連載
連載「PCゲームを持ち出そう!」。第30回はアクションゲーム「Beowulf: The Game」のPSP版を紹介
なお,Beowulfは日本国内では正規に販売されていないため,入手するには,海外ゲームを取り扱う販売店で並行輸入品を購入する必要がある。
編集部で試した限りでは,本作は国内版のPSPでも動作したが,4Gamer編集部およびソニー・コンピュータエンタテインメントでは国内版PSPでの動作を保証しかねるので,その点はあらかじめご了承を。また本作は海外版のソフトであり,ゲーム画面や各種メッセージ,マニュアルなどはすべて英語なので,その点にも注意してほしい。
勇士ベオウルフの活躍を描く剣戟アクション
PC版と比べ,さらに気軽に楽しめる作品に変身
この映画は,かの「指輪物語」にも多大な影響を与えたといわれる,イギリスの英雄叙事詩「Beowulf」を原作とするCG映画であり,6世紀のデンマークを舞台に,勇士ベオウルフの冒険の数々を描いた作品だ。
監督を務めたのは,バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズや「フォレスト・ガンプ/一期一会」などで知られる,ロバート・ゼメキス氏。レイ・ウィンストンやアンジェリーナ・ジョリーといった俳優達が起用され,彼らの演技を含め,すべての映像がCGで描かれていることでも話題となった。
この映画をベースとしたPCゲーム「Beowulf: The Game」は,国内では「ベオウルフ 呪われし勇者」というタイトルでサイバーフロントから2007年12月1日に発売されている。4Gamerでは,そのPC版のレビュー記事を掲載しており,映画についてもより具体的に紹介しているので,参考にしてほしい。
かくいう私は残念ながら映画版を観ていないので,本作を遊ぶにあたり,このレビュー記事を参考にしたということは,大きな声では言わないでおこう。
PSP版のゲーム内容は,基本的にPC版と同様で,ベオウルフと従士達を操作し,襲い来る無数の敵を倒しつつ,与えられた目的を一つずつクリアしていくというもの。
本作では,映画では触れられていない30年間の空白部分がテーマとなっている。ストーリーは一本道で,するべきことはいつでも確認できるため,迷うことはないはず。ちなみに,PC版では字幕が表示されないが,PSP版ではちゃんと表示されるので,英語ではあるものの,ストーリー展開を理解するうえで手助けとなるだろう。
また,ところどころに挿入されるカットシーンも,気分を盛り上げてくれること請け合いだ。
ゲーム画面もPC版と同様,三人称視点で描かれているが,斜め上からの見下ろし視点に固定されており,拡大縮小も任意では行えない(場所により,カメラが自動的に寄ったり引いたりすることがある)。
PC版では,血生臭ささえ感じるほど血飛沫が飛ぶのに対し,PSP版ではそのへんの表現はずいぶんあっさりとしたものになっており,あまり残酷なのはちょっと……という人も安心して楽しめる。気の弱さで売っている(嘘)私でも大丈夫だ。
Beowulfでは,△/×/□ボタンで弱攻撃とフィニッシュ攻撃を組み合わせることにより,さまざまなコンボを繰り出せる。武器には,剣や斧といった片手武器や,大斧や槍などの両手武器があり,どれを持っているかによって繰り出せるコンボの種類が変化する。
操作はさほど難しくないので,コンボをフル活用して敵をどんどんやっつけていこう。通常,自分の攻撃で従士達がダメージを負わない点も,PC版同様だ。
LボタンとRボタンは,それぞれ「ヒロイックブースター」「カーナルフューリー」を発動させるために使う。Lボタンを押し続けてヒロイックゲージを満タンにすると,ヒロイックブースターが発動。従士達が一時的に不死身になり,攻撃力がアップする。多数の敵を効率的に倒したいときは,ヒロイックブースターを活用すべし。
もう一方のカーナルフューリーを発動させると,ベオウルフの体が赤いオーラに包まれ,一定時間不死身となる。その間は攻撃力も大幅にアップするので,敵を次々になぎ倒せ,とても気持ちが良い。しかしその半面,味方である従士達にも攻撃が当たってしまうというデメリットがあるので,注意しよう。
PC版では,カーナルフューリー状態が終了すると,一時的にダメージを受けやすくなるが,PSP版ではすぐに通常の状態に復帰できる。PC版よりもカーナルフューリーを活用しやすくなっているのは嬉しい点だ。
ただし,誤って従士達を倒してしまわないように気をつけたい。というのも,そもそも本作では,3人の従士すべてを失うとゲームオーバーになってしまうのだ。それに,従士達の力を借りる場面がところどころに用意されており,皆で力を合わせなければ先に進めないようになっているのである。そう,あなたは一人じゃない!
Beowulfの見どころはココ!
本作の一番の見どころは,敵をバッサバッサと斬り倒していける爽快感にある。海外のゲーム情報サイトでは厳しい評価も目にするが,個人的には十分に楽しめた。戦闘が始まると,敵を一掃するまではボタンを叩きっ放しとなるので指が痛くなってしまうが,周囲にいる敵を,大技で一気になぎ倒したときの爽快感には代えられないのだ。
本作は,あまり難しいことを考えず,学校や会社で溜め込んだストレスを発散したいという(そう,まさに私のような)人にとって,うってつけの作品といえるのではないだろうか。
Beowulf: The Game
対応機種:PlayStation Portable
メーカー:Ubisoft Entertainment
発売日:2007年12月4日
価格:39.99ドル
公式サイト:http://www.playbeowulf.com/
- 関連タイトル:
Beowulf: The Game
- 関連タイトル:
ベオウルフ 呪われし勇者【日本語マニュアル付き英語版】
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