小林裕幸プロデューサー，時東ぁみさん，OLIVIAさんらが出演した「戦国BASARA バトルヒーローズ」公開録音イベントレポート

トヨタ オートサロン アムラックス東京
公式サイトURL：http://www.amlux.jp/

　4月11日，東京・池袋のトヨタ オートサロン アムラックス東京において，“NACK5「Oh！JaMa」presents『戦国BASARA』トーク＆ライブsupported by amlux 公開録音”が行われた。

　本イベントは，FM NACK5（79.5MHz）で毎週月〜木曜日の23：15〜23：30にオンエアされている番組「Oh！JaMa」の公開録音イベント。「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーであるカプコンの小林裕幸氏，そしてPSP用ソフト「戦国BASARA バトルヒーローズ」の挿入歌を歌うアーティスト，OLIVIAさんがゲストとして出演した。ここでは，その模様をお届けしよう。

山本 昇さん（左）と時東ぁみさん（右）

　イベントの司会進行は，「Oh！JaMa」のパーソナリティである時東ぁみさんと山本 昇さんのお二人だ。まずは時東さんと山本さんに招き入れられて，OLIVIAさんが登場。「戦国BASARA バトルヒーローズ」の挿入歌である「Sailing free」をはじめ3曲を歌うミニライブが開催された。なおミニライブはアコースティックギター2本による特別バージョンの演奏だった。

OLIVIAさん

　ライブのあとは，時東さん，山本さん，OLIVIAさんによるトークセッションが行われた。
　「Sailing free」は，OLIVIAさんとミュージシャンのINORANさんとの共同制作で生まれた曲ということで，INORANさんの印象を聞かれたOLIVIAさんは，「楽曲のセンスが良くて，とても繊細な人」とコメント。
　またOLIVIAさんは，普段あまりゲームをする機会はなかったそうだが，「戦国BASARA バトルヒーローズ」の挿入歌を制作するにあたり本作をプレイしたと語っていた。「あまりゲームをプレイしたことがないので心配だったんですけど，いざプレイしてみたらすごく簡単で，私でも気軽にプレイできました。とてもエキサイティングなソフトです」と感想を述べていた。ちなみに，OLIVIAさんは本作をきっかけにゲームに興味を持ってPLAYSTATION 3を購入したそうで，いろいろなゲームにチャレンジしたいとも語っていた。

　そして，お次は「戦国BASARA」シリーズのプロデューサーである小林裕幸氏が登場してのトークセッションとなった。
　小林氏はイベントについて，「『戦国BASARA』のイベントは普段，女性のファンが多いのですが，今日は男性の方が目立ちますね。いつもと違うので若干違和感があります（笑）」とコメント。
　確かに，「こちら」の記事で紹介したように「戦国BASARA バトルヒーローズ」の発売イベントは，来場者はほとんどが女性だったし，このイベントでも小林氏が登場したときには，あちこちから黄色い歓声が上がっていた。筆者もゲーム関連のイベント取材を何度もしてきたが，プロデューサーが登場して黄色い歓声が上がるのを見たことはほとんどなかったので，女性ファンが多いというのも納得できる話だ。べ，別にうらやましくなんかないんだからねっ！

　トークセッションでは，「戦国BASARA バトルヒーローズ」の挿入歌アーティストとしてOLIVIAさんを起用した理由についての質問が出た。小林氏は，「もともと僕がOLIVIAさんのファンだったというのもあるんですけど，『戦国BASARA』は男達の戦いを描いた作品なので，女性の声が欲しかったんです」と，その経緯を明かした。ちなみに，ここで時東さんが「OLIVIAさんのライブのとき，小林さんが会場で一番ノリノリでした」と暴露していた。

　ここでOLIVIAさんが再び登場し，「Sailing free」の制作秘話が明かされた。OLIVIAさんは，「最初のアレンジが“優しい”感じ過ぎてダメ出しされるかなと思ったらやっぱりダメ出しされてしまい，完成まで何度も作り直した」とコメント。
　小林氏はこのことについて，「OLIVIAさんの曲としてはすごく良くて個人的には好きだったのですが」とフォローを入れつつ，「『戦国BASARA』のイメージに合わないところがあったので，リクエストをお願いしました。妥協してしまうと，期待しているファンの皆さんにも，作っているスタッフにも申し訳ないですから」と，仕事には私情を挟まない（？）プロデューサーとしてのこだわりを語った。


　さらに話は「戦国BASARA」のキャラクター設定におよび，「戦国BASARA」シリーズの史実にとらわれない自由奔放な人物設定が，どのようにして生まれたのか，小林氏の口から語られた。
　たとえば伊達正宗は「Here we go！」といった英語のセリフをしゃべるのだが，小林氏によれば，これは伊達家が外交をしていたという歴史の記述から，「戦国BASARA」の世界で伊達正宗が英語がしゃべってもいいだろうという発想から生まれたとのこと。また，本多忠勝についても，戦地から無傷で帰ってきたという記述があったことから“ぶっ飛んだ強さ”が連想され，あのようなキャラクター設定になったという。

　トークセッションの最後は，小林氏とOLIVIAさんから，会場に集まった人とリスナーに向けてのメッセージで締めくくられた。
　小林氏は，「『戦国BASARA バトルヒーローズ』は，これまでのシリーズをやったことのない方でも楽しめるようなタイトルになっているので，興味を持たれた方はぜひ遊んでみてください」と，OLIVIAさんは「4月15日にニューシングル『Sailing free』が発売になります。BASARA盤にはゲームの映像と曲を合わせたDVDが，OLIVIA盤にはショートムービーがセットになっているので，興味があればよろしくお願いします」とコメントした。


　「Oh！JaMa」のパーソナリティとしてコンビを組んでいるだけあり，司会の時東さんと山本さんのトークはまるで掛け合い漫才のようで，イベント会場は終始笑いに包まれていたという印象だ。
　たとえば，トークセッション中にOLIVIAさんの手が山本さんの手に軽く触れるというハプニング（？）があったのだが，山本さんが「触れましたねぇ」とうれしそうに言うと，時東さんが「OLIVIAさん，すぐに手を洗ったほうがいいですよ」とバッサリ。また，山本さんが観客の中に入ってコメントを求めに行くと，時東さんは「そのまま帰ってこないでください」と，手厳しい言葉で会場の笑いを誘っていた。お互いに気心が知れているからこそ時東さんの毒舌も出てくるのだろう。ちょっとMっ気のある筆者としては，時東さんに厳しいツッコミを入れられている山本さんがうらやましかったのは，ここだけの秘密だ。


　なお本イベントの模様は，FM NACK5（79.5MHz）の「Oh！JaMa」（23：15〜23：30）で本日（4月13日）から4月16日まで4回にわたって放送される予定だ。FM NACK5の公式サイトによれば，サービスエリアは「埼玉県・東京都の全域・神奈川県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県の大部分」となっているので，該当地域の人は，ぜひラジオを聴いてみてほしい。

4月15日にリリースされるCDシングル「Sailing free」（関連記事）。価格は1800円（税込）。左が“OLIVIA盤”，右が“BASARA盤”のジャケット