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[TGS 2008#091]108人の“星を宿す者”が新たな物語を紡ぎ出す。「幻想水滸伝ティアクライス」試遊レポート
今回の幻想水滸伝ティアクライスは,ナンバリングタイトルではないものの,ジャンルとしてはRPGとなっており,本編に準ずる扱いになっているようだ。KONAMIブースの試遊台に用意されていたのはTGS 2008特別バージョンで,序盤が楽しめる“旅立ちの章”と,中盤が体験可能な“激闘の章”のいずれかがプレイできる。プレイの制限時間は20分と決められていたが,遊びやすいゲームなので,比較的余裕を持ってプレイできた。今回は,ストーリーがどのようにして始まるのかを見るために,“旅立ちの章”をチョイスしてみた。
データをロードすると,フィールドで敵に襲われるシーンから始まる。敵は“もさもさ”で,シリーズを遊んだことのある人なら,序盤に登場する弱い敵だということがわかるはず。戦闘は,従来作と同じくコマンド選択方式。最初に“自動攻撃”か“個別に入力”を選ぶことになるが,自動攻撃ならコンピュータが判断して自動的に敵を攻撃してくれるのでラクチンだ。またAIが,思ったよりも的確に判断して攻撃していたので,よほどのことがない限り任せっぱなしでもいいかもしれない。一方の個別入力なら,どの敵を攻撃するかや,防御をするか,協力攻撃を繰り出すかなどが選択できる。
シリーズの特徴である協力攻撃は,この時点では仲間4人で敵1体を総攻撃する“自警団攻撃”しか選べなかったが,実行すると派手な演出と共に,仲間が次々と敵へ攻撃していく。なお,戦闘シーンでは上画面に各キャラのステータスが表示され,下画面にコマンドや3Dキャラが戦う戦闘模様が映し出される。2画面が有効活用されているので,思ったほど画面の狭さを感じることはなかった。
何度か戦闘を繰り返しながら先へと進むとイベントが発生し,下画面にムービーが流れる。ムービーのクオリティはかなり高く,これがニンテンドーDS用なのかと,一瞬疑ってしまったほど。これならば,先々ムービーが入るイベントを見るのが楽しみになり,プレイのモチベーションも高まるというもの。
その後,パーティは森の遺跡へと向かうことになったのだが,そこに入った途端に中ボスと思われる敵との戦闘が始まる。1体しか出現しないものの,HPが高いため倒すのに苦労した。協力攻撃やアイテムなどを駆使し,何とか中ボスを倒したところで,体験プレイは終了となった。
シリーズ経験者として一通りプレイしてみた印象は,従来作と違って主人公がしゃべるようになったため,物語の展開そのものに目新しさが感じられるな,ということ。もちろん,主人公の名前は今までどおりプレイヤーが任意で入力できる。また従来作と同じく,「本拠地」や108人の仲間などは登場するが,戦闘中のコマンドで今まで“紋章”だったコマンドが,本作では“星の印”という表記になっていたのが気になった。このあたりが,シリーズ本編との大きな違いとなってきそうな気がする。
なお,体験プレイコーナーを出るときに,本作に登場するメインキャラが描かれたポストカードを収録した冊子がもらえた。数に限りがあるとのことなので,入手できた人は,大事にしておくといいだろう。
まだまだ未公開情報が多いものの,本作では登場人物も一新されているので,「遊んでみたいけど,過去作の登場人物が覚えられないから手が出しづらい……」と思っていた人には,良いタイトルかもしれない。発売日が12月18日に決定し,予約すれば豪華な特典が付いてくるとのことで,シリーズファンにとっても待ち遠しい1本ではないだろうか。
- 関連タイトル:
幻想水滸伝ティアクライス
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(c)2008 Konami Digital Entertainment