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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第7回「『スター・ウォーズ』熱が再燃! フルCG長編アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』がやって来る! その(1)」
宇宙を舞台にした作品では「スター・トレック」も有名だし,こちらのゲームは海外では山ほど発売されている。個人的にはそれらも大好きだ。しかし,客観的に見るとスター・トレックは(残念ながら)ニッチな世界でマニア向け。一方,スター・ウォーズはポピュラリティが高く,フィギュアや関連書籍を含む各種マーチャンダイズ展開が恐ろしく多い。それらを追いかけるのは,楽しくもあるが,なかなかの苦行でもある。そこも含めてスター・ウォーズは,筆者の中でとても大きな存在なのだ。
そんなスター・ウォーズ・ユニバースだが,2005年の「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」公開で,そのすべての祭りが終わったかに見えた。
しかし先ごろ,幕張メッセで「スター・ウォーズ セレブレーション・ジャパン」が開催されるや否や,多くのファンの中でくすぶっていたであろうスター・ウォーズ熱が見事に再燃。もちろん筆者の中の熱も高まりまくったものである。
イベント自体は2007年5月にロサンゼルスのコンベンションセンターで開催された「STAR WARS CELEBRATION IV」と比べて,場内のデコレーションなどの規模に少々しょっぱさも感じた。だが,ルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミル氏が来場(この人はめったに一般人の前に姿を現さないことで有名)することもあり,彼の姿を一目見ようと,海外からも多くのファンが集結。会期中の三日間は,幕張メッセのいたるところで,数多くのジェダイと帝国軍が和気あいあいと交戦していた。
もちろん,筆者を含むファンのスター・ウォーズ熱が再燃したのは,ただ単にイベントがあって,多くのファンが一堂に会したから……というだけではない。このイベントには,いよいよ8月23日(土),ワーナー・ブラザース配給で全国公開されるフルCG長編アニメ,「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」の,デイブ・フィローニ監督がやってきて,この作品をプレゼンテーションしたのである。
CGアニメ映画ではあるが,クローン・ウォーズに登場するキャラクターの,等身大立体モデルも展示されていた。映画自体も3DCGなので違和感はなし! |
なんというか会場内で一番怖かったのが,シスのコスプレの方。ついでに,どういうわけだかエイリアンまで会場に紛れ込んでいた |
まあ確かに,ゼニマックス・アジア(Bethesda Softworksの親会社が設立した日本法人)が,「スター・トレック:レガシー」(Xbox 360),「スター・トレック:コンクエスト」(プレイステーション2)の2作を2008年内に発売予定と聞けば楽しみで仕方ないし,全米では間もなく発売される「Star Wars: The Force Unleashed」には発表当時から期待していたし……そりゃ人よりちょっとは好きかもしれないが……。まあいいや,好きです。スター・トレックもスター・ウォーズも大好きっ! だからフルCGアニメとはいえ,新作のスター・ウォーズが公開されるとなったら,もう居ても立ってもいられないのだ。
なので,大好きなスター・ウォーズ関連のゲームを今回から数回にわたって紹介させてください!
……と,こんなところで終わるのもさすがにどうかと思うので,以前Lucas ArtsのJim Ward氏に教えてもらった,スター・ウォーズのゲームに関するエピソードを紹介しておこう。
「ジョージ(・ルーカス氏)は,ビデオゲームが本当に好きなんです。『スター・ウォーズ』の関連ゲームはたくさんリリースされてきましたが,皆さん,ジョージはゲームに目を通していないとお思いでしょう? でも,彼はエグゼクティブ・プロデューサーとして各ゲームに名前を入れている以上,自らが生んだスター・ウォーズのユニバースに対して,しっかりチェックしているんですよ。開発中のゲームの内容にも注文を付けますし,新たなアイデアも出します。もちろん,出来の悪い作品に関しては,厳しい意見を言っています。でも基本的に彼は,映画とゲームを本当に愛しているんですよ。それこそ,映画やノベライズで収録できなかった部分を,ゲームで補完するようなアイデアを,彼自身が出しているほどです。『シスの復讐』のゲームに,アナキンがオビ=ワンを殺し,最後にシスを殺して宇宙を自分の手中にする……そんなアナザーエンディングを入れられたのも,ジョージがゲームならではのインタラクティブ要素を,遊び心と容認してくれたからなんです。“もしもアナキンがオビ=ワンを倒したら?”というifの世界は,映画では決して許されません。しかし,ゲームで映画をそのまま踏襲しても,映画のファンはゲームを遊んでくれませんからね。ジョージは,ゲームファンへのサプライズも常に意識している,たいへん希有なクリエイターなんです」
そう。このようにスター・ウォーズ関連のゲームの一つ一つにまで,ジョージ・ルーカス氏の魂は込められているのだ! というあたりで,今週はここまで。また来週をお楽しみに!
チューバッカ役のピーター・メイヒュー(インターネットでの写真掲載はNGと言われた……)のサイン会ブース脇に貼られていたのが,このとんでもなくレアなポスター。ジョージが痩せている! |
非売品のジョージ・ルーカスグッズ。左は,カーボナイトされたハンソロの姿を,ジョージ本人にすり替えたもの。ちなみにこれも等身大だ。右のフィギュアにも注目。ライトセーバーを持たせた姿であるが,これまた痩せていた時代のものだ |
ドブ漬けGAMEスープレックス(7)
プレイステーション2
「シーマン2〜北京原人育成キット〜」(セガ)
秋葉原の某ショップで,新品が1980円(税込)で投げ売られていたのを見つけたので,思わず購入。前作をドリームキャストでプレイして以来のシーマンということもあってか,マイクに向かってしゃべるという行為になぜか勇気が必要だった。これが歳を重ねたということなのか?
でも今作は,人面魚ではなく原人を育てる内容に変化(進化?)したため,感覚的には別物の様相。だが……やっぱりシーマンは人面魚が良かった。原人に対しての思い入れもないしなぁ……。意欲的だと思うが,個人的にはスベっているように感じられた。また,この手のゲームは,据え置き機よりむしろ,ニンテンドーDSなどで気楽に遊ぶほうが,向いているように思う。1日1回,1時間程度しか遊べないのに,テレビの電源を入れ,プレイステーション2の電源を入れ……と,かしこまらなければならない感じに違和感があるのだ。ただまあ,シーマイク・コントローラ同梱で1980円だったのだから,これ以上の文句は言うまい。
あ,でも宝田 明氏のナレーションは最高!
「シーマン2〜北京原人育成キット〜」公式サイト
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- 関連タイトル:
Star Wars: The Force Unleashed
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