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[Gamescom]Bohemiaの「Carrier Command: Gaea Mission」 が発売間近。RTSとアクションを合わせたようなゲームシステムが特徴
本作の元になっている「Carrier Command」は,1988年にRainbirdというイギリスのメーカーからAmigaやAtari ST向けにリリースされたタイトル。3D風のグラフィックスや挑戦的なゲームシステムにより,当時はヨーロッパで大きな話題になったストラテジーゲームである。
ストーリーは,人類が入植した未来の惑星においてテロリスト集団を撲滅すべく,プレイヤーはさまざまな兵器を搭載した空母の指揮官として,戦いを繰り広げていくというものだ。空母には,水陸両用タンクの「Walrus」,戦闘機の「Manta」,そしてオリジナル版にはなかった人型ロボット兵器の「Droid」が搭載されており,これらを駆使して,火山地帯や氷雪に覆われた寒帯マップなど,6つのエリアに分かれた33の島々を攻略していく。
相手もリアルタイムでプレイヤーの勢力下にある島を奪いに来るので,雰囲気はボードゲームの「リスク」をリアルタイムで遊んでいるような感じだ。それぞれの島は,鉱物を採取するための「Mining」,防御施設に重点を置いた「Defense」,そしてユニットを生産する「Production」のいずれかに特化させて,うまく運用していく必要がある。
特徴的なのは,ユニットの一機一機へ指示を出してRTS風にゲームを進めていくだけでなく,それぞれに搭乗してアクションゲームとしてもプレイできること。砲撃やレーザービームの音響効果が秀逸で,遠方のオブジェクトや地形からは,爆破音が時間差で聞こえてくるなど,細かな作り込みが感じられる。「ARMA II」世代のゲームエンジンとは思えない,美しい仕上がりのグラフィックスにも注目だ。
Bohemia Interactiveの30人ほどのスタッフが4年がかりで作り続けてきたサイドプロジェクトとのことだが,RTSとアクションを組み合わせたような作りは興味深い。マルチプレイモードがないのが残念なものの,サクッと遊べるゲームになりそうだ。
「Carrier Command: Gaea Mission」公式サイト
- 関連タイトル:
Carrier Command: Gaea Mission
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