プレイレポート
「ソウルマスター」の戦闘は,さまざまなモンスターとの連携がカギ。特徴的な「ソウルシステム」を体験してきた
本作は,かつてはアエリアによって「バトルコロジー」というタイトルで展開される予定だったタイトル。2010年4月にクローズドβテストが実施されたものの,その後クオリティアップのために約1年半の充電期間が設けられ,最終的にアラリオの元でソウルマスターとしてサービスされることになったという,なかなか紆余曲折のある作品だ。
ちなみに,開発元は韓国のデベロッパNPLUTOだが,まだ韓国ではサービスされておらず,オープンβテストは今回が世界初となる。4Gamerでは,オープンβテスト開始に先駆けてアラリオでプレイさせてもらい,本作最大の特徴となる「ソウルシステム」を確認してきたので,その内容をお伝えしよう。
プレイヤー+ソウルの連携による戦闘が最大の魅力
本作のゲームジャンルは,“ステージクリア型”のMOアクションRPGだ。拠点エリアで準備を整えてから,MO形式のインスタンスダンジョンにてミッションやクエストをこなしていくことになる。
プレイヤーは,近接戦闘タイプの「ナイト」,回復魔法を得意とする「プリースト」,遠距離攻撃と隠密行動に長ける「ベアキャット」,そして今回のオープンβテストから追加される「マハリト」の4種類からクラスを選択し,冒険を繰り広げるのだ。
キャラクターの操作は[W/A/S/D]キーで移動,マウスの左右クリックで移動や攻撃,そして数字の1〜5キーでスキルの使用と,MOアクションRPGでは定番のスタイル。パっと見では,「よくあるオーソドックスなオンラインRPG」という雰囲気である。
本作がほかのMOアクションと一味違うところは「ソウルシステム」と呼ばれる独特の戦闘システムだ。これは,“ソウル”というペットのようなモンスターを召喚し,それを使役しながら戦えるというもので,複数のソウルを同時に操って戦闘に参加させられる。
「ペットと一緒に戦えるオンラインRPG」といってしまうと,それほど珍しくないように思えるのだが,本作の面白いところは,このソウルシステムが「RTSに影響を受けた」という方向で仕上げられていることだ。簡単に言ってしまうと,「限られたリソースの中で複数のユニットを生産して敵と戦わせ,ユニットがやられてしまったら再生産を行って再び戦線へ」という戦い方ができるようになっているのだ。
細かく紹介していくと,まずソウルの召喚には,“シードポイント”という資源が必要となる。これは,敵を倒したりダンジョン内のオブジェクトを破壊したりすると溜まっていくのだが,インスタンスダンジョンの入場時は毎回0からのスタートとなるので,次のダンジョンに持ち越したりはできない。そのため,そのダンジョン内で得られるシードポイントには限りがあり,これをうまくやりくりしながら,クリアを目指していくというわけだ。
また,それぞれのダンジョンには,召喚できるソウルの最大数を決める“キャパシティ”というものも定められている。例えば,最大キャパシティが10のダンジョンに挑戦している場合,必要キャパシティ2のソウルなら5体まで同時に召喚できる。多くのキャパシティが必要となる強力なソウルを1体出すか,数を重視して多くのソウルを召喚するかは,プレイヤーの戦略次第といったところだ。
もちろん,キャパシティ4のソウルを2匹,キャパシティ2のソウルを1匹というように,違う種類のソウルを組み合わせて召喚することも可能。途中でソウルがやられてしまっても,シードポイントさえあれば再度呼び出せるため,戦闘中にソウル構成を変えてみるのもいいだろう。
例えば,ナイトでプレイしている人なら,自分はモンスターの群れに突入しつつ,遠距離攻撃系のソウルを後方に配置して援護させる,という戦い方ができるし,プリーストであれば,壁になってくれそうなソウルを大量に召喚して先行させる,とった具合で遊べるというわけだ。「プレイヤーキャラクターと数多くのソウルによる連携」は,本作最大の魅力といえるだろう。
先に述べたとおり,本作のオープンβテストは本日開始となっている。可愛らしいグラフィックスながら,戦術的な要素が加味された戦闘に注力しているタイトルというのもなかなか珍しいので,興味のある人は実際にソウルシステムを体験してみてほしい。
「ソウルマスター」公式サイト
- 関連タイトル:
ソウルマスター
- この記事のURL:
Copyright(C) Npluto Corporation. All Rights Reserved. Copyright(C) Arario Corporation All Rights Reserved.