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ロベリアを軸にしたストーリーが展開。本日より公演が始まった舞台,「サクラ大戦 巴里花組ショウ2014 〜ケセラセラ・パリ〜」のゲネプロをレポート
「サクラ大戦」とは,1996年にセガサターン用ソフトとして第一作が発売されてから,ゲームに留まらず,舞台,アニメ,コミックスなどの幅広いメディアで展開されてきたセガを代表する人気シリーズだ。
本公演の原作となる「サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜」は,パリを拠点に悪と戦う巴里花組の活躍を描いた作品だ。今回の舞台は,昨年(2013年)夏の紐育星組公演に引き続いての「ショウ」となっており,歌に踊りにお芝居にと,バラエティに富んだ内容になっている。
本稿では,本公演に先立って行われたゲネプロの模様をレポートしよう。今回の公演に出演したのは以下の皆さんだ。
「サクラ大戦 巴里花組ショウ2014 〜ケセラセラ・パリ〜」公式サイト
・キャスト
日髙のり子さん(エリカ・フォンティーヌ役)
島津冴子さん(グリシーヌ・ブルーメール役)
小桜エツコさん(コクリコ役)
井上喜久子さん(ロベリア・カルリーニ役)
鷹森淑乃さん(北大路花火役)
小島幸子さん(メル・レゾン役)
かないみかさん(シー・カプリス役)
陶山章央さん(大神一郎役)
Velo武田さん(ベロムーチョ武田役)
高木 渉さん(シゾー役)
高橋広樹さん(フィルブラン役)
野中 藍さん(レーヌ役)
・ゲスト
松原剛志さん(ダス・モルテス役)
あらすじ
帝都・東京。船へ乗り込まんと港に一人立つ大神。
「これでようやくまた巴里のみんなに会える……!」
一方その頃、巴里・シャノワールではいつもと同じようで何かが違ういさかいが起きていた。
「そろそろ潮時なのかもしれないね」
そうつぶやくロベリアの顔はいつになく青ざめている。
さらに怪人トリオ、シゾー&フィル&レーヌの前には、奇妙な男が舞い降りていた。
「ロベリア・カルリーニはどこだッシ?」
運命の糸は絡まり始めた。
それをほどくことが出来るのは、固く結ばれた友情――。
なんといっても本公演の見どころは,ロベリア・カルリーニにスポットが当てられているところだろう。大悪党として名を馳せた彼女は,巴里花組のメンバー(とくにグリシーヌ)とは馬が合わない。しかしその一方,花組のメンバーを信頼しているという思いもあり,劇中では彼女のそんな葛藤が丁寧に描かれており,非常に印象的だった。
さらに,ロベリアに復讐を企むシゾー,フィル,レーヌ,そして謎の男ダス・モルテスが絡む展開が面白く,それに加えて,もちろんエリカ,グリシーヌ,コクリコ,花火ら,ロベリア以外のメンバーにもそれぞれに見せ場が用意されているので,彼女達のファンも十分満足できるはずだ。
シリアスとコミカルを程良いバランスで織り交ぜつつ,メリハリある構成で観客を楽しませる展開は,さすがだ。約2時間半の公演が,あっという間に過ぎてしまったというのが筆者の正直な感想である。
また,「ショウ」ということで,人気楽曲が次々に披露されるのもファンには嬉しいところだろう。個人的に大好きな,「花の巴里」が歌われたときには心が躍った。ゲネプロだったため,観客席に座っていたのはすべて関係者だったのだが,それでもかなりの盛り上がりを見せていた。
ラストには「御旗のもとに」が歌われ,大喝采のなか劇は幕を閉じた。
繰り返すが,舞台「サクラ大戦 巴里花組ショウ2014 〜ケセラセラ・パリ〜」の公演は,2014年2月13日から2月16日までの4日間。当日券もあるとのことなので,興味のある人はぜひ足を運んでほしい。
セットリスト
・第一幕
夜は昼より美しく
孤独と軽蔑と黒い熱情
死者の詩
人生は水玉模様
ボンソワール巴里
・第二幕
花の巴里
頭の中のお魚さん
甲板フラフラ
嘆きの花
明日のわたしに花束を
夜は昼より美しく
御旗のもとに
「サクラ大戦 巴里花組ショウ2014 〜ケセラセラ・パリ〜」公式サイト
- 関連タイトル:
SEGA THE BEST サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜
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