プレイレポート
OBT実施中! オンラインアクション「アンリミテッドハーツ」のゲーム内容をおさらいしてみよう
本作は,古くは「ダブルドラゴン」や「ファイナルファイト」といったタイプの横スクロール型格闘アクションゲームに,キャラクターの成長システムとファンタジー要素を加え,オンラインゲームならではの協力プレイや対人戦,アバター要素をあえた,いいとこ取りな作品である。
ここでは,クローズドβテストを軽く遊んでみた感想を交えつつ,ゲームの内容をおさらいしていこう。
武器によってキャラクターの成長方向が変わる(武器はいつでも変更可能)
プレイ開始後,まず行うのはキャラクターの作成だ。性別や髪型,髪色,上衣,下衣をあらかじめ用意されたものの中から選び,自らの分身を作り上げていく。……というのは,まあよくある話。
実はこのタイミングで,最初に装備する武器も選択することになるのだが,本作には,いわゆるジョブとかクラスとか,そういった職業の概念はなく,装備した武器によって戦い方が変わるシステムが採用されているのだ。
武器として用意されているのは,「剣」「爪」「弓」「杖」の4種類。そして,それぞれの武器を使えば使うほど「剣術」「格闘」「射撃」「魔法」の熟練度が増していき,その武器に特化した形でキャラクターが成長するという流れ。熟練度の数値は50〜100の間で増減し,四つすべてを100にすることはできない。
例えば初期状態ではすべて80だが,剣ばかりを使っていると,
といった形になる。
レベルアップ時には,この熟練度の数値の比率によって,キャラクターの成長値が決まるのだが,例えば上記の状態だと,「腕力」「耐久」「器用」が上がりやすくなる半面,「精神」「知力」は上がりにくくなるのだ。
ただ,メイン武器のほかにサブ武器も設定可能だし,好きなタイミングで使用武器を変更することもできるので,最初に選ぶ武器がいまいち気に入らなかったとしても,キャラクター作成からやり直す必要はない。
バランス型に成長させたいときは,各武器をまんべんなく使用し,決まった方向に特化した形で成長させたいときは,特定の武器を使用しまくればいいというわけだ。
なお武器だけでなく防具も含む装備品には,性能を上昇させる「強化」,キャラクターステータスを上昇させる「付与」,見た目を変化させ,さらに価値を1ランク上昇させる「活性化」といったカスタマイズも行える。装備品のカスタマイズだけでも,キャラクターを強くしたり,見た目を変えてアバター的な楽しみ方をしたりといったことができるのである。
そうした中,本作で非常にユーザーフレンドリーというか,ある種の独創性を感じさせるのは,移動のシステム。フィールドでの移動時にはマップを表示できるのだが(ここまでは普通),さらにマップ上に表示されたNPCなりの目標物をクリックすると,そこまで自動的に移動できるのである。
途中に障害となるオブジェクトがある場合,引っかかってしまうようなこともあるものの,フィールド移動時に迷子になりがちな人,ついでに戦闘そのものは楽しみたいけど移動は面倒だという人にとって,地味ながらもけっこう嬉しい機能といえるだろう。
ゲームパッドにも対応! キー設定もOBTでは実装
本作のバトルエリアは,インスタンスダンジョンになっているため,パーティを組んでいればそのメンバーと,ソロプレイなら一人で敵モンスターを叩き続けることになる。
となると,この手のゲームで最も重要なのは操作性。操作はキーボードとマウスの組み合わせ,あるいはゲームパッドとマウスの組み合わせ(ほかのプレイヤーとのコミュニケーションにはキーボード必須だが)で行える。
筆者自身もゲームパッドで遊んでみたのだが,クローズドβテスト段階ではパッドのキー設定が行えないほか,方向キーはともかく攻撃などがどのボタンに割り振られているのか,ゲーム内はおろか公式サイトでもよく分からなかったのは残念なところだった。
パッドの設定機能に関しては,昨日スタートしたオープンβテストで実装されたが,クローズドβテスター募集時にパッドのプレゼントなども行っていたのだから,先に何とかできなかったものかと思わなくもない。
とはいえ,戦闘時にキャラクターが行えるアクションは,攻撃,しゃがむ,ジャンプという三つが基本なので,アクションゲームに慣れている人であれば,そう戸惑うこともなく慣れで覚えられるだろう。
また,連続攻撃をマクロにして,一度の操作で複数回の攻撃を自動的に繰り出すコンボ設定も可能なあたりも,ひたすらボタン連打を強いられると指が痛くなる! なんて人でも安心して遊べるような配慮といえそうだ。
ただ,スキルの発動となると,ちょっと話が違う。
本作におけるスキルは,プレイヤーキャラクターがレベルアップに応じて得たスキルポイントを振り分けることで習得していき,習得済みのスキルをショートカットに登録しておけば,キーボードの場合,A / S / D / Fキーのいずれかを押すだけで発動できる。
が,パッドの場合は,キーボードのAに設定したスキルを,「↓+→(進行方向)+攻撃ボタン」といったコマンド入力により発動できる。これもまあ,覚えてしまえばどうってことのないものではあるが(操作方法自体,格闘ゲームに慣れていれば違和感ないはず),キーボード入力と比べるとちょっぴり難解かもしれない。
●Aキーに設定したスキルをパッドで発動する場合
↓+→(進行方向)+攻撃ボタン
●Sキーに設定したスキルをパッドで発動する場合
↓+↑+攻撃ボタン
●Dキーに設定したスキルをパッドで発動する場合
↓+→(進行方向)+ジャンプボタン
●Fキーに設定したスキルをパッドで発動する場合
↓+↑+ジャンプボタン
なお,ショートカットの登録は最大で八つまで可能なのだが,四つずつアイテム用とスキル用に分かれている。ただし,スキルやアイテムを組み合わせた「コンボ設定」であれば,アイテムのショートカットに登録可能だ。
またデフォルトでは,パッドのL1 / L2 / R1 / R2ボタンで,アイテムのショートカット(キーボードでは,1 / 2 / 3 / 4)を使用可能。なお,回復アイテムには自動使用設定があり,これを設定しておけばダメージを受けたときに自動的に使用できるので,活用したいところ。
また,コマンド自体は覚えられても,一つ一つの入力を的確に行わないと,ただ移動したあとで攻撃するだけ……みたいなことになりがちだ。多数のモンスターに囲まれ,ここは一つ範囲攻撃系のスキルで切り抜けるか……と思ったら,ちょちょっと移動して目の前のモンスターにだけ軽く攻撃。その直後にほかのモンスターから総攻撃を食らって涙目……といったことにもなりかねないので要注意である。
逆にいえば,思い通りにパッドだけでスキルを発動できるようにさえなれば,かなり快適にプレイを進められるようになるはずだ。
アンリミテッドモードでド派手なエフェクト&与ダメージ
先に述べたように,本作には職業の概念こそないが,使用する武器に応じて成長の方向性が決まっていく。これはスキルに関しても同様で,使用する武器に応じて異なるスキルを習得していくのだ。
そして一部のスキルには,属性が設けられており,これこそがアンリミテッドハーツのアンリミテッドハーツたるゆえんともいうべき,「アンリミテッドモード」で重要になってくる。
アンリミテッドモードとは,攻撃をしたり,攻撃を受けたりするとたまっていくゲージが満杯になった状態で,しゃがみながら「↑」を入力すると発動する,いわばスーパーサ●ヤ人的なモード。
このときに属性の設定されたスキルを,決められた順番に繰り出していくことで「心技」が発動し,モンスターに対して大きなダメージ(最大で通常の24倍にも相当するとか)を与えられるのだ。
心技は,一人でスキルを重ねていくことも不可能ではないが,パーティプレイ時にほかのプレイヤーと協力して繰り出すこともできる。
うまく心技が発動したときは,モンスターに与えるダメージはもちろんのこと,派手なエフェクトの効果もあって,相当な爽快感を得られるのだ。
ちなみに本作では,フィールド上にいるほかのプレイヤーキャラクターに対し,「決闘」を申し込むことができる。決闘では,1vs.1のタイマンから,4vs.4のパーティ戦が行えるのだが,ここで対戦相手に心技を発動されて負けた日には,ただ勝負に負けること以上の悔しさを味わうことになるだろう。
コレクション的な楽しみ方だってできる
モンスターが時折ドロップするモンスターカードを,「モンスター回廊」と呼ばれる非戦闘エリアで使用すると,カードに描かれたモンスターが出現。モンスター回廊内で戦闘することこそできないが,これまでに倒してきたモンスター達を,いわばコレクション的に一か所に集めて眺めることができる。
また,モンスターカードのうち,さらにレアな「金色カード」が手に入った場合,「モンスター訓練場」でこれを使用すると,カードに描かれたモンスターと戦闘できる。特定のモンスターを相手に,文字通りの“訓練”が行えるというわけだ。
訓練場では,モンスターからダメージを受けることはないが,倒しても経験値は得られない。しかし,アイテムをドロップすることもあり,まれに強化された武具が手に入ることもあるという。つまり,苦手なモンスターの攻略方法を習得しつつ,アイテムが手に入るかもしれないというのが,この訓練場の魅力といえるだろう。
ちなみに,モンスター訓練場で金色カードを使った場合も,そのカードに描かれたモンスターはモンスター回廊に加えられる。通常の攻略だけでなく,モンスターコレクションの楽しさも,本作の魅力の一つになりそうである。
また本作には,50vs.50の大規模対人戦が楽しめる「ギルドバトルシステム」が実装されているほか,正式サービス開始後には,サーバーの1チャンネルにつき12人までが“12の星神”とリンクして,強大な力を持つ「戦神」に変身できる「ソウルリンクシステム」なども実装される予定。こうしたアップデートにより,アンリミテッドハーツの世界も,アンリミテッドな広がりを見せそうな気配だ。
とまあ,クローズドβテストを軽〜く触ってみた感想を交えつつ,本作の内容に触れてきたわけだが,最後にいくつか。
筆者は本作から,気軽に遊びやすいという印象を受けた。前述したとおり,移動も楽ちんなだけではなく,基本的な操作も(覚えてしまえば)簡単。
たとえソロプレイでも,序盤のうちはパッドのボタンをバシバシと叩き続けるだけでも,わりと先に進めるし,モンスターに攻撃を当てたときの打撃感や,倒したときの爽快感はなかなかのもの。
そうこうしているうちに,プレイヤースキルやキャラクターレベルが上がり,徐々に強い装備品も手に入れられるようになるので,自然といいペースでゲームを進められる。
まあ,ドロップアイテムを拾うたびに,いちいちしゃがまなきゃいけないのがちょっぴり面倒だったりはするものの,大きなストレスではない。
また,バトルエリアへ挑んだときの所要時間も比較的短く,小一時間もあればそこそこ遊べてしまうというのも,個人的には嬉しいと感じたポイントだ。
オープンβテストでは,先に述べたとおりパッドの設定機能が盛り込まれたほか,高レベル帯向けのマップが実装されているが,ゲーム自体は現時点でクローズドβテストと大きな違いはない。
オンラインゲームって,一回のプレイに相当な時間がかかるんでしょ? とか,アクションゲームって操作が難しいんでしょ? とか,そんなイメージから本作を敬遠している人がいたとしたら,「いやいや,アンリミテッドハーツはそうでもないよ?」ぐらいのことを言ってみたいとすら思う。あとは,好みで。
「アンリミテッドハーツ」公式サイト
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