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【PR】ハイクラスなゲームPCが欲しいならLEVEL∞の「父ノ背中」コラボモデルで決まり! テストで明らかにする「間違いのなさ」
2018年の下半期は,NVIDIAのGeForce RTX 20シリーズ(開発コードネームTuring),そしてIntelのデスクトップPC向け第9世代Coreプロセッサ(開発コードネームCoffee Lake-S Refresh)と,デスクトップPC向けGPUおよびCPU市場に重要な新顔が登場した。
当然,PCメーカーやシステムビルダー各社からは両プロセッサを搭載するゲーマー向けデスクトップPCがさまざまに出てきているわけだが,ユニットコムが展開するゲーマー向けPCブランド「LEVEL∞」(レベル インフィニティ)の新製品となるプロゲームチーム父ノ背中コラボモデル「LEVEL-R039-i7K-TOVI-FB[Windows 10 Home]」(以下,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FB)もその1つだ。
競合ひしめくゲーマー向けPCの市場にあって,「最新世代のプロセッサを搭載しました」だけだと“埋もれ”てしまうのは必定だが,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは個性を示すことができるだろうか? さまざまな角度から検証してみたので,本稿ではその結果をお届けしたい。
パソコン工房のLEVEL-R039-i7K-TOVI-FB製品情報ページ
※本稿では,実際のゲームプレイを通じた3D性能評価をライターのBRZRK氏,ベンチマークを通じた評価をライターの宮崎真一氏,それ以外をライターの賈 大龍氏がそれぞれ担当します。
RTX 2070とi7-9700Kを落ち着いたデザインの筐体に搭載するLEVEL-R039-i7K-TOVI-FB
搭載するプロセッサが目玉ということでまずはスペックを確認しておくと,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBが搭載するGPUは「TU106」コアを採用する「GeForce RTX 2070」,CPUは8コア8スレッドに対応する「Core i7-9700K」となる。
両製品も含め,性能面にかかわるスペックは下にまとめたとおり。ASUSTeK Computer(以下,ASUS)との共同開発となる「Powered by ASUS」仕様ということもあり,搭載するマザーボードは自作PC市場でも流通している「Intel Z390」搭載モデル「PRIME Z390-A」だ。
●LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの主なスペック
- CPU:Core i7-9700K(8C8T,最大4.9GHz,定格3.6GHz,共有L3キャッシュ容量12MB)
- チップセット:Intel Z390(※ASUS「PRIME Z390-A」)
- メインメモリ:PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB
×2 - GPU:GeForce RTX 2070(グラフィックスメモリ容量8GB)
- ストレージ:SSD(容量256GB,NVMe/PCI Express x4,M.2)+HDD(容量1TB,Serial ATA 6Gbps,回転数7200rpm)
- 光学ドライブ:搭載(DVDスーパーマルチ)
- 無線LANコントローラ:−
- 有線LANコントローラ:1000BASE-T(※Intel「I219-V」)
- サウンド:オンボード(Realtek Semiconductor「ALC S1220A」,8ch HD AUDIO CODEC)
- OS:64bit版Windows 10 Home(Build 17134.407)
マザーボードレベルでLEDイルミネーションを搭載したASUS製マザーボードを採用することもあって,見る角度次第ではLEDイルミネーションがちらっと覗けたりするが,ゲーム中にLEDイルミネーションが邪魔になったりすることはまずないので,ゲームプレイに集中したい人向けの筐体を採用したPCだと言えるだろう。
天板部は真っ平らで排気を担当しないため,設置時にヘッドセットスタンドなどの荷物置き場として利用できる点は押さえておきたい。
本体を底面側から見たカット。2か所ある吸気孔からの吸気効率を引き上げるべく,滑り止めの脚は実測約16mmの高さを確保している |
背面側。電源ユニット部とケースファンが主な排気孔だが,拡張スロット部のブラケットにも穴は開いていた |
背面のI/Oインタフェース部にはUSB 3.1 Gen.2 Type-C
DiaplayPortとHDMIの両端子も並んでいるが,ここにケーブルを差すとRTX 2070カードの利用に支障が出る恐れがあるので,基本的には利用不可と考えてほしい。
そのRTX 2070カード側はDisplayPort 1.4a
あくまでも入手した個体についての話だと断ったうえで続けると,搭載するグラフィックスカードはMSI製で外排気仕様のものだ。カード上に貼ってある製品情報シールを見る限り,日本市場でも流通している「GeForce RTX 2070 AERO 8G」そのもののようである。
搭載する電源ユニットはAcBel Polytech製で定格700W仕様の「PCA015」。いわゆる「80 PLUS Bronze」認証取得モデルである。
搭載する電源ユニットは自作PC市場で定評あるAcBel Polytech製 |
3.5インチドライブトレイは4基。スクリューレスでHDDを固定できる |
「高フレームレートでバトルロイヤル」が現実的な選択肢となるLEVEL-R039-i7K-TOVI-FB。DTS Headphone:X対応も魅力
スペックがかなり高いことは分かったが,実際にはどれくらいの快適さでゲームをプレイできるのか。ここからは「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)と「Fortnite」の2タイトルで遊んでみたインプレッションを順に述べてみたい。
■PUBG
言わずと知れた,爆発的に普及したバトルロイヤルタイトルだ。グラフィックス描画負荷は全体的に高めで,とくに画面内でオブジェクトの数が増えるとフレームレートが低下しやすい。性能面で一定レベルに達していない場合,グラフィックス設定次第では大きな街に入ったときガクガクした描画になったり,いざという時にラグが生じて撃ち負けたりといったことが生じがちになる。
「アンチエイリアシング」と「描画距離」はいずれもフレームレートに大きな影響を与える項目だが,遠方にいる敵の姿だけでなく向きまでもしっかり認識しておくことを考えるといずれも「高」は維持したい。そのうえでできる限りフレームレートを稼ぐのが肝要ということで,今回は「ポストプロセス」と「影」,「植生」を「非常に低い」,エフェクト効果を「中」に下げたが,すると,どんな局面でも最小60fpsを維持でき,かつ多くの局面で150fps以上を確保できるようになった。
■Fortnite
バトルロイヤルモードの実装後,爆発的に普及した,こちらも説明不要のタイトルだ。ゲームの初回起動後に実施されるグラフィックスの自動設定では「エピック」プリセットが選択された。ゲーム自体が“軽い”こともあり,この状態でも多くの局面で160〜200fpsを維持できる印象がある。
ただし,ゲームの中盤以降,建築合戦が起こっている人口密集地帯にもなると,オブジェクトが乱立し,フレームレートがざっくり80fpsあたりまで落ち,まれに60fpsを割り込むケースも出てきた。
ポストプロセスは光源関連の視覚効果を生むが,ゲーム中にそれを楽しむ余裕はなく,また必要性もないのでここは一気に下げている。
■サウンド
2タイトルのプレイインプレッションをお伝えしたところで,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBのサウンド周りについてもお伝えしておきたい。
プロゲーマーだとまた別の意見はあるだろうが,一般にはバーチャルサラウンド処理を行ったほうが「四方八方から耳に迫ってくる音」は聞き分けやすい。なのでPUBGやFortniteといった乱戦が前提のゲームだと基本的にDTS Head
それだけに,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBにおいて設定用ソフトがさりげなくプリインストールされており,ゲームで有効に使っていけることは大きな価値があると言えるだろう。
1世代前のハイクラスゲームPC,そして5年前のハイエンドゲームPCと比較し,「買い換え対象」としての価値を探る
ここからはベンチマークテストを通じてLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの実力を検証していきたい。
今回,テストにあたっては2つのデスクトップPCを用意した。1つは,CPUに6コア12スレッド対応の「Core i7-8700K」(以下,i7-8700K),GPUに「GeForce GTX 1070」(以下,GTX 1070)を組み合わせたPCだ。1世代前のハイクラスなゲームPCをイメージしたものである。
もう1つは4コア8スレッド対応の「Core i7-4790K」(以下,i7-4790K)と「GeForce GTX 780」(以下,GTX 780)を搭載したPCで,こちらは5年前のハイエンドゲーム相当。要するに,1世代前もしくは5年前のゲームPCからLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBへ買い替えた場合にどれだけの性能向上が得られるかを見ようというわけだ。
テストに用いるグラフィックスドライバは,テスト開始時点の最新版となる「GeForce 416.94 Driver」で統一した。また,Windowsの電源プランはとくに断りのない限り「高パフォーマンス」で揃えている。
比較対象として用意した2システムの主なスペックは表を参照してほしい。
テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション22.1準拠。テスト解像度は,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの搭載するRTX 2070が2560
また今回は非ゲーム用途での性能も確認すべく,CPUベースで3Dのレンダリングを実行する「CINEBENCH R15」(Release 15.038),PC総合ベンチマークである「PCMark 10」(Version 1.1.1739)および「PCMark 8」(Version 2.10.901),それに「ffmpeg」(Version 4.1)を用いての動画トランスコードテストを実施することにした。これらのテストをどのように行うかは,各テストの考察段で触れたい。
1世代前のゲームPC比で約3割高いゲーム性能。5年前のゲームPCと比べると数倍高いスコアを示す場面も
以下スペースの都合から,グラフ中と文中とも,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBを「LEVEL-R039-i7K-TOVI」,比較対象のデスクトップPCをCPU名とGPU名の組み合わせである「i7-8700K+GTX 1070」「i7-4790K+GTX 780」で表記することをお断りしつつ,まずは「3DMark」(Version 2.6.6238)の結果から見ていこう。
グラフ1は「Fire Strike」における総合スコアをまとめたものとなる。LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070を25〜27%程度上回り,i7-4790K+GTX 780に対しては軽く2倍以上,パーセンテージで言えば129〜143%程度高いスコアを記録した。8コア8スレッド対応CPUとGeForce RTX 20シリーズを採用する最新世代らしい格の違いといったところか。
続いてグラフ2は,Fire StrikeのGPUテスト結果を抜き出したものだが,ここでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBとi7-8700K+GTX 1070に対して25〜27%程度,i7-4790K+GTX 780に対しては133〜146%程度高いスコアを示した。総合スコアを踏襲するものと言っていい。
同じくFire Strikeから,事実上のCPUテストである「Physics Score」の結果を抜き出したものがグラフ3となる。
ここでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070といい勝負を演じているが,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの搭載するi7-9700Kが8コア8スレッド対応CPUで,物理コア数でi7-8700Kを上回る一方,論理コア数は「Hyper-Threading Technology」対応のi7-8700Kを下回るため,結果として似たようなスコアに落ち着いていると見るべきだろう。
なお,i7-4790K+GTX 780に対しては56〜58%程度のスコア差を付けて圧倒しており,約5年という時間がCPUにもたらした進化の度合いをここから確認できる。
グラフ4にまとめた「Combined score」は,GPUとCPU両方の性能がスコアに影響を及ぼすが,ここでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に大差を付けている。とくにFire Strike“無印”でスコア差が約44%に広がっているのは目を惹くところで,低負荷条件では物理コア数の違いがスコアを左右していると言ってよさそうだ。
i7-4790K+GTX 780に対しては147〜175%程度高いスコアを示しており,まったく相手にしていない。
続いて3DMarkのDirectX 12テストとなる「Time Spy」,その総合スコアだ(グラフ5)。ここでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBとi7-8700K+GTX 1070のスコア差は40〜46%程度と,Fire Strike以上に開いている。また,i7-4790K+GTX 780に対してLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBのスコアは3倍以上に達しており,最新世代のGPUを搭載するPCらしい結果になっていると言える。
そのTime SpyにおけるGPUテストの結果がグラフ6だが,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBとi7-8700K+GTX 1070のスコア差は48〜50%程度と,総合スコア以上に広がっている。i7-4790K+GTX 780に対しても同様で,ざっくり3.3〜3.4倍というスコアギャップはなかなか強烈だ。
Time SpyにおけるCPUテストの結果がグラフ7となる。
ここだとLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に対して約10%高いスコア差を付けた。論理コア数以上に物理コア数の違いが効いているわけだ。
以上を踏まえ,実ゲームでの検証に入っていきたい。
グラフ8〜10は「Far Cry 5」のテスト結果だが,平均フレームレートで比較すると,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に対して3840
なお,ベンチマークレギュレーション22.1でハイエンドGPUの合格ラインとする平均60fps,最小50fpsはi7-8700K+GTX 1070もクリアしているが,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは余裕で上回っているという点も押さえておきたい。
次に「Overwatch」の結果がグラフ11〜13だが,ここでもLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは安定的に高いスコアを示している。平均フレームレートで見ると,i7-8700K+GTX 1070に対して24〜28%程度,i7-4790K+GTX 780に対しては136〜147%程度高いのだから,実力差は明らかだ。
注目したいのは,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBが2560
グラフ14〜16のPUBGでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に対して平均フレームレートで31〜48%程度の差を付けている。描画負荷が下がることで相対的なCPUボトルネックが近づくのか,1920
i7-4790K+GTX 780との差は言及するまでもないレベルである。
続いてグラフ17〜19は「Fortnite」のテスト結果だ。
平均フレームレートでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に対して35〜38%程度,i7-4790K+GTX 780に対しては156〜169%程度と,いずれも安定的に高いスコアを示した。BRZRK氏が指摘するように,Fortniteで200fps級のフレームレートを得たい場合にはもう少しグラフィックス設定を下げたほうがよさそうだが,それでも1920
「Middle-earth: Shadow of War」(以下,Shadow of War)の結果がグラフ20〜22となる。ここでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの平均フレームレートはi7-8700K+GTX 1070に対して40〜48%程度高く,また最小フレームレートでは2560
グラフ23は「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(以下,FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチ)の総合スコアをまとめたものとなる。
FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチでは,1920
グラフ24〜26は,FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートを抜き出したものだが,平均フレームレートは総合スコアを踏襲すると言っていいだろう。
最小フレームレートはCPU性能の影響が大きいが,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBのi7-9700Kがその性能を遺憾なく発揮していることは,2560
「Project CARS 2」の結果がグラフ27〜29だが,ここだとLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBとi7-8700K+GTX 1070の平均フレームレートは20〜24%程度と若干縮まっている。これは「LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBが伸び悩んでいる」というより,それほど描画負荷が大きいというわけではないProject CARS 2においてスコアが丸まっていると見るべきだろう。
その証拠に,CPU性能の実力差が明らかなi7-4790K+GTX 780には151〜175%程度という大差を付けている。
i7-9700Kの8コアを活かしゲーム以外でも高いテストスコアを示すLEVEL-R039-i7K-TOVI-FB
ここからは非ゲーム用途におけるLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの性能をチェックしていこう。
グラフ30はCINEBENCH R15の結果だが,今回のテストではCPUコアとスレッドを使い切る「CPU」(以下,総合スコア)と,1コア1スレッド設定時の性能を見る「CPU(Single Core)」を実施したが,総合スコアでは8コア8スレッド対応のi7-9700Kを搭載するLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBが6コア12スレッド対応のi7-8700K+GTX 1070に対して約6%高いスコアを示した。論理コア数が少ないことのデメリットを感じさせない結果だ。
なお,今回テストした3システムだとCPUの定格クロックはi7-4790K+GTX 780のi7-4790Kが最も最も高いのだが,ご覧のとおり,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBとは勝負になっていない。
続いてはPCMark 10だが,今回は無償版の「Basic Edition」でも実行可能な“無印”版PCMark 10テストを実行している。
その総合スコアをまとめたものがグラフ31で,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に約45%,i7-4790K+GTX 780に約76%のスコア差を付けており,総合性能は旧世代のゲームPCに対して十分に高いと言える。
PCMark 10“無印”を構成する3つのテストグループ「Essentials」「Productivity」「Digital Content Creation」別のスコアを総合スコアから,抜き出したものがグラフ32だ。
これを見ると,アプリケーションの起動時間やWebブラウジング,ビデオ会議の性能を見るEssentialsだとLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に約6%のスコア差しか付けられていない一方,ビジネスアプリケーションにおける性能では約44%に開き,さらにコンテンツ制作アプリケーションの性能を見るDigital Content Creationでは約99%と2倍近いスコアを示している。
「8コア8スレッド対応のi7-9700Kと6コア12スレッド対応のi7-8700K」を比較したテストにしてはスコア差が付きすぎていると思うかもしれないが,これはPCMark 10でOpenCLアクセラレーションに対応しているためだ。なのでここでのスコア差はCPU性能ではなくシステム性能の違いを表すものだと理解してほしい。
では,OpenCLを無効化したテストではどうなるのか。OpenCLアクセラレーションを明示的に無効化できる「Conventional」モードでPCMark 8の「Home」テストを実行した結果がグラフ33となる。
ここでLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBはi7-8700K+GTX 1070に約9%,i7-4790K+GTX 780に約20%のスコア差を付けた。「一般的なデスクトップ用途におけるCPUの性能差」はおおむねこれくらいという理解でいいのではなかろうか。
ffmpegのテストでは,「FFXIV紅蓮のリベレーターを実際にプレイした計6分42秒のムービー」を用いる。解像度1920
その結果がグラフ34だ。所要時間のグラフなのでバーは短いほうが高速ということになるが,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの結果は良好である。H.264/AVCだとi7-8700K+GTX 1070より約39秒速いだけだが,H.265/HEVCでは6分近くの短縮を実現できている。物理コア数が効いているということなのだろう。
H.265/HEVCではi7-4790K+GTX 780比でほぼ半分の時間というのも強烈だ。
消費電力は少々高めだが,それに十分見合った電源ユニットを搭載
LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBの消費電力もチェックしておこう。消費電力の測定にあたっては,ログの取得が可能な「Watts up? PRO」を用いて,システム全体のそれを計測し,比較することにした。
また,ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイの電源がオフにならないよう指定したうえで,電源プラン設定を「バランス」に戻し,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とした。
テスト結果はグラフ35のとおり。ゲーム実行時の消費電力は300W超級で,i7-8700K+GTX 1070と比べるとかなり高い。GeForce RTX 20シリーズで悪化した消費電力対性能比の影響を受けた結果といったところで,5年前のゲームPCと比べても若干低めというレベルに留まっている。
ただ,それを見越してか,LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは定格出力700Wの電源ユニットを前述のとおり搭載している。電源周りで不安はないと言っていいだろう。
CPUとGPUの温度もチェックしておこう。3DMarkのTime Spyを30分間連続実行した時点を「高負荷時」とし,アイドル時ともども,CPUは「Core Temp」(Version 1.12.1),GPUは「GPU-Z」(Version 2.15.0)から温度を取得した結果がグラフ36,37だ。なお,テストにあたってLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは,室温を約24℃で安定させた室内において,床から実測約0.7mある机の上に置いている。
なお比較対象機だと,i7-8700K+GTX 1070ではIntel製「TS15A」を,i7-4790K+GTX 780はCPUパッケージに付属のいわゆるリテールクーラーをそれぞれCPUクーラーとして用いている。
というわけでスコアだが,高負荷時におけるLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBのCPUおよびGPU温度は十分に低いと言えるレベルに留まっている。ケース内部のエアフローは適切で,しっかり冷却できているわけだ。
「BTO標準設定で必要十分」なLEVEL-R039-i7K-TOVI-FB。初めてのハイスペックPCとしてお勧め
LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは,RTX 2070を搭載する最新世代のハイスペックゲームPCとして,BTO標準構成のまま購入してしまってまったく問題のない製品であり,その点で「なんとなくスペックを高めにしておきました」的なゲームPCとは一線を画す存在だ。
とくに重要なのは,マザーボードやグラフィックスカード,電源ユニット,SSDといった根幹的なパーツが自作PC市場で十分な実績のある製品で固められており,中長期にわたってゲーム用途で使っていける期待が高いこと。そのとき重要になる拡張性も申し分ない。さらに言えば,ゲーム用途で重要なサウンド周りでは追加投資なしに最新世代のバーチャルサラウンドヘッドフォンを使えるというのは嬉しいサプライズだった。
その意味で,「PCのことはよく分からないが,話題のPCゲームタイトルをとにかく快適にプレイしたい。一度買ったら数年は使って,少しPCの知識を学んだら拡張もしてみたい」という人が初めてのハイスペックPCを選ぶとき,まず失敗しないゲームPCとしてLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは有力な選択肢だと言えるだろう。
予算に余裕があれば,高速なSSDにインストールできるゲームの数が増えるため,「BTOでSSDの容量を増やしておく」というのも購入直後の幸せを考えるならアリだが,「LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBというPCを理解してからゲーム用SSDを追加する」でも全然問題ない。とっつきやすく,将来的なカスタマイズ欲求にも応えてくれるLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは,2018年の年末商戦期におけるお勧めの1台だ。
パソコン工房でLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBを購入する
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