ役の園崎未恵さん,木﨑文智監督が登壇した。本稿では,「BAYONETTA Bloody Fate」にまつわるエピソードが披露されたトークの模様をお届けしよう。
「BAYONETTA Bloody Fate」上映劇場
11月23日(土・祝)より,全国10劇場にて2週間限定劇場公開
<東京>シネマサンシャイン池袋
<東京>新宿バルト9
<横浜>横浜ブルク13
<川崎>川崎チネチッタ
<千葉>京成ローザ10
<埼玉>MOVIXさいたま
<大阪>梅田ブルク7
<名古屋>センチュリーシネマ
<福岡>T・ジョイ博多
<札幌>ディノスシネマズ札幌劇場
(左から)園崎さん,田中さん,木﨑監督 |
――本日はよろしくお願いします。まずは,田中さんと園崎さんが,それぞれベヨネッタとジャンヌを演じるうえで意識した部分を教えてください。
田中さん:
2009年にゲーム版「BAYONETTA」が発売された当初,PVで少しだけベヨネッタを演じさせていただき,その時にベヨネッタに恋をしてしまいまして。それから4年かかって,やっとベヨネッタと融合することができ,本当に嬉しいです。私自身が昇天するような感じで,楽しく演じました。
園崎さん:
ゲーム版の発売時,駅にある「BAYONETTA」の看板を見て「うわぁ,かっこいいな」と思っていました。私がその作品に参加できること自体が嬉しかったですね。 ただ,ゲーム版のボイスは英語なので,ファンのイメージを裏切らないように演じなければならないと。その部分は,とても気を使いました。
このアニメーションはアクションがウリだと思いますので,田中さんと一緒に台本を見ながら,アクションの演技を細かく付けていくのが大変でした。とにかくアクションシーンのスピードが速くて,台本があっと言う間に過ぎていっちゃうんですね。「あっ,今のところセリフだった」みたいなこともあり,瞬発力が必要な作品でした。
――それでは木﨑監督にお聞きします。「BAYONETTA Bloody Fate」を制作するうえで苦労された部分はありますか。
木﨑氏:
ゲーム版「BAYONETTA」は,とにかく密度の濃い作品なんです。それをアニメ化するということで,いつもの倍以上の労力が必要だったと思います。「BAYONETTA」の魅力を,少しでもアニメーションに落とし込めていれば幸いです。
田中さん:
ベヨネッタは見た目のかっこ良さはもちろんですが,内面も魅力的ですね。500年間の葛藤や,何かに突き動かされて戦いに挑んでいくという部分で,強いけれど内面は揺れている。そういう女性的なところから滲み出るものが,彼女の魅力だと思います。
園崎さん:
ジャンヌは,ベヨネッタの対極にいる存在だと思います。ただ,遠いけれど隣り合わせのイメージもあり,ベヨネッタが「自分とは何なのか」を探している中でも,ジャンヌはいつも変わらずベヨネッタのことを想っています。ジャンヌの立ち位置は変わらないですが,ベヨネッタが動いていくことで,善とも悪とも捉えられる。そんな不思議さが魅力です。
観る人の立場によって,どういう対象になっていくのかが変化していくキャラクターだと思うので,演じていてすごく興味深かったです。
ツイッギー(イギリスの女優)みたいな容姿も魅力的ですね。
――女性キャラクターのアクションシーンについて,気をつけたことはありますか。
木﨑氏:
女性キャラクターの魅力をアニメーションに落とし込むときには,もうちょっと派手にできればいいなと思っていました。
――それでは,田中さんと園崎さんにとって印象に残っているシーンを教えてください。
田中さん:
全部,と言いたいところですけど,強いて挙げるならジャンヌと戦うシーンです。やはりそこは苦労もしましたし,演じていてワクワクするような高揚感もありました。ベヨネッタとジャンヌのつながりは,全編を通して描かれていますので,それが象徴された素敵なシーンになっていると思います。
園崎さん:
やっぱりラストシーンですね。ネタバレになってしまうので,詳しくは言えませんが,ぜひ楽しみにしていてほしいです。
――「BAYONETTA Bloody Fate」は,監督にとってどんな作品ですか。
木﨑氏:
東京国際映画祭に招待され,グリーンカーペットまで歩けました。こうして皆さんに挨拶できるとは夢にも思っていなかったので,それだけで幸せですし,ありがたいと思ってます。アニメ版は「BAYONETTA」自体が,少しでも盛り上がるような存在になってくれたら嬉しいですね。
トーク終了後のフォトセッションでは,ベヨネッタの衣装に身を包んだ橋本真帆さんも登場 |
「BAYONETTA Bloody Fate」公式サイト
『BAYONETTA Bloody Fate』
2013年/日本/カラー/89分
■INTRODUCTION■
その魔女、華麗にして残酷
大ヒットゲーム「ベヨネッタ」、世界中を虜にした魔女が次なる舞台へ―
全世界を熱狂の渦に巻き込んだ究極のアクションゲーム「ベヨネッタ」。
クライマックス・アクションという新しいアクションゲームの境地を切り拓いた名作を原典に、これを究極の長編アニメーションとして昇華させるべく挑んだのは、「AFRO SAMURAI RESURRECTION」(アフロサムライ:レザレクション)で日本アニメ初となるエミー賞ノミネートを果たし、世界的注目を集める鬼才、木﨑文智監督とアニメーション企画・制作のGONZO。
「ベヨネッタ」の魅力であるダイナミックなアクション描写はもちろんのこと、アニメーションならではの構成と演出を追求したことによって、「ベヨネッタ」の世界に上質なドラマ作品としての新たな魅力を引き出した。
人知を超えた肉体と能力を持つ魔女ベヨネッタが、天使たちを華麗に過激に容赦なく撃ち堕とすクライマックス・アニメーション!!
善悪が逆転した世界観の中、絶頂感がブッつづく衝撃の映像体験で昇天せよ。
※原作ゲーム BAYONETTA(ベヨネッタ)について
人知を超えた肉体と能力を持つ魔女ベヨネッタが、両手両足に装備した武器と体術のコンビネーションで華麗に天使たちを狩る、∞(ノンストップ)クライマックス・アクション。映画のクライマックスシーンが連続するような大迫力のステージと、そこで繰り広げられる最高峰の3Dアクションに、絶頂感が止まらない。魔女ならではのダイナミックなアクションスタイルと主人公・ベヨネッタの圧倒的な存在感が、プレイヤーを魅了する。
対応機種:PlayStation 3、Xbox 360
発売日:2009年10月29日
発売元:株式会社セガ
開発元:プラチナゲームズ株式会社
希望小売価格:7,980円(税込)(※)
日本ゲーム大賞2009-フューチャー部門-受賞
※現在は「BAYONETTA-ベヨネッタPlayStation 3 the Best」「BAYONETTA(ベヨネッタ)Xbox 360 プラチナコレクション」として各3,990円(税込)で発売中です。
■STORY■
「ほら、いらっしゃい・・・気持ちよく昇天させてあげる」
自分が魔女であること以外、記憶を持たない女がいた。彼女の名はベヨネッタ。
襲い来る天使を狩る日々を送っていたが、突如舞い込んだ情報により、失われた記憶を求めて、宗教都市ヴィグリッドへと旅立つこととなる。
過去の記憶を呼びさます数奇なる出会い。
ベヨネッタの過去を仄めかす妖しい女、父の仇と追ってくるジャーナリストの男。
そして彼女をマミーと呼び、慕う幼い少女。
ベヨネッタの失われた記憶には、一体なにが隠されているのか。
その先に待ち受けている、彼女の運命とは・・・?
■CAST■
ベヨネッタ:田中敦子
ジャンヌ:園崎未恵
ルカ:浪川大輔
セレッサ:沢城みゆき
ロダン:玄田哲章
エンツォ:高木 渉
バルドル:若本規夫
■STAFF■
監督/絵コンテ/演出:木﨑文智
脚本:広田光毅
キャラクターデザイン:横山 愛
天使デザイン:飯島弘也
メカ・魔獣デザイン:赤井方尚
メカ・銃デザイン:渡部 隆
美術設定:池田繁美
色彩設計:飯島孝枝
3DCGI:菱川パトリシア
撮影監督:荻原猛夫
編集:三嶋章紀
音響監督:塩屋 翼
音響制作:スタジオマウス
原作:ゲーム「BAYONETTA」
キャラクター原案/監修:島崎麻里
原案協力:神谷英樹 橋本祐介
主題歌:麻衣(avex entertainment)
アニメーション制作:GONZO
製作:BAYONETTA FILM CLUB
(C)SEGA/BAYONETTA FILM CLUB
- 関連タイトル:
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